2014年中央アルプス縦走 2日目 木曽駒ヶ岳
2014年9月11日から14日の4日間で、中央アルプスを縦走してきました!
二日目は、木曽駒ケ岳7合目避難小屋から檜尾避難小屋までです。
この日は遂に、中央アルプス最高峰の木曽駒ケ岳を登ることになります。
前日は少し雨が降っていましたが、この日は全くの快晴でした。
中央アルプスとしては少し危険な、宝剣岳にも登る事にしたので最初は緊張しましたが、終わってみれば楽しかっただけでした。
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3日目 檜尾避難小屋~空木岳~摺鉢窪避難小屋
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今日の行動地図。
薄暗い中、出発。
もちろん最初から、山。もうすでに自分は山の中にいるんだ…というのがたまらんのです。
避難小屋からはトラバース気味に木曽駒ケ岳を目指すことになりますが、やはり高山のトラバース道だからか、少し通りにくかった険しかったりする箇所もありました。
アザミ類がズボンに刺さってちょっと痛いんですけど…。
8合目には水場があります。ここの水を7合目避難小屋に引いて、トイレに使用しているようですね。
水量はかなり豊富。こんな高山でこんなに水量あるのは驚きです。もちろん冷たくて美味しい!
カール地形を登っていくと、玉之窪山荘が存在する稜線に到着!
この辺りからはずっと見晴らしが良く、中央アルプスの要衝を望むことが出来ます。もちろん遠くにある山とか、下界とかも。
遂にこんなところまでやってきたんだなあ…という感慨がありますね。
山荘からは山頂への最後の登りが始まります。
岩がゴロゴロしていますが、人通りが多いからか、整備されていてかなり歩きやすいです。
見返すと自分が辿ってきた道々を見ることが出来ます。
快晴の高山だからか、写真も青の色調が多くなっています。
そんなこんなで、中央アルプス最高峰の木曽駒ケ岳(2956.3m)に到着!
山頂部はなだらかで、大勢の人を受け入れることの出来る広さを持っています。やはり登山者は多かったです。
信仰の山でもあるからか、神社の奥の院らしきものが二つあります。これは木曽側のものと伊那側のもののなんだそうな。二地域から深く信仰されていたようですね。
この日の山頂は少し風が強く寒かったです。風を遮るものは少ないですが、小屋があったのでその陰で作った焼きおにぎりを食べていました。
南側には中央アルプス縦走の不安要素である宝剣岳がそびえたっています。小さな槍ヶ岳のようですな。
なだらかな山頂を後にして、ゆっくりと下っていきます。
近くにはロープウェーがあるので、この辺りでは多くの登山者とすれ違いました。ロープウェーのおかげで、気軽にこの山上の楽園に来れるようになっているようですね。
ゆっくりと中岳に登り、下ります。小さな丘のよう。
宝剣山荘を越えると、宝剣岳への登りが始まります。注意看板もあるので、ちゃんとした登山者以外は立ち寄らないほうが身のためでしょう。
私はストックをザックにしまい、両手両足を使用できる状態にして登りを開始しました。
で、実際に登ってみると、ザックが大きくても3点支持をしっかりしていれば、難なく通れることがわかりました。
難しいところには鎖や足場が打ち付けられていますから、それらも頼りにしていけば案外簡単でした。見た目はきつそうなんだけど…。
宝剣岳山頂(2931m)は狭く、平らなところがほとんどありません。巨岩がごろごろしているところに腰を落ち着けることになります。
高度感があり、人によっては怖いかもしれませんが、私には楽しかったです。
宝剣岳山頂の南側もかなり険しそうに見えますが、ザックが引っかかって前のめりになってしまうことなどに気をつければ、アスレチック的なコースとして楽しめるものでした。
宝剣岳越えが終わると、急になだらかになります。この辺りに、集団登山を行っている女子たちの中に宝剣岳越えが怖くて泣いていた人がいたのが印象的…。
千畳敷との分岐点や極楽平は、休憩には持ってこいの場所です。南の空木岳や北の宝剣岳を望めますから…。
この日の宿泊地である、檜尾避難小屋を目指して南へ向かいます。ちょっと雲が出てき始めて、快晴と言えなくなって来ました。
高山植物の脇を通りながら、アップダウンを繰り返していきます。日頃の不摂生からか、このくらいからちょっとばててきました。
まあ、時間はたっぷりあるし、中々来れない場所なので、あせらずゆっくりと歩きましたが。
檜尾避難小屋の近くには背の高い樹木が無いからか、遠目でも位置がはっきりわかります。中々近づかないことにちょっとげんなりしたり。
檜尾岳(2727.7m)は見晴らし良いですが、まあ普通の山頂です。景色の良さの感覚が麻痺してきたか?
檜尾岳からすぐのところに檜尾避難小屋があります。この日の宿泊地はここです。
汲み取り型トイレあり、内部は普通の1Rな避難小屋です。丸い屋根がおしゃれです。
水場は更に東の方にあるようですが、水量は少ないようです。確認しませんでしたが。
この日は結構避難小屋泊まりの人が多かったですが、窮屈さは無いほどでした。
累積標高差:登り約1000m、下り約720m
行動時間:7時間30分
でした!
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激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース富山~静岡415㎞ (2013/04/26) NHKスペシャル取材班 |