2012年スペイン旅行 4日目 グラナダ
4日目はグラナダ観光です。主にそれぞれ世界遺産に登録されている、アルバイシン地区と
アルハンブラ宮殿をみっちりと観光しました。
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4日目
寝台列車を降り、ひんやりとした空気の中、駅前にいるタクシーに乗って今晩泊まるホテルに荷物を置きました。
グラナダは地下鉄がなく、移動は基本的に徒歩、バス、タクシーとなります。やはりタクシーよりもバスのほうが安いと思いますが、タクシーを相乗りするならそんなに値段は変わらないので、気楽さなどを考えれば、旅行者はタクシーを用いるのがオススメだと思います。
この日も快晴、ひんやりとした空気と綺麗で静かな街並みは、気分をかなり落ち着かせてくれます。アルハンブラ宮殿はチケットを買ってもすぐには入れず、チケットを買った時点で何時に入場することになるかが決定されます。ですので、最初にチケットを買いに行って、入場時刻までアルバイシン地区を観光する、というコースでこの日は観光するということにしました。
ホテルからアルハンブラ宮殿までは、街並みの観光も兼ねて徒歩で行きました。昨日までいたバルセロナと比べて人通りが少ないので、落ち着いた雰囲気でイイネ!やはり集合住宅な感じの古い建物が多いですが、バルセロナと比較すると1階部分に店がある比率が少ないかな?と思いましたよ。
建物の多くの部分には落書きがなされており、大半はけしからんものなのですが、たまに「芸術作品!?」と思ってしまうほど気合の入ったものもありましたよ…どうしてこういう気合入った落書きするやつはキャンバスに描かないのか…?「街並みを変えたい」とかそういう思いがあんのか?
アルハンブラ宮殿でチケットを買い、入場時刻は案の定、数時間後だったので、タクシーに乗ってアルバイシン地区を観光することにしました。
アルバイシン地区はやはり「地区」なので、普通の観光スポットよりかは広いエリアとなっています。タクシーが入っていけるのは大通りまでなので、そこから1.5車線ほどの狭めの道を徒歩で行くことになりました。
世界遺産、アルバイシン地区は同じく世界遺産のアルハンブラ宮殿の北側にある住宅地(?)であり、斜面に古い建物が並ぶ情緒あふれる町となっています。
世界遺産でありもちろん観光地となっているのですが、やはり「地域」であるため普通の観光地より旅行者密度が低く、ゆったりとマイペースに観光することが出来ましたよ。
狭い路地が入り組んでおり、かなり迷いそうになったりするのですが、標識がいくつもあるし、斜面上にあるがゆえに「登っていくか、下っていくか」の2択に選択を制限できるので、案外迷子にならなそうです。
そしてやはり斜面上にあるがゆえに、登っていけば行くほど、展望が開けてきます。登っていくと、露天商とか旅行者とかがいる広場があるのですが、広場ののんびりとした雰囲気マジで最高でした。もう、本当に。景色は良いし、スペインぽいけどのどかな歌歌っているおじさんがいて和むし、近くに喫茶店があるから軽食できるし…、このまま日暮れまでここにいてもいいんじゃないか?なんてことまで思ってしまいましたよ。
広場から下っていき続けると大通りに出て、この辺りからは普通の街並み。いろんな店もあれば車も通るし通行人も多いし。
大通りに面したハンバーガーチェーン店で昼食を済ませました。…スペインのハンバーガーは日本のマクドナルドのより美味しいぞ!?モスバーガーの美味しさに匹敵するかもしれん。日本で暮らしていると、「ハンバーガーは味覚の乏しいやつらが食べるジャンクフード!」みたいな雰囲気がありますが、スペインのハンバーガーは普通に料理として食べられるレベルだと思いますね、個人的に。
この後アルハンブラ宮殿入場時刻になったので、タクシーで向かいました。
