2010年東北旅行 13日目 栗駒山
2010年の8月13日から29日までの17日間、東北旅行をしました。
この日は栗駒山を登って、黒崎へ。
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16,17日目帰宅&総括
13日目 栗駒山
この日は今回の東北旅行最後の山、200名山の栗駒山に登りました!岩手、秋田、宮城の3県の県境にある山で、岩手県側では須川岳とも呼ばれるそうです。奥羽山脈の中心地にあるので東北中部の山を見渡せるらしいので、最後の山としてはふさわしいですね。
北側の須川温泉から登り始め、周遊してくることにしました。
登山口には広い駐車場があります。ここから整備された遊歩道を歩いていきます。分岐が結構多いのですが、まずは名残が原方面に行くことにします。
名残が原は火山活動の名残なのだろうか?湿原が広がっています。
さらに進むと沢沿いに出ますが、この沢も普通の沢ではなく、硫黄臭のする酸の川になっています。おそらく須川温泉の源泉はこういう川なのでしょうね。「酢の川」がなまって須川になったのですから。
緩やかに登山道を登っていくと、昭和の爆発で出来た昭和湖に来ます。見事なエメラルドグリーン色をした火口湖です。そんなに硫黄臭はしませんでした。
昭和湖ぐらいからだんだん小雨が降ってきて、こりゃ山頂ガスるかなと思ってちょっと憂鬱になりながら登っていたのですが、稜線上に出ると行きなり晴れてきました!空模様を見てみると、栗駒山を境に北側がどんよりとしていて、南側全くどんよりとしていない晴れ模様でした。
稜線上を眺めると、見事に北側だけ雲、南側晴れという奇妙な空を見ることが出来ました。下手な天気よりも珍しくてよかったかも?
稜線上に出ると低木が多く草花も多くなってくるので歩いていて気持ちが良いです。
ゆるやかな稜線上を歩いていくと、今回の東北旅行最後の山頂、栗駒山山頂(1627m)に到着!
山頂は360度の展望です。北側は曇っていたので岩手山などは見えませんでしたが、鳥海山はうっすらと見ることが出来ました。最後の山にふさわしい絶景となってくれたので満足です。これで悔いなく名古屋へ帰ることができます。
下山は往路の東側にある自然観察路コースを使いました。が、いくつか沼があるだけでずっと樹林帯の中を歩くので、往路よりはあまり楽しく無かったです。
名残が原への分岐まで来ると、次は剣岳方面の道で帰ることにしました。この名残が原西側のルートは火山成分で草木が生えない範囲が広く、地獄が原とも言えそうな場所です。非日常の光景なので楽しいですが。
登り1時間30分、下り1時間30分。
累積標高差は約520mくらいでした。
これからは仙台港で太平洋フェリーに乗るまで観光しまくるよ!
まず行ったのは厳美渓。ここは一関のすぐ近くだというのに、2kmにわたって続く渓谷美が続く景勝地です。急流による侵食で削られたことで、多くの奇岩や滝や深淵などが生まれたそうです。全ての堪能したい場合は2kmの遊歩道を往復すればいいのですが、今回は疲れているので橋の上で写真を撮っただけ。
ちなみに厳美渓の周りには旅館や茶店がそこかしこにあるので、ゆっくりと時を過ごすことができます。
一関から北上山地を通り越して太平洋まで抜ける国道を走りぬけ、碁石海岸までやってきました。碁石海岸は白砂青松100選と渚100選の両方に選ばれる景勝地で、リアス式海岸特有の断崖の海岸美が特徴です。
碁石海岸には駐車場が設けられ、リアス式海岸沿いに松林の中を遊歩道が続いています。
北側には穴通磯という3つの大穴が開いた岩を見ることができます。穴が開いているところは、(確か)元は石灰岩層で侵食によって石灰岩層だけが削られて穴が開いたそうです。
南側の碁石岬には灯台が建っています。
碁石岬突端では深い青色の海の向こうに、どこまでも続く太平洋が広がっています。岩に打ち付ける波を見ながら太平洋を見ているといつまでもこの場所で留まっていたいと思えてきます。やはり故郷が海沿いにあるから、本能が海を求めるのかもしれません。
岬近くに東屋があるのですが、その中にひっそりと荒々しくて男気あふれる木像がありました。結構良い出来だから、もうちょい注目されもよさそうだと思います。
碁石海岸の名前の由来となった碁石浜にももちろん行きました。川や海の水で削られた石がここに溜まって、丸みを帯びた石ばかりの浜になったようですね。ちなみに碁石浜の近くに碁石海岸遊覧船の乗り場がありました。
次は少し移動して、黒崎に行きました。ここに黒崎仙峡という立ち寄り湯があるのですが、この日はちょうど休館日だったので行けませんでした…。もう疲れていて時間も少し遅いので、風呂に入らず黒崎神社近くの空き地で野宿することに決定。
野宿の前に少し観光。黒崎仙峡はその突端から見た景色は普通のリアス式海岸の景色ですが、突端の付け根からみた峡谷が結構すごいことになっています。まさに断崖です。
この日は久しぶりに野宿ですが、黒崎の駐車場の近くにトイレもあるし少し離れたところに自動販売機もあるので、それほど難儀はしませんでした。
14日目 黒崎~サンファンパークへ。
栗駒・早池峰 2010年版 (山と高原地図 6) (2010/02) 不明 |