八嶽山、茶臼山・萩太郎山 登山

 11月18日に愛知県の端っこにある日本ヶ塚山を登って野宿し、19日に八嶽山と茶臼山に登ってきました。
2日目は八嶽山、茶臼山・萩太郎山です。
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1日目 日本ヶ塚山


八嶽山
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 前日に日本ヶ塚山に登り、その登山口で野宿したわけですが、その次の日にテントから這い出ると、バイクが霜だらけ…。エンジンかけるのに苦労しました…。
 八嶽山は富山村中心の背後にある、村で一番大きな山です。車は役場にお願いすると置かせてくれるようですが、このとき早朝で村からほとんど音がしないほど静まり返っていたので、駐在所前の駐車場の隅っこにバイクを置きました。無断駐車で罰せられるんじゃなかろうか!?と少し心配しましたが、下山して戻ってきても特に何も起きませんでした。
 登山口は、駐在所前の階段です。標識はあります。
 熊野神社の右から登山道が始まります。ちなみに、ここの熊野神社は天竜川沿いにあった熊野神社の中で佐久間ダム建設時の水没を免れた唯一のものだそうです。
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 登山道は、人工林や照葉樹林が続く、展望の無い暗い道です。日本ヶ塚岳同様、ストイックに淡々と登っていくことができます。
 ニギンジと言う、主尾根に上がるポイントからは少し明るくなります。まだまだ登りは続きます。
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 展望はありませんが、紅葉が美しくて飽きません。炭焼き窯跡がいくつかあって、木々に囲まれながらそれらを利用してきたんだなあ、と今昔の生活を想いました。
 頂上近くまで来ると林業用のモノレールと合流します。かなりの斜度だというのにモノレールは延びています。一体どんなものがこの上を通るのだろうか?
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 八嶽山頂(1140.1m)では、西側から冷たい風が吹いていて少し寒い…。気温を測ると5℃くらいでした。
 三角点のある山頂の展望はいまいちなのですが、少し西側に反射板と展望台があり、展望台の上からは南側180度くらい望むことが出来ます。
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 このときはまだ日が登りきっていなかったので、逆行のおかげであまり鮮明に山肌を見ることが出来なかったのですが、ぼんやりとした山々がかえって幽玄な雰囲気をかもし出しているようにも思えます。
 この後は東又峠から東又集落を経由して下山するため、東又峠に向かいます。東又峠は特筆することのない峠…だと思ったら、北側に林道が通じていてかなり驚き。こんな山頂付近までどうしてこんなにも人工林があるのだろう?と疑問に思っていたら、こういうことだったのか!
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 東又峠からは南に下っていきます。落ち葉がかなり多くて少し滑りやすいです。
 東又集落跡では、「どうしてこんな何も無い山の斜面に住んだのだろう?」と疑問に思うこと間違いなしです。畑や家を作るために地面を平にしようとした跡である石垣が残っていますが、「集落」だけあって石垣で囲われた面積は以外に広い!史跡が好きな人は、この集落跡にかなりの興味を持つかと思われます。
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 集落跡からはずっとトラバースが続きます。集落近くに水場として利用できるほど立派な沢もあります。谷を越えていくことも多いので、木製の小さな橋がいくつもありますが、やっぱりギシギシなって少し怖い…。
 道は細く、岩の斜面を削ったところを通り抜けていくような箇所もあります。どうして、こんな崩れそうなトラバース道を作ったのだろうか?東又集落がまだ存在していた時代にも、この道を使っていたのだろうか?
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 下っていると、日に透かされた美しい紅葉を眺めることが出来ました。まだ紅葉は続いているようですね。
 トラバース道は結構長く、少し単調です。
IMGP2152.jpg 村近くまで来ると、村を一望できるスポットがあります。本州一のミニ村である富山村ですが、幼稚園から幼児の元気な声が聞こえてきて、なんとも言いがたいおだやかな雰囲気がありましたよ…。
登り1時間50分、下り1時間40分。
累積標高差は、1010mでした。

 この村に住んでいる人って、何をして生活しているんだろう?佐久間ダムの管理や林業くらいしか思いつかないけど…。そういやあ、佐久間湖に大きなクレーンっぽいものを積んだ船のようなものがありましたが、何の作業やっているのかな?
茶臼山・萩太郎山
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 八嶽山の次は茶臼山に向かいました。富山から走ってきたので、国道に出るとそれほど民家は無いのに「町だ!」と思ってしまいましたよ。
 茶臼山は愛知県の最高峰で、長野県との県境にもなっています。周りが標高の似ている山ばかりなので、遠くから見ると茶臼山だけぽっこり出ているようにも見えていました。奥三河の山々を登っていればほぼ確実に目に入ってしまうこの山を、とうとう登るときがやってきましたよ!
 駐車場は、第四駐車場を利用。かなり広いです。
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 駐車場から山頂がいともたやすく見えます。この日は最高の天気にも関わらず、平日だったからか人が少なくて静かな山行を楽しむことが出来ました。
 高原だけあって、展望が開けている道が多くてかなり楽しいです。ちょっと周りを見渡せば絶景、ってな感じで興奮が収まりませんでしたよ。
 山頂直下の樹林帯を登っていくと、すぐに茶臼山頂(1415.2m)です。
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 山頂自体はそれほど展望が開けていませんが、展望台の上からは南アルプス方面の東側180度くらいの展望があります。
 このとき空気がかなり澄んでいたので、少し雪が積もった南アルプスの山肌をいともたやすく見えて、感動しました。こんなに簡単に来れて、こんな絶景を見えるとは…。
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 萩太郎山も絶景ぽいので、絶景の山頂の割には休憩時間少なめで下山開始。下山時にも草原を歩いてく清々しさを感じました。
 
 次は萩太郎山を登ります。スキー場を登っていくので、茶臼山と違って樹林帯の道が一切ありません。山頂まで舗装路が通じていますが、舗装路を歩くのも草原を歩くのも自由です。
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 萩太郎山頂(1358.1m)には東屋あり、自動販売機もあります。西側と茶臼山に隠れている部分以外はほぼ見渡せるので、茶臼山よりも景色がいいです。南アルプスの展望写真もあり、同定が楽々出来て面白いです。
 見えた山は、黒法師岳から仙丈ヶ岳までの南アルプス、中央アルプス(越百山?)、奥三河の二つの明神山。後、茶臼山左側に雪がかなり積もった山が見えましたが(上写真左下にかなり薄く見える)、何の山だろう?山容的には白山ぽいですが、こんなところから見えるものなんだろうか?
 この後のんびりと草原を下って、下山。
茶臼山往復40分、萩太郎山往復25分。
累積標高差290mでした。

 茶臼山高原はいろいろ楽しめる施設があるので、また行ってみたいな~。ボート乗ったり、ひたすらボーっとして一日過ごし、コテージで泊まって、満天の星空を見る。そんなゆったりとした幸せを味わいたいものです。

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Posted by YU