2010年東北旅行 11日目 八幡平
2010年の8月13日から29日までの17日間、東北旅行をしました。
この日は八幡平登って、早池峰山の麓の小屋に泊まりました。
関連記事
1~3日目 粟ヶ岳
4日目 二王子岳
5日目 摩耶山
6日目 男鹿~岩木山麓
7日目 岩木山
8日目 八甲田山
9日目 大間崎~岩手山麓
10日目 岩手山
12日目 早池峰山
13日目 栗駒山
14日目 黒崎~サンファンパーク
15日目 松島
16,17日目帰宅&総括
11日目 八幡平
朝起きると、八幡平頂上付近がガスっていたので、少し時間を経過させて様子を見るため、まずは八幡平東側にある御在所湿原を観光しました。
御在所湿原前には駐車場とトイレがあり、木道を通って観光します。
階段を降りて湿原に降り立ち、木道の上を歩いていきます。そうすると、御在所湿原一の観光スポット、五色沼とも呼ばれる赤沼に着きます。季節によって湖水の動きに変化があり、バクテリアや酸化作用などによって水中の物質が変化し、色が変わるようです。今は夏なので、深い青緑色のような色でした。
湿原はさらに続き、御在所湿原一大きな沼の御在所沼も見えてきます。
湿原を通り越すと普通の土道に変わったので、そこから引き返しました。
木道の上には大きな花があり、クジャクチョウ(ゲーム:ぼくのなつやすみで名前を知った)が舞い踊っていました。
まだ山頂は晴れる気配がしないので、今日は後生掛辺りを周遊して終わりにしようかと思って、ふけの湯近くの駐車場にあった「セラピーロード」の案内板に従って周遊してみることにしました。
まずはふけの湯から大深温泉を通って後生掛へ降りていきます。後生掛への道は普通の樹林帯の道で特に見所はありませんでした。
後生掛に近づくと、一気に硫黄臭がしてきます。後生掛は「火山の博物館」と言われるほどいろんな火山活動が見られます。最も有名なのが泥火山で、ボコボコと音を立てながら泥を噴出している様子を眺めることが出来ます。
泥が噴出している箇所はいくつもあり、広範囲にわたっているので、植物の生えていない箇所も広範囲に広がっており、まさに地獄のようです。
大場沼という大きな沼もあるのですが、ただの沼ではなく、水が全て白く濁って蒸気を出しています。この沼は西側に移動しているようで、以前は西側にもいけたようですが今はいけなくなっています。西側には遊歩道の痕跡がまだ残っており、火山の侵食を目の当たりにすることが出来ます。
後生掛の火山を堪能したあとは、大沼を観光です。大沼は大きな沼で、周りには木道が備え付けられています。火山活動によって出来たのか、高層湿原として作られたのかはまだはっきりとはわからないようです。
大沼を一周した後は、ビジターセンターの裏側の道を通ってふけの湯へ帰ります。写真↑←、変わった色をしたトンボがいたので撮ってみました。
ビジターセンターのすぐ裏側にも泥火山があり、ここも泥をボコボコと噴出していました。
ふけの湯まで帰る道は樹林帯のなかを通っていくのですが、蚊がかなりいて立ち止まることが出来ませんでした…。なので小走りになりながらガンガンと登っていきました。
途中には大谷地湿原が広がっていましたが、八甲田山や御在所湿原を見てきた私にとっては結構普通の湿原だと感じました。
道はふけの湯の露天風呂入り口につながっています。露天風呂を横目に見ながらさらに登っていくと、出発点の駐車場へたどり着きます。
この西八幡平周遊、大体3時間弱かかりました。
もう体力はあまり残っていなかったのですが、山頂が晴れてきたので疲れた体に鞭打って八幡平山頂へ登ることにしました。
最初はガイドブックに従って、茶臼岳経由の往復コースにしようかと思っていたのですが、体力を考慮して黒谷地湿原から往復することにしました。ちなみに山頂直下に駐車場はあるのですが、さすがにそれは登った感がなさそうだし人も多そうだったのでやめました。
黒谷地湿原の前には小さな駐車場があり、数台駐車できます。湿原内は木道を通っていくことになります。茶臼岳、山頂分岐点近くには熊の泉という冷たい水が湧き出る水場があります。
分岐から八幡平三大眺望の一つである源太森まではゴツゴツした道を登っていきます。傾斜は緩やかなのですが、ここに来る前に歩き回ったのですぐに疲れてしまいました。
源太森は小高い丘のようなのですが、八幡沼方面などを一望できるビューポイントになっています。
八幡沼近くではまた木道上を歩いていくことになります。八幡沼周遊コースまで来るとかなり人が多くなり、どこを見ても人の姿を確認できるほどでした。
木道を歩いていくと、いろんなところにベンチがあり稜雲荘という避難小屋も備えられ、八幡平の自然をゆっくりと見渡すことが出来るようになっています。
八幡沼の北西側の小さな丘に登っていくと、八幡平山頂(1613m)です。山頂は樹林帯の中で展望はありませんが、展望台が備えられているので何とか景色を楽しむことが出来るようです。展望台上は混雑していたので今回は上りませんでした。
八幡沼の周りには他にも眼鏡沼やガマ沼など、いろんな沼があります。それらの沼は噴火によって出来たらしく、面積の割には深さはかなり深いものになっているそうです。
八幡平の自然を満喫し、黒谷地湿原まで下りて下山しました。
登り1時間20分、下り1時間10分。
累積標高差は約250mほどでした。
この後早池峰山麓に向かいましたが、まずは盛岡の「ぴょんぴょん舎」で盛岡冷麺を食べました。この料理は平壌冷麺を日本風にしたものらしいですが、やっぱり辛いです。しかし冷たいものに辛いものを合わせるのは結構新鮮で美味しかったです。冷麺の上にスイカがあって、「冷麺に合うのか?」と疑問に思っていましたが、辛さに耐え切れなくなったら食べるような箸休めとしての効果があることに気づきました。まあつまり、盛岡冷麺は辛いのに冷たい、冷たいのに辛い、そして美味しいと言えるものでした。
この後南に向かって、パストラルバーデンという立ち寄り湯に入りました。料金は500円で、かなり広くてレストランも充実している綺麗な施設でした。
薄暗い中、早池峰山麓まで狭い県道を走っていくと、道脇にうすゆき山荘という避難小屋のような建物があったので、この日はここに泊まりました。中は誰もいなかったですが、結構綺麗で木の香りがいい感じでした。
今回の旅行最初で最後の小屋泊まりになりました。やはり小屋で泊まるのは気持ちが良いです。
12日目 早池峰山へ。
岩鷲護神ハチマンタイラー/Ratsel (2010/05/24) Ratsel |