筈ヶ岳、段戸山 登山

 今回の週末は土曜日が晴れで日曜日雨らしいので、日帰り登山をすることにしました。
 名古屋市から遠く離れすぎた山では一日に1個ぐらいしか登れない羽目になるので、奥三河の中でも名古屋市に近くて登りやすい山である、筈ヶ岳と段戸山に登ることにしました。


筈ヶ岳
 筈ヶ岳に登るには、金蔵連峠から行くか寧比曽岳から縦走してくるかの2種類があります。今回は金蔵連峠から登ることにします。
 1車線ほどの狭い367号線を通って金蔵連峠に着くと、そこには3,4台ほど駐車できるスペースがあります。東海自然歩道として整備されているので、トイレや地図もあります。しかし水場はありません。
空と大地と森林と落葉済みのヤマザクラ
 筈ヶ岳へ登るには東海自然歩道を使うことになるのですが、看板には「寧比曽岳へ」というものだけで「筈ヶ岳へ」という看板は一切ありません。しかし一番最後辺りまでは寧比曽岳への道と同じルートをたどるので心配は無用です。
 よく整備されている道なので、危険な箇所は一切無くてかなり歩きやすいです。それに道も広々としているので、快晴の空をかなり綺麗に見ることが出来ました。まるで道が空に伸びていっているようです。
 最初辺りに林道を横切りますが、さらに進むとまた林道が現れます。2番目の林道はその道に沿って歩いていきます。要所にはちゃんと看板があるので迷うことはないでしょう。林道歩きが終わると登山道に戻ります。
緑の絨毯分岐点の松の大木
 登山道は防火線という、山火事で延焼を防ぐために作られた場所を進んでいきます。防火線上の道はかなり広くて気持ちがいいです。途中にはかなり大きなヤマザクラの大木があります。それにいきなり地面が緑に覆われるような場所もあったりして、歩いていて飽きません。
 しばらく歩いていくと、東海自然歩道の標識は下りの道を指していながら、左側にはさらに登っている場所に出ます。もうちょいその場所の特徴を言うと、松の大木があり、今まで来た道に「筈ヶ岳南線」と書いてあり登りの方向には「筈ヶ岳北線」と書いてある標識があります。そこが山頂への分岐ですが、分岐にもかかわらず「筈ヶ岳へ」という標識がおそらくありません。ですので寧比曽岳への道に進まないように注意しましょう。
 分岐からは少し進むと山頂に着きます。
 
筈ヶ岳頂上広い山頂
 筈ヶ岳山頂(985,2m)にも松の大木があります。その木に山頂の標識が吊ってあります。後は三角点とちょっとしたベンチがあるだけですね。山頂は防火線のおかげでかなり広々しているんですが、その割には山頂としての標識みたいなのが少なくて少ししょぼいです。
 木々の間からは、(おそらく)雪の積もった恵那山を見ることが出来ました。北西方向以外にはあまり視界は開けていませんが、広々としているので清々しい気分にはなれるでしょう
 後は往路を戻って下山していくだけです。
 登り1時間10分、下り50分ほどでした。
防火線から 当初の予定では、次は出来山を登ろうと思っていたんですが、段戸湖から歩くより林道使って山頂近くまで行ったほうが時間の節約になるかな~と思って林道に入ろうとすると、ゲートがあって入れなかった…。出来山は段戸湖から歩くと結構時間がかかるので、出来山を登るのはやめて段戸山を登ることに決めました。
 段戸山には北側、東側、南側ルートの3つがあるのですが、このとき段戸山の南にいたので南側ルートで登ることに決めました。が、南側ルートである裏谷登山口への林道もゲートがあって入れなかった…。ですので次は東側ルートから登ろうとして駒が原林道を進んだのですが、駒が原林道は途中まで舗装路で、後は粒子の大きな砂利道でかなり苦労しました。オンロードバイクで来たので、かなりこけそうになったしいつパンクするかヒヤヒヤものでしたよ。で、苦労した結果は…駒が原林道ルートの登山口を見落として、そのまま駒が原山荘まで突き進んでしまった…。まさに、骨折り損のくたびれもうけでした。
段戸山
段戸山 駒が原山荘まで来るのにものすごく時間をロスしてしまいましたが、どこも怪我してないしバイクも何とか大丈夫だったので肩の荷が降りたというか、かなり安堵しましたよ。
 駒が原山荘に駐車場がありますが、「無断駐車禁止」と書いてあるので段戸山登山のためにそこの駐車場を使うのは遠慮したほうがよいでしょう。道路自体の幅がそれなりにあるので、路上駐車でも特に問題は無いっぽいので、そちらの方法を取るのがいいと思います。
段戸山登山口笹の中
 段戸山登山口は、一般道から鎖で封鎖された林道の鎖を乗越えてすぐのところにあります。林道のガードレールに赤い文字で「段戸山」と書かれているだけなので少々わかりづらいかもしれません。
 ガイドブックには、駒が原ルートは整備されていてとても歩きやすい、と書いてありますがそこまで整備されているようには思えませんでした。東海自然歩道よりは遥かに標識の数が少ないですし、歩きづらいところも普通にあります。ですので一応それなりの覚悟はしたほうがいいかもしれません。
 取り付きの尾根にありがちな急傾斜の道を登ると、笹と倒木に邪魔されるような道が出てきます。道を見失わないように進みましょう。それを過ぎると傾斜は少し緩くなって、尾根上の道をひたすら進んでいくことになります。
背丈ほどの笹段戸山頂上
 進んでいくと、笹が背丈ほどの大きさになってきます。整備されている、と書かれていますが個人的には段戸山って大峠レベルのマイナーな山なんじゃないかと思いました。
 笹薮を潜り抜けると段戸山頂上(1152,3m)にたどり着きます。頂上はあまり広々としていませんが、石碑があったりしてそれなりに整備されているようです。ガイドブックには、展望が開けている、と書いてありますが実際はそんなに開けてないように思えるんですが…?確かに木々の間から山々を見ることは出来ますが、今は木々が落葉しているから見えるのであって夏などには視界は閉ざされてしまうかもしれません。
 
低木の間から 下りは往路を辿っていきます。そういや、段戸山登山のときは誰一人他の人に会わなかったな~。
登り40分、下り30分でした。なんかものすごく早く上り下りできました。
 今回はこれで登山終了。順調に行けば3山登るつもりだったんですがね…。

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Posted by YU