御在所岳 登山

今回は200名山の御在所岳に登ってきました。
 名古屋から御在所岳麓の湯ノ山温泉に行くには、電車やバスで簡単に行くことが出来ます。ですので今回はバイクでは行かずに電車とバスで行くことにしました。この季節にバイクで走ると寒くてしょうがないですしね。


御在所岳 登山
御在所 近鉄名古屋駅から急行で四日市まで行って、そこから湯ノ山線に乗り換えて湯ノ山温泉駅まで行き、駅からバスに乗って湯ノ山温泉に到着します。一応服5枚ほど持ってきたのですが、バスを待つ時はそれでも少し寒いほどでした。もうこれ以降の季節はジャンパーが無ければ山に行けないかも?
湯ノ山の紅葉花崗岩の道を行く
 湯ノ山温泉に着いたときはもう早朝ではなかったのですが人がいませんでした。登山者が多いぐらいでそれ以外の旅行者とかはほとんどいませんでした。ですがそのおかげで朝の空気に冷やされた町の雰囲気と紅葉のすばらしさを堪能することが出来ました。
 御在所岳山頂へ行くにはいくつかのルートがあるのですが、今回はガイドブックに従って中道を使うことにします。この中道は危険な箇所がいくつかありますが、いろんな変な石があったり景色がよかったりして面白い道だそうです。
 湯ノ山温泉から川の北側の道路を歩いていくと中道登山口があります。道路には「○○○m先行き止まり」とか書いてあるので少し不安になりますが、それでも大丈夫ですので心配しなくてもいいです。
 登山道は、この鈴鹿山脈の御在所エリアにありがちな花崗岩地質です。なので土の道というより削れた岩の上を通っていくという感じになります。しかしそのおかげで植生は貧弱になって、見晴らしのいい箇所がかなり多いです。
空中のロープウェーおばれ石
 木々の間から展望が広がる箇所が多く、御在所山頂付近を仰ぎ見ることのできるポイントも多いです。御在所山頂付近へはロープウェーが通っていて、人を乗せたロープウェーが頭上を通っていく様子を良く見ることも出来ます。ロープウェーで登るのは楽ですが、やっぱり登山を楽しむのなら自分の足で行くのが絶対いいでしょう。
 それなりに傾斜が急な場所が多いですが、道自体整備されているのでどこに足を置けばいいのかがわかりやすいです。自分の肩ぐらいの高さの段差もありましたけどね…
 標高を上げるとおばれ石というかなり大きな岩が出てきます。この岩のおかげで展望がよくなっているのでここで休憩するのもいいでしょう。しかしこの先の地蔵岩で休憩するのもいいかも。
地蔵岩御在所のキレット
 地蔵岩は岩の上に岩が乗っている、何とも存在感漂う岩です。この先辺りにキレットがあるのでここらへんで休憩して体力を蓄えるのがいいかもしれません。
 地蔵岩からさらに進むとこの中道で最も危険な場所、キレットに到着です。写真は降りてから撮ったものですが、この写真からでもその急さがわかると思います。こういう岩登りは登りよりも下りのほうが難しいのですが、中道を登っていくときは下りを体験してしまうことになります。鎖はついていますが、細心の注意を払ってゆっくり進むのがオススメです。
山頂はまだ先竜ヶ岳?
 キレットを過ぎると危険な箇所はほとんどなく、山上公園までひたすら登りが続きます。一定のペースで登っていけばあまり疲れることはありませんでした。
 ちなみに山頂にありそうな大きな岩は、多分偽ピークです。
 景色がいい箇所はもちろん多く、四日市辺りの市街や竜ヶ岳方面の山々を見渡すことが出来ます。
足元の湯ノ山山頂公園
 湯ノ山温泉から御在所を仰ぎ見ることが出来たように、山上からも湯ノ山温泉を見下ろすことが出来ます。「もうここまで登ってきたのか」と実感できること請け合いです。
 急登を登っていくと、ひょっこりと山上公園の朝陽台にたどり着きます。もうここからは完璧に整備された道が続きます。人もかなり多く、子供連れや老人など、ロープウェーで登ってきたのがよくわかります。山上なのにむしろほぼ完璧な登山装備している自分のほうが場違いに思えました
鈴鹿、南方面人多い山上
 朝陽台の景色は良く、場所を変えたりすればほぼ360度見渡せるほどです。竜ヶ岳藤原岳方面の北だろうが、市街地のある東だろうが、まだまだ山脈が続く南だろうが、低い山が続く西だろうが、自分の見たいほうは見えるようになっているでしょう。
 朝陽台は麓からのロープウェーが到着する場所ですので特に人が多く、まだ山頂じゃないのに「御在所岳標高…」とか書いてあって少し紛らわしい。
レジャー施設がいっぱい御在所岳山頂
 御在所の山上はレジャー施設としてはかなり整備されているらしく、子供の遊べる場所やら遊歩道やらレストランやらお土産屋やらでかなり賑わっています。「青少年~施設」みたいなものもあって驚きです。
 朝陽台から御在所岳山頂へはリフトが通っていますが、もちろん徒歩で行きました。
 御在所岳山頂(1212m)もかなり整備されていて、トイレや東屋、ベンチなどの休憩施設がたくさんあります。それに山頂碑もかなり立派です。やはり山頂には人が多く、登山者ではない人がかなり多いので、静かな山行が好きな自分にとっては居心地悪かったです…。ですので予定より早く休憩を済ませてさっさと出発。
紅葉終わった?沢近くの下山路
 下山路は、国見峠へ行ってから傾斜が緩やかな裏道を使うことにしました。
 山頂から朝陽台に行って、そこから国見峠への道を行きます。裏道は谷沿いの道ですので湿り気を帯びているっぽいですが、国見峠へ降りていく時点ですでにかなり道が湿っていました。あまりスリップしそうな道ではなかったですが、一応気をつけましょう。
 国見峠からは沢沿いの道になります。沢沿いの道に行くまでは道がかなり湿っています。しかし、一旦沢沿いに行くと乾燥した登山道となるので歩きやすいです。
花崗岩気質の沢藤内壁
 沢は花崗岩地質の山らしく、水があまり地面に沁み込まないので水量と流れの勢いが結構あるように思えました。沢の美しさに惹かれて顔でも洗おうかと思いましたが、山上に人が多いので汚水とか流れてそうだなあ…とか思ってやっぱりやめることに。実際汚水はちゃんと処理していると思いますが、まあこれは気持ちの問題です。
 下山途中にはクライミング界では有名らしい、藤内壁を仰ぎ見ることが出来ました。亀裂はいくつかありますがかなりの絶壁に見えるし、しかも壁をよく見ると山上から水が滴り落ちています。あんなスリップしやすく危険な場所をわざわざ登ろうとするなんて…やっぱり私は普通の登山のほうが好きです。
広い川原を行く山の紅葉
 途中沢沿いの道から広くて緩やかな川原を通っていくことになります。こういう川原は道に迷いやすいものですが、あちこちに印がつけられているので道がわからなくなっても少し見回せばすぐにわかるようになります。
 川原ですのでかなり広々としていて、展望もなかなかいいです。特に山肌の紅葉はかなり美しいですね。 川原の道が終わる頃には藤内小屋がありますが、この小屋はギコギコトントンな感じで工事中でした。ちなみにそこにいる犬が可愛い。
 
