偽りの神話 感想

雑記
 野宿遍路とか無人島でキャンプとかしてみたいと、私は私は夢見がちに言います!
 こんな感じだったっけ?


 りの神話は「虚ろいの都」を作った作者の前作です。ですのでストーリー面では似たようなテーマが散らばっていたりしてました。それらを見つけながらプレイするのも楽しいですね。もちろん、こっちを先にプレイする方は普通にこの世界観を楽しんでください。
 戦闘面では、まあやはり「虚ろいの都」のほうが凝っていましたね。あっちはほとんど手作りぽかったですから。ですがもちろんこの「偽りの神話」の戦闘も面白かったですよ?豊富な技や武器などに、手ごわい敵の種類の多さなどなど。一筋縄ではいかないような戦いも多かったので、ツクールのデフォ戦闘としては間違いなく上位クラスに入るでしょう。
 創造主を超えたこのゲームにはクリア後の隠しダンジョンや隠しボスなど、ラスボスを超える強さの敵がバンバン出てきますが、特に強かったのがこいつら→
 こいつらは隠しダンジョンを一回クリアすれば戦うことが出来るのですが、この雑魚そうな外見とは裏腹に強すぎて、初めてマジメにゲームオーバーとなりました
 こいつらを倒した後さらに強くなった裏ボスと戦えることが出来るのですが、そっちのほうがどう考えても弱い。裏ボスは強いと言っても一体ですからね。誰も戦闘不能にならずに勝つことが出来ました。しかしこいつらは、ダメージ700overの攻撃や全員に約300ダメージの攻撃をしてきますからね。もしその攻撃が2体重なったらオシマイ!
 とまあこのように、全員が最強装備で最強パラメータでも負けることのある戦闘が存在するほどに、このゲームの戦闘バランスはある意味最高と言えるかもしれません。
 
 で、このゲームの特徴には「人の魂を抜き取ってゼウスを探す」というものがあります。人もしくは動物に化けたゼウスを探してとっちめるというのがこのゲームの主な目的です。しかし、ゼウスだと確認するには実際に魂を抜き取ってみなければ分かりません。ということは、もし間違ったら罪の無い人が死んでしまうということです。
 実際やってみた方は分かりますが、一般人の死に際の言葉のおかげで半端の無い罪悪感がこみ上げてきてしまいます・・・ただ単純に「うわー」とかそんなんじゃなくて、「いやだ!死にたくない!」とかそういう風な悲痛な叫びが一人一人に用意されています。このシステムの魅力と作者の努力を最大限味わうには全ての人間を消さなければいけないのですが、やっぱり私には罪の無い人を虐殺なんて出来ませんorz
 やってみようかと思いましたが、3人目で脱落。それ以降はダンジョンの攻略とゼウスの捕獲にしか使いませんでした。やっぱりあんなのやっちゃ駄目だって・・・
 このゲームはシナリオの進め方が自由です。とりあえず世界を回って色々なイベントを起こしていくのが基本的な流れです。その中でも多かったのが「アルハト」関連のイベントです。
人に夢と書いて儚い 自分の感覚的には全イベントの3分の1ぐらいあったように感じました。多分それほど作者の思い入れが強いイベントなのかもしれません。このイベントの中でよく出てくる(というかこのゲーム全体でよく出てくるのかもしれませんが)言葉は、人の儚い夢、夢のように儚い人
 このイベントや他のイベントでは多くの人間が出てきます。そしてそれらの中で彼らは彼らの思想やドラマがあり、葛藤したり悩んだりする様子が描かれます。儚い人の夢、そして自身ですら儚い存在の人間たち。そんな消え入りそうな世界の中で、私たちはただ輝く一瞬のみを手に入れようとあくせくしているのかもしれません、な感じでまとめてみたり。
 シナリオ進め方が自由なだけあって、エンディングも何種類かあります。神話と同じ感じで終わるエンド、目的を達成するエンド、反逆エンド、ゼウスと組もうとしたやつらを倒しちゃったエンドの4種類があります。
 どの種類のエンドも味のあるエンディングなのですが、結局のところハッピーエンドはこれだと思います。
 結局これが一番かも 
 神々の宿敵の巨人族を倒すエンディング、これならゼウスは死ぬことも無く、真実を知っているシオンとゼウス以外はみんな幸せに終わるというような感じで神々の間で争いごとが少ない終わり方です。そりゃまあ真実を知ってゼウスやシオンと組むのもいいですし、ここらへんは個人の嗜好によりますね
 さて、自称アイテムコレクターの私はもちろんこのゲームのアイテム全てを手に入れようとしました、がしかし!全てのエンディング、裏ダンジョン、全てのイベントをクリアしても手に入らないアイテムがありました・・・それも一種類や二種類では終わらない数のアイテムが。
 このゲームには二つの攻略サイトがありますが、両方ともアイテム全ての入手先が載っていない!よってアイテム全入手は諦めましたorzでもまあ裏ボスを倒して最強装備が手に入ったので、妥協しときましょうか。
 総括すると、豊富なアイテム、豊富な技、一風変った世界観とシステム、戦闘の面白さなどの色んな魅力が詰まったこのゲームはやはり面白いし、人気のあるのもうなずける、というわけで感想終わり。

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Posted by YU