国土交通省キャンプ砂防体験記 中編
雑記
自分の野望が大体具体的になってきた
後はゆっくりとチェックポイントを達成していくのみ
3日目
2日目は地すべり関連のことばかりでしたが、この日は色々ありました。
まずは多目的ダムの見学。ダムでは水資源管理機構の方に説明していただきました。ダムの構造的なことや水の管理方法、放水の影響や他のダムとの協力など、それなりにわかっていたと思っていたことでも、結構知らないことが多くて少し驚きました。というわけで、有意義な体験でした。
特に、放水量を決定する会議の存在とかが面白かったです。水資源管理機構、都道府県、国交省などが会議に参加するようですが、毎年どんな感じなんだろう…。ちょっとその議事録とか調べてみようかな。
次は森林組合の方と一緒に間伐体験を行いました。その前に庁舎で林業の勉強もしましたが。やはり森林と土砂は深い関係があるので、砂防関係の行事でも森林・林業の知識が必要となるということでした。
チェーンソーは少し触ったことあるけど、実際に間伐するのは初めてでした…。しっかし、素人とプロだと技術の差が全く違いますわ。素人の私ではなかなかチェーンソーで真っ直ぐ木を切れないし遅いです。プロはパッと切ってパッと倒しちまうからすごい。まさに職人芸。チェーンソーなんていう現代機械を使っても、使う人で結果は大きく変わるんですね。
ホテルからかなり離れた場所にいる+次の日もホテルからかなり離れた場所に行く、ということで宿泊場所が近くの民宿になりました。職員の方と一緒に泊まると、何だか親近感がかなり湧きましたよ。部屋は別々。
飲み会もしましたよ。森林組合の方とも一緒でした。でも、こういう大きな声でしゃべらないと相手に話しが通じなかったり、耳を相手の口に近づけないと声が聞こえないような場は、あまり好きじゃない…。もっと力抜いてつらつら喋るのなら好きなのですが。
4日目
ダム建設によってダム湖が出来てかなり小さくなった村で行われている、砂防ダムの建設現場に行きました。移動時間が長かったので、車の中で寝ていました。
建設現場ではコンクリートの打設を行っており、建築技術とかは知らない私にとっては初耳のことばかりでした。コンクリートの打設体験もしましたが、足が取られて上手く動けねえ…。しかし働いている人たちは固まっていないコンクリートの上を難なく歩いている!歩くだけでも技術が必要なのですね…。
事務所までずっと移動。基本山道なので、キャンプ砂防に参加するときは車酔いに気をつけたほうがいいかもです。
次は崩壊地の視察に行きました。実際に崩壊源頭部まで行ってみると、土がぐにゃぐにゃな感じで、かなり脆そうでした。崩壊下部では土石流感知機として、糸張ってそれが切れたら警報が鳴るというような仕組みの機械を設置していました。
職員の方の説明によると、「治山ダムは土砂を溜めて山を安定させる目的があり、砂防ダムは土砂を捉えて下流に流さないようにする目的を持つ」だそうです。というわけで、治山ダムを作る林野庁と砂防ダムを作る国交省とでは考え方が異なっており、山の管理で対立したりすることもあるようです。何だか、そういうのって、下らない…。
これで4日目のプログラムは終了。最後の夜だということで、職員の方に焼肉をおごってもらいました。今回は規模は小さく、職員の方も二人だけでした。…飲み会多くね?
ここで正直に書きますが、キャンプ砂防の経費の余りは地方事務所から本省に送ることになっています。が、職員の方から、「少しの金を送るのは、送料を考えると無駄に経費を使うようなもんだ。領収書いじって参加者で分けときなさい」と言われたので、言われるがままに余りをもらってしまいました…。ちょっとしたことかもしれませんが、公務員の不正が厳しく糾弾される中、こういうことをして良かったのか…と今でも自問しています…。あのとき、自分はどう行動すればよかったのかな。
前編
後編