Undertale(アンダーテール)の感想―オタクのオタクによるオタクのためのRPG?

今更ながらアンダーテールをクリアーしました。

数年前にN,Pルートをクリアして放置してましたが、2021年7月になってようやくGルートをクリア。
これで完全クリアとして、感想を書いていくこととします。

短いが演出に凝ったシューティング+RPG

アンダーテールは日本のRPGから多くのインスパイアを受けたゲームで、基本的な操作はとっつきやすいことでしょう。
商業・同人作品ともに、2D系のRPGを多くプレイした自分の第一印象は、「ツクール系か?」

しかしバトル画面はアンダーテール独自のもので、特に敵からの攻撃をシューティングゲームらしく避けるところは個性と完成度が両立されています。
多くのパロディ動画が作られているのも納得の出来。

ゲーム全体の雰囲気とかは、表面的に見ればナンセンス。
幼稚で、開発者の独善的で何が面白いのか分からない。
しかしそのナンセンスさをあえて表現して隠したのか?その裏にある世界観設定は真面目で感銘を受けるものです。
その緩急が人々を惹きつけるのだろうか。

普通のバトル画面は白黒ですが、NやPルートの最後にカラーになる演出、これは燃えますね。
それに音楽が聞き慣れたもののアレンジで…
最初期はグラフィックや音楽を抑えていたからこそ、ラストの演出も強化されたように感じさせるのでしょうか。

オタクのオタクによるオタクのためのRPG

アンダーテールは単純な従来のRPGを逆手に取ったゲームです。
つまりこのゲームを楽しむには、やはり従来のゲームをプレイして楽しんでおかなければなりません。
モンスターを倒してLVを上げ、能力を高め、更に奥へと進んでいく。
「SAVE」をして、ゲームをストップさせて休止させて。

そういうゲームの「お約束」を見に染み付かせておけばおくほど、アンダーテールというゲームを楽しめることでしょう。

最後まで思うのは、クリアして思うのは、このゲームは本当に「オタクのオタクによるオタクのためのRPG」だよなあ、と。
ナンセンスシーンでは色々なパロディのようなものが出てくるし、オタクにしか深くは理解できそうに無いものばかりが出てくるし。
(開発者のトビーフォックスのインタビューも非常にオタクっぽいし)
しかしオタクを裏切るようなことはなく、現実に戻れとか説教臭いところもなく。
逆手には取っているけど、否定していないところが、このゲームを肯定できる箇所の一つです。

また、音楽は非常に素晴らしく、良曲+シューティングから「東方シリーズ」を思い出します。
私はゲームクリア後でも「hopes and dreams」を聞いています。

市販ゲーム

Posted by YU