アルハンブラ宮殿は3つの地区に分かれており、主に北地区、南地区内にある宮殿、宮殿以外の南地区、という風になっており、南地区内にある宮殿はさらに入場する時刻に制限があります。ですので、宮殿入場前に時間があったりするときは他の地区を観光し、時間が無かったら先に宮殿内を観光してそれから他の地区を観光する、という感じで進行して行くことになります。
私は宮殿内の観光に少し時間があったので、最初に北地区を観光しました。
アルハンブラ宮殿というのは、元はイスラム教徒の勢力が建てたもので、現在スペインはキリスト教のカトリックの国家となっていますが、それでもかつてのイスラム文化が残っている象徴として、アルハンブラ宮殿は重要であるというようです。
確かにパッと見、アルハンブラ宮殿はディズニー映画などで見たようなアラブチックなデザインをしているように感じます。イスラム文化では幾何学模様を多用するようですが、アルハンブラ宮殿内にもやはりそこかしこに幾何学模様が描かれています。
北地区は中央付近にある大きな庭園が美しいですね。調和が取れた美しさであり、芸術論でよく言われるような「西洋風」の美しさという感じですね。東洋風、日本風美しさとは区別して、ね。
次は南地区です。南地区にはお土産屋とかタクシー乗り場とかトイレなどのような施設が多く、アルハンブラ宮殿内の観光拠点のような感じになっています。
スケールの大きな建物が多く、昔に建てられたものなのにかなり頑丈そうで、当時の建築技術が偲ばれます。
南地区には広場近くに秘かに、入場時間が制限されている教会があるのですが、その教会がすごいものだった!
人通りの少ない場所にあるので旅行者も少ないし、内部の装飾には呆気にとられるレベルですよ。でも、アルハンブラ宮殿はイスラム系の建物なのに、教会はキリスト教系だったのには違和感ありましたが。でも、出来は良いものだと思います。
南地区の一部を観光していたら、宮殿の入場時刻になったので入ってみることに。宮殿に入るにはかなりの長さの列に並ぶことになりましたよ…。
宮殿エリアでは、大きな建物の内部を観光していくことになります。建物内部にはあまり広間のようなのが無いので、あちこちに旅行者がたむろしていましたよ。内部のあちこちに幾何学模様があり、イスラム系の美が垣間見えました。
が、個人的には正直もっとわかりやすい美のほうがよかったかな…。宮殿に入るには待ち時間が必要なため、過剰な期待もしてしまったかも?でもまあやっぱり、行って良かったです。
最後に、最南東地区にある砦に行きました。この砦は断崖に立っており、アルハンブラ宮殿の防衛のために建てられたもののようですが、そのためにかなり良い景色が楽しめます。
砦の先端からは360度見渡せ、グラナダの街並みや山々を一望することが出来ました。早春とは言えスペインなのに、遠くの山には雪が残っていたのが印象的です。砦から身を乗り出して下を見てみると、その断崖っぷりにちんこが気が引き締まります。
これにてアルハンブラ宮殿内の観光が終わったので、お土産屋でイスラムっぽい模様の皿を購入し、タクシーでホテルに帰りました。
ホテルに帰った後は近くにある街を散策。
スーパーに行きましたが、日本とは売っているもののスケールが全く違う!まず、野菜などはkg単位で売られ、しかも日本と比べてかなり安い!肉・乳製品は種類がかなり充実しており、見ているだけでも楽しいです。加工食品も大抵は日本のものよりサイズが大きく、圧倒されるばかりです。
その後居酒屋に行って、ビールと料理を楽しみました。しかし…居酒屋の料理の値段は日本並みなのに、スーパーの食品は日本より安いってことは、スペインの居酒屋での人件費とかは結構高くつくものなのかもしれません。スペインで暮らす場合、自炊をすればかなり安く生きられるかもしれませんね。
5日目 マドリッドへ。
スペイン・ライフ 世界で一番すてきな国 (2011/04/01) 益野 碧 |