モノリスフィア 感想

モノリスフィア   製作 Smoking WOLF
 フリゲ界ではお馴染みとも言えるSmoking WOLFさんが、2008年に発表したフリーゲーム「モノリスフィア」の感想を書いていきたいと思います。
 スペースキーとホイールマウスだけで操作の出来るアクションゲームですが、システムは独特でかつ完成度が高く、作者はこんなことも出来るのかと感嘆するほどです。第9回コンテストパークWebにて金賞を受賞しています。
詳細は公式サイトで。一見とっつきくいけど、プレイしてみるとかなり初心者に優しい設計となっています。


mo2.jpg 独特なシステムですので、まずはアクション性から行ってみましょうか。
 このゲームはホイールマウスとスペースキーだけで操作出来ますが、移動の仕方がかなり違います。スペースキーで時間を遅くしたり右クリックで技発動はまあわかりますわ。左クリックしてマウスをドラッグし、離すとバビューンと飛びます。文字で書くとなんのこっちゃと思いますが、実際プレイすると「うおっ!こうやって動くのか!」と驚き、段々慣れてきます。そして「やっぱり難しいわ!」と感じたり
 特殊な動かし方ですので、方向キーで動かす普通のシューティングゲームのようには精密に移動させることが出来ません。しかしこのゲームはそこらへんちゃんとしていまして、そこそこの動かし方でもクリアできるようにチュートリアルやお助け機能などが整っています。特殊なゲームを作る技能だけでなく、ちゃんとプレイヤーのことも考えてゲームをしやすくしているSmokingWOLFさんは流石だぜ!
 というわけで、このゲームの難易度は易~激難です。通常モードでスフィアを全部集められた人用の超難関モードの「イノセントモード」もあるので、やりがいはかなりあります。イノセントモードはエンディングまで到達するだけでも大変ですが、スフィア150個集めきるのはものすごく苦労します…。でも失敗時のセリフも色々用意されているので、あまり失敗でイラついたりすることは無かったですね。そこらへんのフォローも、さっすが!
 クリア時にはスフィア個数だけでなく各クリアタイムやブースター使用時間に関する評価もあり、評価ごとにコメントしてくれるので面白いです。基本的に「この下手糞野郎!」みたいなことは言われませんので、初心者も安心!
mo1.jpg シルフェイド見聞録とかからSmokingWOLFさんの雰囲気のあるストーリーとギャグは評価に値するものだと思っていましたが、やはり今作もそのようなストーリーとギャグがありますね。
 登場キャラは各世界の管理を担当している女神5人と、世界の住人たちとその他特殊なキャラです。人間はいません。つーか人間の男がいません。ピチピチ…なのかどうかは知りませんがナイスバデーな女性と動物たちばっかりです。文だけだとファンタジー系少女漫画かオタク系男性漫画じゃないか!でも萌えがあるかどうかって言われたら、答えはNO!代わりにYES!ギャグ!
 でも不思議なことに、チビキャラモードのほうが萌えて、普通モードのほうがギャグが冴えていました。「親の前だと出来な~い」みたいなときのための対策だったようですが…。
 エンディングの雰囲気はいいものです。人間ぽさよりも、女神のような観念的存在が持つ雰囲気があったような気がせんでも無いです。音楽も良かったしね。
 
 というわけで、この「モノリスフィア」は、斬新システムでかつ初心者に優しく、やりこみ派も楽しめる、ゲームとして素晴らしく完成度の高いフリーゲームだったってわけですね。


やりこみ記録
・イノセントモードでスフィア150個
・イノセントモードでセーブデータの★を全て入手
・クリア評価150以上
 イノセントモードでは、「バウンドしまくる」「クロノスブースターの時間が短縮」「ほぼ全てのステージが難しくなっている」となっています。バウンドが大きいので通常モードよりも動かしづらいのに、通常モードよりもかなり精密動作が要求されることが多くなっています。
 各ステージでのスフィア入手条件は通常モードと基本変わらないのですが、敵が強くなっていたり制限時間が短くなっていたりとしますので、ものすごく体力を消費します。冥府の緑クリスタルだなんて、スペースと左クリックとマウスと右クリック(モノリスグラビティ)の各操作を独立してやらないといけないようなもんだったんで、頭がシッチャカメッチャカになりそうでしたわ…いや~あれは疲れた。でも、やりきったときには達成感アリアリです。
 正直に申告しますと、イノセンス戦では「ライフ×3」「クロノスブースター×5」にしました…。いやもう、助けが無いと何回やってもクリア出来る見込みがなかったもんで!第1形態を何とかクリアしても第2形態であっさりやられたりするもんで!
 クリア評価300以上とか、イノセンス戦助け無しでクリアとか、頭ぶつけずにクリアとか、まだまだやりこめる要素はありますが、ひとまずはこんなもんで。

フリーゲーム

Posted by YU