わ! 感想
わ! 作 小島あきら
ガンガンONLINEで2008年に連載後、月刊ガンガンジョーカーにで2009年から2011年まで連載された漫画、「わ!」の感想を書いておきます。作者は「まほらば」などの小島あきらさんです。
「わ!は群像劇、みんなが主人公!」…らしい。
わ! 1 (ガンガンコミックスONLINE) (2009/10/22) 小島 あきら |
わ! 2 (ガンガンコミックスJOKER) (2010/06/22) 小島 あきら |
わ!(3)(完) (ガンガンコミックスJOKER) (2011/06/22) 小島 あきら |
裏表紙には主要メンバー7人がそれぞれ片思いをしている模様が書かれています。これが基本設定。カバー折込には植物らしき絵がカバー裏同様に矢印が向いていますが、各植物にもこういう関係があったりするのでしょうか?私には全く分からん。
登場人物の名前は植物の名前が由来となっている、らしいですが、「扉一心」とか「立浪大吾」とかは全くわかりません…。植物に関しては人並みの知識はあったと思うんだけどなあ…。
内容に関しては、基本的に4コマ誌のほのぼの漫画っぽいですが、何か普通のものとは違うんだよなあ…。特に「ブレイク」シリーズ。1話の中で主要メンバー全てがちゃんと登場するところとか、扉絵の順番が思いを寄せている順番になっていたりとか、構成は少しこだわっています。
会長のリアクションは良いですね。漫画的表現をこれでもかと使っていて、感情が両端に振れる様が楽しいです。
真面目だけど色々なものに耐性が無い会長をいじり倒す様子とかテレテレしていたりするシーンとかは楽しい。愛されキャラってこんな感じなのね!
男勝り系の女の子、勇魚が普通に可愛いです。お世話が好きっぽい優しい子なのに、どうしてここまでいじられたりするんや!もっとやれ!
「カンガルーバーと鯨」とか「やくみつるの若干病的な趣味」とか、ブレイクシリーズのネタはやっぱりちょっとヤバイです。女子高生が「童貞」とか「処女」とか連呼するのはどうなんだ…いやまあいいけど。エロゲーも登場する漫画ですから!
主要メンバーの一人の杜若は昔、男の娘だったようです。しかし登場シーンはごくわずか…個人的にはもっと見たかったよ、グフフ…
最終巻です。1,2巻よりも少し分厚いページ数となっています。
主要メンバーが「輪」のように片思いし合っているのがこの漫画の特徴でしたが、その輪が崩れて両思いになったりならなかったりする、という決着になりました。見事両思いになったカップルは、一方がほとんどただの勘違いで別の人を好きになっていただけのようで…、でも会長と扉は別だけど。
勇魚はかなりちょろくて、陥落していく様は見ていてニヤニヤしましたよw皆さん、こういう女の子を「チョロイン」と言うのですよ、覚えておきましょうねー!…何だか皮肉を言っているようだ。いや、そんなわけないんだけど…
最終話は本編の1年後。カップルが無事成立していたりしています。朝霧は身長が高くなっていますが、オツパイまででかくなっているとわ!くそっ…こんな切り札使ってくるとは、やるな!
「この世は人同士が繋がりあって、大きな輪を作っている」というような言葉でこの漫画は締められています。わかりやすい片思いの輪は崩れてしまいましたが、そのような関係以外にも無限の種類の人間関係というのがあるわけですから、大きな大きな目で見れば、人間全体が何かしら繋がることで、大きな何かを作っていけるのでしょう。
…なんてまあ、そういうことよりもこの漫画は、ヤバイネタ、可愛いキャラ、ほんわかするネタでまったり楽しめばいいのではないのかね!?