2010年八ヶ岳縦走 3日目 双子池~横岳~高見石

 2010年9月4~8日にかけて、八ヶ岳北の端の蓼科山から南の端の編笠山までの八ヶ岳全山の稜線上をずっと歩きとおしました。
 3日目は双子池キャンプ場から高見石小屋まで行くことにしました。
 暗いうちに朝ごはんを作り、朝一で出発。当初の予定としては、まず亀甲池方面に谷を登り、コルから稜線上の大岳に登ってから横岳に上る予定でしたが、亀甲池と双子池の間のコルからは大岳に行けませんでした。
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3日目
八ヶ岳3八ヶ岳11
今日の行動地図。
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 コルから稜線に行けないので、コルを通過して亀甲池から横岳に上ることにしました。
 亀甲池は岩だらけで水は無いようでした。雨が降ったりすると水が溜まるのだろうか?
 亀甲池から横岳の登りの道はそれなりに整備されていて歩きやすいです。朝の涼しい空気の中で登って行ったので、あまり汗をかかずに気持ちよく登っていけました。
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 横岳(2471.6m)山頂からは快晴の、深い青色をした空に浮かぶ多くの山々を見渡すことができました。昨日よりも空気が澄んでいたので遠くまで見渡すことができましたし、それに、昨日ガスって見れなかった八ヶ岳連峰を見ることができたのはかなりうれしかったです。上の写真の右上が八ヶ岳連峰の写真ですが、最奥の最も高いのが赤岳、その右側の高い山が阿弥陀岳、赤岳の左手前の双耳峰が天狗岳、さらにその手前のなだらかなのが中山でしょうね。
 横岳から少し降りると、北横岳ヒュッテです。坪庭方面と雨池山方面への分岐がありましたが、雨池山方面の道はちゃんとした靴で行くことを推奨する看板がありました。今回は八ヶ岳の稜線をずっと歩くことがテーマなので、坪庭ではなく雨池山を通っていくルートにしました。
 雨池山へのルートは、大きな岩がゴロゴロしている道なので歩きづらく、傾斜自体は緩やかなのにかなり時間がかかりました。
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 樹林帯とも言えないような高さの樹が生えている道ですが、展望はあまりよくない道です。東へ進んでいくと三ツ岳という小高い岩山があり、鎖場も少しあります。巻いていかずにそのまま小さな岩山を登っていくので、少し怖いと思う箇所も少しありました。
 
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 三ツ岳は展望が開けていますが、いかんせん岩の上をずっとあるくのでなかなか安定して進むことができず、結構時間がかかりました。
 三ツ岳からは一気にコルまで下ります。岩場の急降は結構疲れます。
 コルまで来ると岩場は無くなり、樹林帯の中を雨池山まで登ることになります。雨池山山頂は樹林帯の中なので展望はありません。
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 山頂から降りていくと雨池峠に着き、ここは十字路となっている草地で、ここから前方にある縞枯れ山に登っていくことになります。
 縞枯れ山と言っても、北側はあまり縞枯れてなく、普通の樹林帯です。しかし縞枯れ山山頂(2403m)に着くと、ところどころに枯れている樹があったり、少し進むと健康に育っている樹があったりと、縞枯れの中の様子を探索することができます。
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 縞枯れ山からさらに進んでいくと茶臼山(2384m)です。樹の生えていない展望台があるのですが、このとき八ヶ岳全体がガスってきたようで展望を楽しむことができなくなっていました。
 茶臼山から降りていき、なだらかな道を歩いていくと、車道が通っている麦草峠に到着です。
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 麦草峠にはバス停と麦草ヒュッテがありますが、残念ながら自動販売機は無いようでした。このとき甘いものが恋しくなっていたので、峠でジュースでも飲めるかと期待していたんですけどね。
 麦草峠からさらに登っていくと、丸山です。結構長く歩いてきたので、丸山への登りはかなりつらく、早く高見石小屋に着きたい気持ち一心で登っていました。
 今日のキャンプ地、高見石小屋は団体さんがここで昼ご飯を食べていたので山小屋のオーナーはかなりてんてこ舞いな様子でした。なにせ一人で数人分の調理をやっていたのですから、その忙しさには同情しましたね。なので受付はオーナーが忙しくなくなってからになりました。
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IMGP1906.jpg 高見石小屋前で休憩し、テントを建てました。小屋前はまあまあ広いのですが、テントを立てるのに適している場所ばかりだと言うと、そうではありませんでした。平坦で石もほとんどないような場所は2,3張程度しかなさそうでした。が、この日は自分以外にキャンプ客がいなかったので、良い場所に立てられました。
 テントを立てた後は、小屋の後ろにある高見石で展望を楽しみました。このときには少しガスが晴れてきたので、明日登る中山や白駒池を見ることができました。
 この後はテント内で昼寝したり明日の行程を確認したりしながら、まったりとした時間を過ごしました。
 ちなみに高見石小屋でキャンプする場合、オーナーに頼んで水をもらうことになります。こんな稜線上でどうやって水を入手しているのか、ちょっと不思議です。
行動時間:7時間20分
累積標高差:上り1060m、下り840m

4日目(高見石小屋~オーレン小屋)

ヤマケイ アルペンガイド6 八ヶ岳 (ヤマケイアルペンガイド) ヤマケイ アルペンガイド6 八ヶ岳 (ヤマケイアルペンガイド)
(2008/05/22)
佐々木 亨

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Posted by YU