新緑の季節のよう徒歩で駅まで
 このとき裏道は少し規模の大きい工事中で、臨時の登山道がつけられています。それに従っていくと、国道477号線のスカイラインに降りてきます。しかしこれが間違いだった…。
 地図を見ると、この道路を横切っていくと湯ノ山温泉への登山道があるように見えます。しかしじっっっり地図を見ると、登山道は橋の下側を通って行くっぽいです。そのことがわからなかった私は、登山道が無い!と思ってスカイラインを徒歩で帰ることになりました…。
 歩くこと2時間ぐらい?でホテルウェルネスという日帰り入浴の出来る場所があったので入浴することに。値段は600円。その後湯ノ山温泉駅に行って名古屋へ帰る。
登り2時間30分、下りは3時間(山頂から駅まで)でした。
 後で調べてわかったんですけど、裏道って少し前にかなり大きな崩壊があったそうですね。だから藤内小屋や登山道途中に大きな工事をしていたんですね。あの広い川原も普通の沢だったらしい?
 しかし崩壊したと言っても、裏道はものすごく歩きやすい道でした。

御在所・霊仙・伊吹 2009年版 (山と高原地図 44) 御在所・霊仙・伊吹 2009年版 (山と高原地図 44)
(2009/02)
不明

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Posted by YU