2014年熊野古道小辺路徒歩旅行 2日目 大股~観音堂
二泊三日で、世界遺産の一つ熊野古道小辺路を歩いてきました!
2日目は大股集落から、三浦峠後にある観音堂まで。
大股から昴の郷まではかなり遠いからね…。
野宿派の私なら大丈夫ですが、民宿派にとっては辛いところでしょうね。
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1日目 高野山~大股
3日目 観音堂~熊野大社
今日の行動地図。
暗い中、出発。秋は夜が長くて、日の出を待ちきれません。
道は林道のような、作業道のようなもので、歩道にしては広くて歩きやすいです。
登りの途中には萱小屋跡という場所がありますが、今は立派な山小屋が建っています。鍵はかかっていなかったから、避難小屋として使用できるのかな?
しばらく緩やかな登りが続きます。
稜線上の紅葉の中を歩いたり、岸壁のようになっている古道を歩くのは気持ちがいいですね。
少し崩れていたりするところもあります。この地域は豪雨が多いからね…。
伯母小岳目指して登り続けます。
効率の良いルートで道がつけられているのか、意外にアップダウンは少ないです。
伯母小岳は200名山ですが、このときは人通りは皆無でした。平日で朝早いからかね。
小辺路から少し外れて山頂を目指すと、伯母小岳(1344m)に到着!
小辺路のハイライトだからか、かなり展望が開けていて周辺の山なみを見渡せます。
朝起きたときはものすごい霧でしたが、山頂に立ってその理由がわかりました。雲が下界に留まっていたからだったのでしょう。
しっかし、本当に山、山、山ですね。そんなに飛び出た山は無いのですが、山が果てしなく広がっています。それが紀伊山地という、霊場か。
景色を堪能し、伯母小岳を下っていきます。
まずは伯母小峠に到着しますが、ここには綺麗なトイレと避難小屋がありました。
流石、世界遺産です。
下りは単純です。歩きやすい道を、あまり疲れを覚えずにひたすら下っていきます。
たまに旅籠跡なんかがあります。昔はかなり賑わっていたのでしょう。こんな山奥かつ集落から遠い場所に宿なんてあったようですから。
ひたすら下り、下り、下り…。
だんだん気温が上がってきました。
このときは10月の後半でしたが、かなり汗が出ましたよ。
ずーっと下ると、五百瀬集落に出ます。
ここまでくると少し一安心。自動販売機とかトイレとかもあります。
人通りは相変わらず少ないですが…。
集落内は、昭和で時代の進みが止まったかのような雰囲気があります。
でも、こういう雰囲気は嫌いじゃない…。
後、公式マップには載っていないかもしれませんが、この辺りに農家民宿があります。
三浦峠への登りの前には橋があります。
橋を渡ると歩道となりますが、この上にも集落はあります。郵便配達ではここから歩いていく模様…よう頑張るね。
民家の脇を通り抜けながら登っていきます。石畳も少しだけ残っています。
小辺路の魅力って、こういう古い民家のすぐ脇を通り抜けていくのもある、と思います。
というわけで、小辺路脇にある民家の保護をすべきだ、と主張してみます。
こういう古い民家って、絶対外国人とかにもうけると思うんだ。
三浦の集落を過ぎると、本格的な峠への登りが始まります。
2個目の峠越えだけあって、結構疲れます。景色も単調だしね…。
三十丁の水という水場があります。そんなに冷えてないけど、まあ美味しいです。
疲れながら登りを続けると、皆伐地点に到着します。しまった、帽子を忘れた…。
三浦峠には東屋があり、ゆっくり休憩が出来ます。
皆伐されたおかげで景色もいいです。
林道通ったら車で来れるようだね…。
峠からはやはり下り一辺倒です。
それなりに緩やかですが、歩行時間が長いのでこの日は疲れました。
途中には集落見渡せるスポットとかがあります。
トラバースが比較的多いので、水を補給できる谷も多いです。
基本的に、小辺路では水の心配はあまりしなくてもいいようですね。
下っていっても民宿などは遠いし、良い野宿地も無さそうなので、山中の平坦な場所でテント張って寝ることにしました。
かなり道脇でしたが、人通りは一切無く、むしろ獣の気配のほうが多かったです。
というか小辺路では、鹿を多く見ましたわ…。
目的地にたどり着く3日目 観音堂~熊野大社へ。
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