2011年四国一周ツーリング 8日目 別子銅山~橘ノ丘総合運動公園 

 8日目は日本の鉱山では有名な別子銅山から、香川県の高松市の近くにある橘ノ丘総合運動公園まで行きました。
 朝倉ダムの公園で起きたとき、水を汲もうと思ったら水道が凍っていた…。テントも霜が張っていたし、この日の朝はかなり寒かったなあ~。
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2011年四国周遊総括


8日目 別子銅山~橘ノ丘総合運動公園
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 別子銅山まで広域農道と国道を通っていきます。途中、道脇には畑が広がっている広域農道からは、石鎚山系の山々を美しく見渡すことが出来ましたよ。空気は澄んでいて気持ちが良かったのですが、その分キンキンに冷えていて寒かった…。
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 まずはマイントピア別子を目指しました。国道からそこまでの道は道が広くてなおかつワインディングがあるので楽しかったですよ。やっぱり寒かったですが。
 別子銅山の入り口でもある、マイントピア別子は別子銅山の遺構だけでなく道の駅としてもしっかりとした休憩スポット兼観光スポットとなっています。
 マイントピア別子がある端出場地区は、確か別子銅山の下端らしくここから鉄道によって産出された銅を新居浜の港などに運んでいったそうです。現在、ここにはその鉄道のトンネルだとかレンガ造りの水力発電所を見ることが出来ます。
 マイントピア別子内はレストランや土産物屋の他、別子銅山についてのビデオが流れていたり観光鉱山鉄道の切符売り場などがあります。ここではビデオを見ただけなのですが、かなりわかりやすくて面白いものでした。このビデオを見てようやく別子銅山がどんなものであるのかわかりましたよ。
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 マイントピア別子で大体の知識を身に着けた後に、かつて多くの人々が住んでいたらしい山奥の東平地区にも行きました。ここは「東洋のマチュピチュ」と言われているほど、下界から隔離されたようなところに住居や最新式の設備が揃っていたようです。
 東平地区へは狭い道を走らなければなりません。このとき少し雪が道路に残っていたので、ちょっと怖かったですよ。東平地区には広い駐車場や遺構や資料館などがあります。まずは遊歩道を通って奥にある変電施設に行ってみました。
 変電所までにいくつかの建物の跡地がありますが、石垣と平坦な土地を残すだけです。変電所は少し綺麗に残っていましたが中はやはり崩れかけの空き家くらいになっていました。さらに奥にも道がありましたが、この先は登山道となりそうでしたので、引き返しました。
 次は東平歴史資料館に寄りました。料金は無料。東平地区のかつての生活ぶりや別子銅山で働く人々についての展示や説明が多かったです。社宅や接待場や娯楽場や学校など、多種多様な施設があったようですが火事や土砂崩れなどで無くなったようです。
 駐車場近くにはかなり大きな遺構があります。ここが東平地区にハイライトでしょうか。下から見上げるとかなり大きな施設であり圧倒されます。
 他にも、東平地区からは新居浜方面に視界が開けており、ここが雲上の別天地であることを再認識させられます。
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 東平から降りていくとき、東赤石山や西赤石山などが冠雪している様子を見ることが出来ました。やはりこれらの山々の大きさとこんなところに多くの人々が住んでいたことにびっくりします。
 最後に、麓にある別子銅山記念館にも寄りました。ここは別子銅山を営業した住友の会社が作ったもので、料金は無料です。有名な企業である住友はこの別子銅山採掘によって発展した企業であることが、この記念館でよくわかります。後、採掘のための道具の展示や鉱山の全容などが説明されており、さらに別子銅山について詳しくなれます。
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 別子銅山の後は一気に香川県内に入り、まずは白砂青松100選と渚100選に選ばれた有明海岸のある琴弾公園に行きましたよ。まずは海岸を目指しましたが、海岸はかなり綺麗で砂浜と松の景観はもちろん、海の向こうに瀬戸内海に浮かぶ島々があってさらに美しかったです。松原の中は公園となっており、散策などをして楽しめるようになっています。
 次は琴弾公園にある山の上の展望台から、有名な寛永通宝銭形を見下ろしましたよ。雨とか台風だとかですぐに壊れそうだと思いますが、こうして残しているのは凄いですね…。維持管理大変そうですが。展望所からも砂浜と松原と島々を見ることが出来、気持ちが良いです。
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 次は眺めが素晴らしいことで有名な、紫雲出山に登りました。山頂のすぐ近くまで車で行くことができ、そこから少し登ると山頂です。山頂直下の駐車場までは少し長いような気がしましたが、道脇から見える瀬戸内海が美しかったのでそんなに苦でもなかったです。
 山頂は台地となっており、若干カルスト地形に似たような、草原の中に岩が出ています。桜がかなり多く、桜の季節に来るとものすごい景色になると思います。山頂には他にも、弥生人の生活の再現や喫茶店があります。
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 眺めが素晴らしいことで有名らしい紫雲出山ですが、その評判は全く間違いではありませんでした。瀬戸内海に浮かぶ島々や集落、陸側ではかなり面白い形をした火山形の山々があったり、この日は天気が良くて青い海や空もまた美しかったです。ここでかなりのんびりと時間を潰しましたよ。
 この後、一気に今日のキャンプ地である橘ノ丘総合運動公園まで行きました。まずは公園内にあるはくちょうの湯に入りました。はくちょうの湯の料金は470円。浴室は露天風呂は無いのですが代わりに大きな窓があり空を見上げることが出来て気持ちがよかったです。休憩所は広くて食料の持ち込みは自由。自由に読んでもよい本も結構あって長く居れそうでした。
 温泉に入っているとき、ちょうど日が沈んでいくような斜光で、空が薄くオレンジ色に変わっていました。のんびりと温泉に浸かりながら、私はこう思いましたよ。「これが、幸せか…」とね。これが今回の四国旅行で最後の温泉です。旅のことを思い出しながら、変わりゆく空を眺めていました…。
 
9日目高松市~津田の松原へ。

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Posted by YU