2021年GW岩手 お手軽大展望な姫神山、帰路

2021年7月18日

2021年GWのレンタカー登山旅行も最終盤。
7日目は姫神山登山と秋田角館の観光
8日目は帰宅です。

7日目(5/5) 姫神山、角館

姫神山

姫神山は岩手県盛岡市にある200名山の1座。
標高は1,123mと、小さなものです。
遠くから見ると美しい円錐形なので火山かと思いきや、火山じゃないそうです。
岩手山とは北上川を挟んだ位置にあるので、神話上では岩手山と姫神山は夫婦のような関係だそうで。

姫神山は盛岡市民憩いの山で人気もあるので、登山道も四方に伸びています。
標高も低く非常に登りやすいので、岩手山よりもファミリー向けです。

自分は麓の一本杉園地キャンプ場から登り、北のこわ坂ルートを下って林道を通ってキャンプ場にもどることにしました。

この日の麓の天気予報は曇りのち雨。
天気は下り坂のようなので、難しくない山ですが早朝4時30分に出発しました。
GWの時期は日も長く、4時からヘッドランプ無しで歩けるほど。

多くの人が登っているからか登山道は非常に歩きやすく、難しい場所は皆無。
太平洋側の気候なので秋田県と違って雪も皆無です。
巨大な一本杉がある場所に水場はありますが、それ以外は無し。
水飲まなくっても昇り降り出来ますが。

上部に行くほど岩がゴロゴロしてきて、景色も良くなってきます。
姫神山の頂は標高低いのにほぼ360°の大展望!
岩手山と盛岡の街並みは見えるし、100名山の早池峰も見える。
雪をかぶった県境の山々も見える。
あれ、曇りの予報なのに雲一つ無いじゃないか!
でも風がかなり強く、秋田駒ヶ岳登ってたら風を遮るものが無くて大変だったろうなと、諦めたことを正当化する!

下りはこわ坂コース。
山頂近くが多少滑りやすいですが、それ以外は危ないところ皆無です。
色々と物思いに耽りながら下山。

登り1時間、下りも1時間でした。

角館

今回の登山旅行の目的は達成しました。
あとは出発時間まで自由に観光です。
でも午後から雨が降るっていうので、この日の観光は角館のみ。

角館は武家屋敷が立ち並び、シダレザクラが並木も有名です。
GW頃ではシダレザクラの時期も終わって葉は青々としていますが、新緑もまた美しいもの。
秋田は常緑広葉樹が少なく落葉広葉樹が多いので、春は新緑と花、秋は紅葉が楽しめそうです。
どこの屋敷も歴史があるようで、その庭木も年季が入っていて巨木多し。

車で走っていてヤマザクラがよく目に付きましたが、その桜の皮を使った樺細工が角館で盛ん。
桜が多く、冬は雪に閉ざされるから、室内で出来る細工物が発展したのでしょうかね。
皮を何重にも重ねて塊にして家具を作る方法があるようで、ちょっと心躍りました。
木工品って面白いよなあ。
ちなみに今回の旅の思い出の品として、樺細工のコースターを購入。
身近なものに思い出を秘めたいのだ。

この後角館の花葉館で昼食と入浴。
少し古いですが広々としているし、低料金で良かったです。

そうこうしているうちに雨が降ってくる。
もう少し時間があるので秋田の県立博物館とかにも寄ってみようかと向かっていたら猛烈な眠気。
ちょっとコンビニで休憩したら、1時間ほども眠ってしまいました。
頑張っても閉館時間間際になるので、これ以上の観光は断念。

もう一度快活クラブにでも行こうかと思ったけどやっぱり止めて、この日は秋田空港近くの中央公園の駐車場で車中泊。
食料を出来るだけ減らすためお菓子とパンばかりの変な晩飯となりました。
明日の朝は8時出発なのでゆっくりと、旅を思い返しながら夜を過ごす…

8日目(5/6) 帰路

8日目はレンタカーを返却し、飛行機に乗って帰るだけ。
森吉山で大変な悪路を通りましたがレンタカーは追加料金なしで見逃してくれました。あんがと!
なお、余ったカセットガスボンベはガソリンスタンドのおっちゃんが引き取ってくれました。あんがと!

空港で荷物の検査をして、搭乗。
手荷物を重たいものばかりとしたので何とか追加料金は免れました。
飛行機登山旅行では重量コントロール重要やね。

本州全土は快晴。
空と海の境が地球を感じさせて美しい。
眠気もあったけど窓から子供のように見下ろしてましたよ。

総評

人生初の飛行機+レンタカーを使った登山旅行。
選択肢が増えたことで更に私の人生に自由が増えた気がします。

レンタルしたスズキスペーシアは軽自動車ですが、ほぼフルフラットに出来るので、1人なら車中泊も十分できる良い車でした。
ジャンル的には「スーパーハイトワゴン」というらしく、背の高い車なので居住性も良かったです。
雪国らしくフルタイム4WDでしたが、森吉山の悪路などでは雪解け水の泥道にはまることなく、意外な走破性にちょっと感動。

登山歴13年ほどですが残雪期登山をがっつりやったのは今回が初めて。
雪山装備は5,6年ほど前に買ってはいましたがほとんど使わず腐らせていた現状。
しかし6万円ほどしたスカルパのモンブランは非常に良い靴だということを今回で実感しました。
パンツもスパッツも安物だけど靴だけは良いので、ふくらはぎ寒いのに足先だけは暖かいみたいなw

また、自分がまだまだ雪山初心者であることを実感。
YAMAPのおかげで助かったシーンが何回かあり、それは同時に電池が切れていたら危ないシーンでもあります。
恥ずかしながら紙地図は持って行っておらず、ホワイトアウトではコンパスやGPSだけが頼りになるから紙地図も重要だと実感です。

実は最近本業の方で生きがいを感じられなくなって悩んでいました。
でもこうやって、自分のペースで問題点を見つけて解決しようと努力しているこの状況、「フロー状態」こそが私の人生の楽しみです。
問題を解決していくのが面白い。
ただただ続けていくのは絶望的だ。
登山は、ゲームのように努力と目標到達があって、その繰り返しが自己肯定感を高めてくれる。

やっぱり、登山って面白いわ。

登山,雑記

Posted by YU