2014年熊野古道小辺路徒歩旅行 3日目 観音堂~熊野大社
二泊三日で、世界遺産の一つ熊野古道小辺路を歩いてきました!
3日目は観音堂から、熊野大社まで。
最後の方、ルート間違っています。
小辺路完踏、とまでは行きませんでしたが、主要な部分は歩けたのでこれで良しとします。
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2日目 大股~伯母子岳~観音堂
今日の行動地図。
暗い中、山中を出発。
道がしっかりしているから、ヘッドライトがあれば十分歩けます。
下っていくと矢倉、西中などの集落にたどり着きます。
国道に出ると、そこからずっと車道歩き。
途中にはトイレなどもありますが、基本的に民家のみ。
民宿は見かけませんでした。
1.5車線ほどの道をずーっと歩き続けます。
流石にこの辺りには人通りはありました。地元民ばかりだけどね。
淡々と歩くと、昴の郷到着。
小辺路南部の拠点とも言うべきか。
小さなトンネルを越え、さらに進むとテレビでもよく見る柳本橋に到着!
テレビでは出演者が「怖いよ~」とか言っていましたが、「大げさやな」と思ってました。
これ、結構揺れて怖いですわ。
こういうのが怖い人にとっては確かにきついものがあるかもしれません。
故意に揺らそうとしなくても大分揺れますからね。しかも、少しだけ天板に穴が空いていたり…。
橋を渡ると、立派な標識が立ち始め、古道らしい石畳の道が出てきます。
今まではあまり古道らしい道が出てきませんでしたが、この辺りは本格的です。
かの有名な、果無集落に到着!
結構な山奥だというのに、ちゃんとした集落が出来上がっています。
石畳も立派だし、旅人の喉を潤す水場も多いです。
小辺路と言ったら大抵、果無集落が取材されますが、その理由がわかります。
やっぱりこの辺りの民家丸ごと保存するべきだよ…。もちろん、人が住むのはOKですよ。
果無集落、と言っても車道はあります。なので観光客もそれなりにいました。
昔は歩いて下界と行き来していたんだろうな…。
果無峠までの道も整備されています。
たまに石畳の道が出てきたり、旅籠跡や、その旅籠の天水田跡とか…。
現代から考えれば、こんな山道なんかより川沿い歩いたほうが楽じゃないの?と思いますが、昔の川沿いの道は危険だったのでしょう。
険しくて道が崩れやすかったりしたのかもしれませんな。
果無峠道には小さな33観音像(?)が奉られています。
一つ一つ数えながら登っていくと、峠までの道のりが大体わかるでしょう。
「まだこれだけかよ…」とげんなりすること間違いなし?
途中には水場があります。やっぱりそんなに冷たくないですが、標高的にしょうがないか。
人工林の中をジグザグに登っていくと、果無峠到着!
これが最後の峠だ…。後は下りと平坦な道だけ。
本宮大社まであと少し。
果無峠南側の斜面は結構急です。
杖を付きながら集団で歩いている人たちも見かけました。
この日の歩行時間も中々長かったので、足がガクガクしてきましたよ…。
途中、本宮町方面に視界が開けている場所がありました。
あと少し!あと少し!
広い道、石畳の道のほうを歩いていたので、これが正しい道だと思っていました。思っていたのだよ…。
まさかあんなことが起ころうとは…。
間違えて、七色集落に降りてきてしまいました。
最初はその古道感から、全く疑いようなく熊野古道小辺路だと思っていたのですが、微妙に違っていたようです。
これはこれで素晴らしいのですが、時間のロスだ…。
せっかく今日中に本宮出発のバスに乗れそうだというのに…。
しかも、トンネルが工事中で、さらに時間ロス。
しかたなく国道沿いをひたすら歩いて、一直線に本宮大社を目指すことにしました。
この辺りの国道は出来て新しいようで、標識も完璧に整備されているようではありませんでした。
全く古道らしさの無い国道を歩いて行きました。
まあ、川沿いの道はこれはこれで美しいものだから、魅力的にはこれでも良かったんだけどね。
熊野本宮大社に到着~
やはり観光地。大勢の観光客がいました。外国人も多いです。
しかし恥ずかしながら、日本人であり小辺路を歩いてきた私は、なぜこの神社がこんなにも賑わっているのかは知りませんでした…。
いや、今でもよく理解しているとは言いがたいが…。
有名なヤタガラスや天照大神が祭られています。
日本国一ノ宮になるのか、全国一ノ宮にはならないようなので全国一ノ宮御朱印帳は持ってこずに、神社独自の御朱印帳を買いました。
本宮大社周辺には多くのお土産屋や飯屋があります。
ビジターセンターもあるので、ここで情報収集も出来ます。
外国人用のゲストハウスなんかもありましたよ!
しかし、長時間の歩行で観光の気力も体力も無かったので、おとなしくバス停でバスを待ちました。
観光はまた次の機会に…。
本宮大社最終のバス(16:45くらい)に乗って、帰宅しました。
いやはや、疲れた…。
小辺路を総括しますと、
・思ったよりはアップダウンは少ないけど植生や景観の変化が少なく、少し単調。
・集落は美しいので出来れば昔ながらの形で保存するべき。
・もう少し民宿が散在していると、初心者にも歩きやすい。
こんな感じでしょうかね。
正直申しますと、小辺路だけでは世界遺産には登録されないだろう…と思ってしまいました。
高野山とか熊野本宮とか、そういう「紀伊山地の霊場」は世界遺産にふさわしいと思いますがね。
熊野古道を歩く旅 (エコ旅ニッポン) (2008/10/20) ウエストパブリッシング |