2015年長野市登山&観光 3,4日目 戸隠山など
2015年の8月22日から27日にかけて、長野市エリアにバイクで登山と観光に行ってきました。
3日目は戸隠山と善光寺、4日目は小布施の観光をしました。
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5,6日目 須坂、横手山、岩菅山
3日目
3日目は戸隠山に登りました。
戸隠山は修験道であるためかなり岩のゴツゴツした山で、特に山頂の西側にある西岳への道は、一般登山道最難関のジャンダルムと同じレベルだそうです。
流石にそんな恐ろしいことはまだしたくないので、普通に山頂を目指しました。
一不動まで縦走する周遊ルートもありますが、この日もガスで展望が開けなかったので、山頂ピストンで終えました。
早朝に奥社駐車場に到着。
まだ人はおらず、静謐な雰囲気の中、参道を歩いていきます。
奥社へは徒歩で30分近くかかり、何も用意せずに観光にやってきた人にとってはそれなりのものでしょうな。
参道脇には杉の大木が植わっています。
昔のとある人が、風格を整えるために植えたようです。
奥社手前に登山口があります。
滑落事故が多いようで、その注意書きや登山届のポストもあります。
登山道は最初から傾斜があり、一気に標高を稼ぐことになります。
樹林帯なので蒸し暑く、虫も多くて少しうざったい!
ガンガン登って行くと、戸隠名物の岩壁が見えてきます。
百間長屋の辺りは面白い景色だなあ、という感想で終わるのですが、西窟を超えると鎖場の連続となってきます。
他の山の鎖場は、大抵鎖なんて一切使わずとも登れたりしますが、戸隠ではせめて命綱としてでも鎖を握っていたりしたほうが良いですね。
鎖を使わなければ、礫岩の礫を掴んでボルダリングのように登らざるを得ません。
まあそれはそれで面白いのですが、湿っていたりする箇所が多いのでやはり危険だと思います。
蟻の刀渡り、剣の刃渡りという戸隠山のハイライトも存在します。
大したことないだろうと思っていましたが、大したことありました!
登山道上はものすごく狭くて切れ落ちているにも関わらず、ロープ等がありません。
ですので、慎重に進むしかありません。ここで突風でも吹いたら…と思うとゾクゾクします。
道はゴツゴツしていますが、滑りません。浮石もほとんどありません。
ただ単純に道が狭くて急傾斜なので、馬に跨るような格好で進んでいきました。
3点支持ならぬ、尻も入れた4点支持でね!
刀渡りを通って少し鎖場を過ぎると、、稜線上の八方睨みへ到着!
ここでは360度の大展望が開けているということだそうですが、この日もガスって大した展望は無く…。
西岳がかろうじて見えるときもありましたが、すぐにガスの中に沈んでいきました…。
八方睨みから稜線上を少し進むと、戸隠山頂(1904m)に到着。
山頂は狭く、ただの通過点のようにも見えます。
一応ガスが少しでも晴れないかと思って待ってみましたが、結局一切晴れず…。
天気が良ければ縦走しようかと思いましたが、そのまま来た道を帰ることとしました。
鎖場は登りよりも下りのほうが難しいと思っていましたが、足場を見つけづらいだけで、足が届く範囲が増えるので案外普通に下っていけました。
でもやっぱり湿った岩場には要注意。そういうところでは素直に懸垂下降のような形で降りて行きました。
下っていく途中には他の登山者ともすれ違いました。やはり刀渡りの感想を聞かれましたよ。
奥社に到着して一段落。
神社で更なる登山の安全を祈願し、社務所で御朱印をもらいました。2つもらうことができます。
駐車場までの参道では多くの観光客とすれ違いました。
このくらいの時間帯になると、静謐な雰囲気というより観光地的雰囲気になりますね。
登り:2時間20分、下り:2時間10分(奥社参拝時間含む)
累積標高差:約700m
昨日は戸隠エリアを観光したので、この日は長野市の中心である善光寺を観光することとしました。
戸隠から長野への道はいかにも高原ドライブウェイといった感じで、走っていて大変気持が良い!
