シロナガス島への帰還――評価にたがわぬ純粋に面白いミステリ&SF

2018年に発表され、後にフルボイス版が2022年にSwitchやSteamで発売された推理テキストアドベンチャー、シロナガス島への帰還をクリアしました。

Steamで「圧倒的に好評」とされている今作、クラウドファンディングでボイス実装と移植の支援をしてもらうと、目標額の1323%を達成
最近の同人界隈では偉業を残したものとなっています。

やりこみ記録

  • 実績制覇
  • 全CG回収

実績は少なめなので簡単。
全CGはあえて選択をミスしたりしないといけないので、適当なタイミングでセーブ残しておけば共にスムーズ。
EXTRA初見で最終エンドまでたどり着くのは豪運ないと無理ですが、まああれは様々なストーリー見て楽しむといった感じなのでグッドもバッドもなし。

感想

第一印象、定価500円なのに声優豪華すぎる。

テレビアニメでもなかなか実現するの難しそうな、実力と人気が保証された第一線級の声優ばかりで、ゲーム始めてすぐに笑ってしまったよ

 

クラウドファンディングで声優起用したってのは前情報として少し知っていましたが、あとで調べるとこのメンバー雇うのに合計1千万円近くかかったとか。
目標金額を大幅に上回る金額が集まったとはいえ、それをちゃんと使おうとするその気概がクリエイターとしてだけでなくプロデューサーとしても素晴らしい。
よく個人制作でこの金額を集めて使えたな!?使うことだけでも難しいというのに!

ついでに価格のことを言及すると、これは間違いなく500円のミニゲームじゃない。
長編RPGと比べたら少ないけど、テキストアドベンチャー的にはボリュームはかなりちょうど良かったので小粒のゲームとは全然思わない。
シナリオの起承転結もキャラの掘り下げも十分出来てたしね。
ゲーム性は少なめだけどこのくらいは許容範囲。
声優が良いのでオートモードで流すのも苦痛と思うこともなし。

グラフィックは美麗ではないけど、シンプルなアニメ調で枚数は多いので満足はいきますね。
超美麗なグラフィックをほんの数枚、よりもほどほどのクオリティが多くあった方が個人的に好き。
立ち絵はモブっぽいのに正体分かったらロリっぽく見えるリールさんの絵が、良い……

キャラクターたちもミステリ的な怪しさと魅力を備えたイイ奴らばかりでしたね。
やっぱり推理ものってのは違和感が大事だから、それぞれのキャラの正体と違和感の齟齬を生まずに引きこむのが重要、と勝手に思う。
最初はやっぱりアウロラが怪しいと思ったよ。素直でグイグイと来る可愛い女の子、いつ刺してくるんだろと。

ねね子は、作者の性癖が露見しまくっているような強烈なキャラですね……きららでもなかなか見ねえ。
陰キャの天才、はありがちだけど、臭いしコミュ障でボクっこでゲロ吐くし腋毛生えてるわで……
まあ、こういうラフな子は小綺麗として香水の匂いめちゃくちゃする女に比べたらなんか良いのは分かるけどさ、個人制作だとこういう性癖ダダ漏れを修正するやつがいねえ!
ねね子のシーンで一番好きなのは、全て吐こうとしてるのにコミュ障だからなかなか話せなくて拷問をやめてくれないところwww
かわいそう


舞台設定はありがちなミステリ、と思いきや本筋はバイオハザード、キャラの掛け合いと黒幕はひぐらし系統?
物語の1つ1つはどこかで見たことあるような気がしなくもないものですが、上手くそれらがマッチして高レベルな一つに仕上がっているので完成度は高いとはっきり言えます。
テキストアドベンチャーにしてはなかなかやめ時が見つからないくらいで、仕事から帰宅後の余暇時間は全てこのゲームに費やしたほど。

タイトル回収も、良かった……
数奇な運命により島への帰還と再会を違う形で果たした、私は成し遂げたぞ!ってこの熱さ。
演出も純粋に面白いものだったよ。
回収されてなさそうな伏線や設定は、まあミスリードとしておいておこう。現実でも全ての物に意味があるわけではないからね?

 

作者の鬼虫兵庫さんは続編となる次作を開発中とのこと。
これは楽しみですねえ!

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Posted by YU