地方上級公務員試験 集団討論&面接記録
今年、ある県庁の地方上級公務員試験技術職(行政区分以外という意味で)を受けてみました。
試験の内、集団討論と面接がどういう感じのものだったかを書いておきます。
集団討論
控え室に集合して、説明を受けた後にみんなで一緒に会場へ移動。ちなみに私語は禁止です。そして私以外はジャケット着用。私はいつものように長袖シャツ+ネクタイ。公務員たるものクールビズを率先して採用するべきだと思うが如何。試験官も全員クールビズだったし。
集団討論の会場では、四角形に配置した長机にそれぞれ座って受験者が対面するような格好です。試験官はそれぞれ少し離れた周りに座っていました。受験者同士はA,B…というように割り当てられたアルファベットで呼び合い、発言の前に自分のアルファベットを言う、というスタイルでした。
討論は1時間。ちなみにここの県ではいくつか討論テーマが出され、どれを今回のテーマとするかも話し合って決める、というスタイルでした。私たちはまず司会とタイムキーパーを決め、多数決でテーマを決めました。圧倒的多数で、テーマは『省エネ』となりました。
まずは一人一人が順番に持論を展開しました。私以外の人全員が「地球温暖化問題を対象とした省エネ」を論じていましたが、私だけ「夏場の電力不足問題に対する省エネ」を論じていました…。というわけで今回の討論では自ずとグローバル視点の省エネがメインとなっていきました。省エネと言ってもかなり範囲が広いので、「この県の特性を活かした省エネ」というようにある程度風呂敷を縮めることを司会が提唱。提唱には全員一致で賛成。
集団討論は6人で行いましたが、大体こんな感じの人たちでした↓
私:自由奔放に省エネ対策を提唱。たまに他の人に乗っかったり突っ込んでみたりする程度。
司会:少々おとなしすぎる面はあったけど、真っ当。あの場の割には良く出来ていたと思います。
タイムキーパー:「いつまとめますか?」というように結局時間配分を司会に任せていました。後、他の人の意見に茶々を入れることが多すぎる人だったような…
男性:持論展開時にものすごく長い説明をしてくれた人。そこまで網羅せんでも…。でも討論になると静かで、司会に「~さんは意見ありますか?」と聞かれていました。
男性:提唱は少々ちぐはぐで変なものが多かった感じですが、流れには乗っていました。
女性:全ての意見を「教育」とか「広報」に集約してくれる人。
内容について少し感想を。大学の授業でも思ったけど、どうしてみんな公共交通機関の利用を進めることをほぼ無条件で受け入れるんだろう…。バスとか電車は客が乗っていなくても動くんだから、その分のエネルギー無駄だろうに!
後、やっぱり女の人は教育とか広報とかのような施策が大好きでしょうがないんだろうなとも思いました。その人の言うこと全て、そういう分野でしたからね…。ああ、大学の授業とかでの発表も女の人はそんな感じだったわ。
結論の一つに「省エネに対する県民の意識改革」ということがありましたが、私以外クールビズに反している格好をしている奴らが、県民に偉そうに意識改革だなんて言えるのか?というようなことが口から出掛かりましたが、流石に険悪なムードになりそうなので止めておきました。
全体的には、なかなか面白かったです。集団討論試験は始めての体験でしたので開始直後は緊張していましたが、後になるにつれて他の人の意見を楽しく聞くことが出来ました。人の意見に突っ込むのって楽しい!(ゲス顔)
ただ…私の討論姿勢が良かったかどうかは、自分ではわからないから不安です…。自分としてはそれなりだったとは思うのですが…。
面接
面接は1回15~20分ほどです。面接官は3人の個別面接です。集団でなくて良かった…。
1回目
1回目は行政系の人たちのようでした。面接が開始していきなり、「他の人が忙しそうに仕事をしているのに、すぐに仕事を終えて帰ってしまう人がいたら、あなたはその人に何か声をかけたりしますか?」みたいなことを聞かれ、びっくりしました。まず志望動機とか違うのかよ…。とりあえず、少々ちぐはぐになりながらも答えました。
2,3個突然の質問が終わったら、後は面接カードの内容メインに面接が進みました。技術的なことを多めに書いたので、その辺りはよく質問されました。相手は行政系の人たちだったようなので、軽い専門知識をわかりやすく伝えるだけで大丈夫でした。
最後は「もし他のところ行っても、出来ればこの県にも役立つようなことしてね~」みたいなことを言われて終了。手ごたえはありました。
2回目
2回目は私が志望する技術系の人たちが面接を担当しているようでした。
2回目は辛かったです…。何故かっていうと、「最近の(私の志望分野)の行政で行われていることとあなたが考える課題を具体的かつ簡潔に答えなさい」というような質問が多かったからです。その分野の白書とかは読んでいるので知識はあるのですが、そんなばかでかい範囲のことをいきなり答えられるわけないわい!その質問をされた瞬間に一気に頭にいろんなことがよぎってしまって、ほとんどまとまらずにちぐはぐに答えたりしてしまいました…。
私は志望動機の一部に、「~をして日本の田舎の良さを守っていきたい」と書いてあったのですが、その記述の質問で「あなたの考える田舎の良さを答えてください。自然とか風景とか人間とか以外で」…いやいやそんなに絞らないでくださいよ!超答えにくいよ!とりあえず、「都会は自然を支配しているが、田舎は自然と人間社会が上手く共存しているようなのが美しくて良い」というような感じで答えておきました。でもこれは『自然』の範疇に入るのだろうかな…。
後、「私たちの県ではこの分野に対して~個の基本施策を行っているのですが、ご存知ですか?」と聞かれ、正直に「申し訳ありません。存じておりません」と答えました。「ああ、そう…」と聞かれて質問終了。明らかにマイナスだなこりゃ!
というわけで、2回目の面接では明らかに面接官に負けた感じでした…。面接にありがちな質問に対しては対策出来ていたと思うのですが、技術的なことをもっと口でわかりやすくかつ簡潔にかつ深みのあることを言えるようにしておいたほうが良かったな…と反省しています。プラス、その県の施策についても。まあ私の志望動機は正直、その県が好きだということとその分野の仕事がしたいからの二つであって、その県のその分野の特異性にかなり興味を持っているというわけではなかったからね…。