そして飯縄山が晴れていて、少し悔しい!
善光寺は平日でもなお人が多く、観光地としてのレベルの高さがかいま見えます。
とりあえず普通に参ってみてから、戒壇巡りというのをやってみました。
何でも、暗闇の中の錠前を触ったらいいそうな、ということで料金500円を支払って本堂下の暗闇の中を進むことにしました。
中は本当に真っ暗で、何一つ見えません。しかも前後には他の客がいますから、渋滞になるとすぐにぶつかります。
私は前に荷物を持って、前の人の場所を察知するように進んでいきました。
終わってみたら、ちょっとエンターテイメント性あって面白かった!
善光寺参道には店が多く、ちょっと歩くだけでも面白いです。
昼食でもとろうかと思って歩いてみましたが、やっぱり蕎麦しかねえ!
長野は戸隠だけでなくて全体的に蕎麦文化なのか!香川のうどんレベルか!
さて他に長野市中心を観光しようかと思いましたが、どこに行けばいいんだ…。
あれ?長野市って善光寺以外に何があったっけ?
結局わからぬまま、スーパーに寄ってこの日の晩御飯を買ってキャンプ場に帰りました。
4日目
この日と次の日は天気予報上、曇もしくは雨なので、登山はやめて観光だけすることとしました。
基地としていたイースタンキャンプ場を離れて下界に降りて行くと、飯縄山や黒姫山の姿が見えました。
ガスが無いときに登りたいものだね。
この日は小布施を観光しました。
蔵のある古い町並みが残っているようで、観光スポットも多いです。
まずはあかりの博物館に行きました。
日本の近代までのあかりの歴史や灯具が展示されています。
こういうニッチな博物館は好きです。提灯とか石油灯とか、実際には見たことないものが多くて興奮します。
北斎館という、葛飾北斎のことと浮世絵を展示した博物館にも寄りました。
北斎の晩年のペンネームが「画狂老人卍」だなんて…場末な雰囲気ただよう漫画家の名前かっつうの!
ちなみに浮世絵は美人画ばかりで少々飽きました。近代の浮世絵のほうが面白かったなあと思ったり。
北斎を招いた高井鴻山の記念館にも行きました。
ここには高井鴻山の家が残っており、彼の残した絵も展示されています。
こうい日本家屋はほんま好きですわ。
歩くとギシギシ音がなったりするところに風情を感じます。
冬は寒いだろうけど、夏は屋外よりも涼しくて過ごしやすいです。
小布施の中心にも多くの人が歩いていました。
古い町並みの中に雑貨店とか飲食店とかがって、楽しめます。
少し離れたおぶせミュージアムと中島千波館に行きました。
ここは美術館になっていますが、う~ん、正直自分の好きな美術では無かったですね。
あんまり西洋画っぽいものには魅力を感じないんですよね、個人的に。
シンプルで深みのある日本画や中国画とかが好きです。
この日は小布施近くにあるおぶせ温泉穴観音の湯を風呂場としました。
新しそうな施設ですが、結構硫黄成分が多くて古くからの温泉街の温泉に引けをとらないレベルのものだと思いましたよ。
露天風呂からは長野の美しい山並みも見えますし、休憩所も広いし。
かなりオススメの温泉です。
今日のキャンプ地は山田牧場キャンプ場です。
台風が近いため他の客はおらず。
風がかなり強かったのでテントを建てるときも寝るときも大変でした。
売店はおそらく近くには無く、シンプルな作りのキャンプ場です。
なお、最近このキャンプ場には狸が出没するとのことでしたが、私も被害を受けました!
テントの前室に忍び込んで米やお菓子が盗まれたり、テントを破られたり…。
初めて野生動物の被害を受けましたが、ものすごく腹がたちましたね。
ナイフ持って追いかけまわしたりしましたが捕まらず…。
もっと被害が出ていたら、ぶち○すまで連泊してやろうかと思ったくらいでしたよ!
5,6日目 須坂、横手山、岩菅山へ続く。