2023年秋上越妙高登山旅行8,9日目 雨飾山と青海黒姫山、そして旅の終わり

2023年10月7日から15日の9日間にかけて、新潟・長野の上越妙高登山旅行を行いました。

今回は糸魚川に宿泊した2日間の記録。
また、今回の旅を総括しました。

8日目

雨飾山

野趣溢れる雨飾温泉も良い、雨飾山 / YK1989さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

海に近い100名山の雨飾山。
岩壁が特徴的だけど、個人的には100名山に入るか?と疑問を持った……

でも麓の雨飾温泉と山荘は非常に野趣あふれて良かったです。
来る時電線無かったから、自家発電なのかな?ちゃんと舗装路はあるからアクセスはしやすい山小屋。

塩の道・フォッサマグナ

この日はゆっくり観光出来る最後の日。
余った時間は糸魚川をたっぷり観光しよう。

まずは塩の道資料館というところに来る。
こじんまりとした資料館であり茅葺が少し古くなってきてはいますが、内部は昔ながらの道具が所せましと並んでおり、非常に興味深い。
管理人のお母さんの説明も非常に分かりやすいし面白かったです。
こういう過去の異世界、丸ごと体験出来ればなあ……とも思うよ。過去の世界も楽しめたら、世界は四次元的に広がる。

糸魚川静岡構造線、と有名な地学用語がありますが、糸魚川ははっきりとした日本でも有数の断層があります。
フォッサマグナは大きな溝、の意味ですが東側の境界は曖昧で、しかし西側のこの境界は非常にはっきりとしている。フォッサマグナパークでは、そんな断層による地質の違いが目視出来る。
ブラタモリでも出てた。

糸魚川

今日はとっても良い天気!
糸魚川の市街もついでに観光です。

中華料理屋の月徳飯店に入ってみると、糸魚川の名物が色々楽しめます。
イカスミの入った「ブラック焼きそば」を食べてみましたが、海鮮系の味付けでなかなか美味しいです。
ボリュームも満足!🤘

糸魚川の日本海側に展望台があったので登ってみる。
そうだ、今回の旅行は、この日本海を最初から最後まで見ていた気がする。
山に入っても、山の上から海が見える。
太平洋より何だか蒼く見えるよ。広がる大地、空、日本海。
雪の時にこの青空と海を見たら、どんなものなのだろう。

最後に美山公園内のフォッサマグナミュージアムへ。
完全に地学な博物館ですが、比較的新しいので映像や展示は満足いくものです。
フォッサマグナとは?糸魚川静岡構造線とは?地質の複雑さとは?
そういうのが五感で知れるようになっております。
様々な岩石や宝石の展示も、ゆっくり見てたら丸一日見てしまいそうなほどで!

一日の終わりはテントとその周辺で見届けました。
故郷から遠く、遠く離れて気候も違うこの場所で、私は今日も生きて一日を終える。
どこにいても夕日はあって青空もあって。
旅を思い返しながら、コーヒーで一息。

9日目

青海黒姫山

青海黒姫山、すっかり秋になりました / YK1989さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

9日目は一日中シトシト雨の予報。
もっと良い天気の時に登ったほうが楽しいけど、ピークハントとして登りました。

親不知を越えて上越にやってきて、親不知近くの青海黒姫山を登ってから帰路に着く。
山の上は色づいており、長い夏が終わって秋が来て、あっという間に長い冬が来そうでありました。

西へ帰っていく時、雨雲は背中に過ぎ去って、焼けるような夕陽を追いかけるようにひた走りました。

 

旅の終わりに

走行距離:約1,500km
登った山:100名山は4座、200名山は1座、300名山は4座。

北陸らしい北陸を長期で旅行したのはこれが人生初めて。
戸隠は2015年に来ましたが、あれは夏の高原がメインで、雪国らしさはなかった。
今回は雪のまだない雪国を堪能した旅でございましたね。

雪国の生活様式を肌で感じられました。雪下ろしをしやすい屋根であったり融雪水であったり。
厳しい気候でありながらも人がいるのは、豊かな資源と平原があるから、かなあ。
料理も美味しいものが多く、ついつい食べ過ぎちゃう!食費もいっぱいかかっちゃったよ。
そうそう、今回の旅で最も気に入ったのは、何だかんだサービスエリアで食べた福井の「おろし蕎麦」だったりする。
大根おろし好きやねん!

宿泊地はホテル、キャンプ場、山小屋と、予約の必要なものが多かったですが、全て1,2日前に予約とりました。
だって、旅って天気や気分やトラブルですぐに変化するじゃない?
だから先を見越してあえて計画を決定しないのです。それが様々な旅を行ってきた私なりの世渡りです。
まあ、今回はラッキーだった。予約も第一希望が全てとれたので。

9連休って社会人ならなかなかとれないもの、のように思えますが頑張ったら普通にとれましたね。
しかもこの連休、とるのを決めたの出発前日だしね。
ちゃんと仕事も自分の裁量で片付けられるものなら大丈夫なのだ。実際、帰ってきても何もなかった……。

 

自分の気力は衰え、20代の頃のような元気も幸福も新鮮さも全て擦り減ったのか、と喪失感を覚えることが多い。
若い頃は一日中パソコンを使っても大丈夫だった、今はだるくなる。だるくって何もしない。創造的なことは出来ない無産様。
だけどこうやって登山旅行に来ると、体力は使っても気力は妙に回復する。
体力10%まで動こうと出来るよ。日頃は50%くらいでもう動けないのに。
ああこの活力と爽快感、どうにかして室内でも維持できないだろうか。

出来ないから、こうやって来ているんでしょうが。それが私の性格で、この性格が行動を起こさせ人生を作っていくのです。

旅行記,登山

Posted by YU