2010年八ヶ岳縦走 1,2日目 蓼科山、双子池
今年の夏は東北旅行だけでなく、八ヶ岳縦走もしました!
このような高山の縦走は夏くらいしかできませんからね。なおかつ縦走する場所はいっぱいあるのに、一年に一回行くと満足してしまうものなので、やはり年に最低1回は行っておかないとね。
2010年9月4~8日にかけて、八ヶ岳北の端の蓼科山から南の端の編笠山までの八ヶ岳全山の稜線上をずっと歩きとおしました。
八ヶ岳には至る所に山小屋やキャンプ場があるので、それほど計画に難儀はしませんでした。
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3日目(双子池キャンプ場~高見石小屋)
4日目(高見石小屋~オーレン小屋)
5日目(オーレン小屋~編笠山麓)
6日目(編笠山麓~信濃境駅),総括
1日目
縦走最初の日は、茅野駅からバスに乗って蓼科山の登山口まで行ってそこから登って双子池のキャンプ場に泊まることにしたのですが、当日に名古屋を出発すると特急列車を使いまくらないとバスの時間に間に合わないし、乗り換え時間が1分未満という風にかなり短かったので、歩き始める前の日に茅野駅に普通列車で行って、駅で寝ることにしました。
茅野駅前に夜10時ごろに来てみると、居酒屋以外の店は当然閉まっているし、コンビニもありませんでした。少し物足りないですが、この日は持ってきたお菓子を晩御飯にしました。
茅野駅前のどこで寝ようかと迷っていたら、駅前に良さげな公園を発見!この公園には屋根つきの東屋もあれば、生垣で人から見えにくくなっているベンチもあったりと、かなり野宿に適している場所でした。ベンチで寝転がってみると、長さもちょうど良いし気温もちょうど良い。虫除けスプレーを少し体に吹きかけるだけで蚊は寄ってこなくなるほどの蚊ぐらいしかいなかったりと、猛暑の今年でもかなり安らかに眠れる場所でした。
2日目
公園で日の出までぐっすりと寝て、しばし暇つぶし。茅野駅前のバスターミナルが開いてからチケットを買いに行きます。今回乗ったのは、蓼科高原ラウンドバス。時刻表や路線図などは茅野バスホームページに載っています。
バスは期間によって運行日や運行時間が異なっていますので、よく調べるべきですね。今回は8時10分発のバスに乗りました。人はほとんどいませんでした。
蓼科山登山口は小さな峠です。ここから八ヶ岳縦走が始まります。
最初はゆるやかに樹林帯の中を登って行きます。しかし、流石百名山。登ってくる人や下ってくる人に会うことがかなり多かったです。
登りはだんだん急になり、少し岩がゴロゴロしたところをガンガン登って行くようになり、暑いし疲れてもきます。しかし岩がゴロゴロしているような場所では、麓のほうに振り返るとかなり展望がいいので気持ちがいいです。
休憩を挟みながらひたすら登っていき、山頂直下まで来ると、大きな岩が転がっている場所を登っていくようになります。ここまで来ると山頂で休んでいる人たちを見ることができます。
山頂を東側から巻いて蓼科山頂ヒュッテから岩場を少し進むと、蓼科山山頂(2530.3m)です。蓼科山は典型的な火山性の山なので、山頂エリアは火口のように丸くなって広いです。
山頂は多くの人が溜まっていて、賑やかなことこの上ないです。まあ山頂からの絶景を考えれば、ここまで人気があるのは当然のことでしょうね。360度の展望を楽しむため、火口の縁を周りながら写真を撮りました。
山頂からは諏訪の街並みはもちろん、日本アルプスのような主要な中部山岳はほぼ見渡せます。南八ヶ岳はガスっていたので最高峰の赤岳を見ることはできませんでしたが、近くの横岳などは綺麗に見ることができました。
山頂でたっぷり展望を楽しんだ後は、大河原まで下っていきます。山頂直下の将軍平には蓼科山荘があり、賑わっていました。
大河原峠までの下りに入ると、一気に人がいなくなりかなり静かな山行を楽しめました。北八ヶ岳には縞枯れ山という縞枯れ現象が起きる山があるのですが、大河原までの急降が始まる前の緩やかな場所でも縞枯れ現象が起こっているようでした。
大河原峠までは車道が通っているので、車がいっぱいあって賑やかです。この峠からの景色もかなりいいです。
双子池キャンプ場まで行くには大河原峠の前にそびえる双子山を越えていくことになります。まあ標高差は100mほどなので楽なものなのですが、蓼科山の登りなどで疲れていたので結構こたえました。
双子山には草原や低木の場所が多く、さっき登っていた蓼科山を見上げることができます。
双子山山頂は車道から簡単に登れる山にしてはかなり展望が良い場所で、東西方面に展望が開けています。
山頂から降りていくと、双子池ヒュッテに到着です。北西側には雌池、南東側には雄池があり、テントサイトは雌池の湖畔近くですることになります。ちなみに雌池は飲めない水で、雄池は飲める水のようです。水を汲むときは雄池の水を直接汲むことになりますが、少しゴミが浮いています…。コツとしては、池の奥のほうにある岩場で汲むと結構綺麗な水が手に入ります。
池は波が無いのでかなり静かで、幽玄な感じがします。その雰囲気の中で、一人でひっそりとご飯作ったりコーヒー飲んだりするのは気持ちが良かったです。
高山なので、寝るときは特に寝苦しいことも無く、ちょうど良い気温でぐっすり眠れました。
行動時間:6時間
累積標高差:上り930m、下り610m
3日目(双子池キャンプ場~高見石小屋)に続きます。
八ヶ岳蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰 2010年版 (山と高原地図 32) (2010/02) 不明 |