2011年四国一周ツーリング 6日目 三本杭~佐田岬 

 6日目は300名山の三本杭を登り、佐田岬まで進みました。
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2011年四国周遊総括


6日目 三本杭~佐田岬
6日目三本杭
 滑床渓谷の南にある三本杭ですが、地図を見ると周回できるようでしたので、万年橋から出発して周回コースを辿ることにしました。
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 滑床渓谷入り口にはガイドマップがあり、登山を行うのに有用なコースタイムやルートの情報が載ってあります。
 まだ薄暗い中、万年橋を出発です。近くには広い駐車場とトイレがあります。上の写真→が登山口ですが、この写真の右が滑床渓谷の遊歩道入り口で、正面が登山口となります。
 
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 登山口からはまず標高998.4mの御祝山まで、直登します。地形図には描いてないのですが、途中何回か林道を横切ることになります。御祝山までの道の前半部分は道はしっかりとしていて、傾斜が一定になるように道がつけられているので歩きやすいです。
 だんだん地面に雪が出てきます。この日は少し天気が悪く、雪がちらほら降っていました。
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 直登し続けると、だんだん道が狭くかつ急になってきて、さらに積雪量も若干増えてきたので、少し歩きにくかったです。積雪していると登山道であるかどうかわからないような箇所がいくつかあり、不安になることもありました。
 急登を終えると、御祝山(998.4m)に到着です。特に展望は無く周りよりも高い場所になっているわけでもないのですが、山名が付いています。おそらくここから急登がなくなるような地形なので、山に近い麓からはこの山によってその奥を見ることが遮られていたような感じかな。
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 とにかく、御祝山からは傾斜が緩くなります。基本的に登りなのですが急登はありません。この辺りから積雪が顕著になってきて、雪の上を踏んでも地面が出てこないくらいのものになってきました。
 途中には広い場所があり、少しルートがわかりにくくなるような箇所もあったのですが、尾根上を辿っていけば大丈夫のようです。まあでも、もう少し赤テープなどがあったほうが安心して進めたかも。
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 積雪の中をさらに進んでいきます。雪はあられが積もったような硬いものだったので、少しでも傾斜があるとその上を通っていくのは難しく、上の写真←のような平坦に見える場所でも、恐る恐る進んでいきましたよ。
 この辺り、雪の下から苔が出ていて妙な風景でした。雪の無いときにも来たかったな。
 三本杭への分岐点は、広場になっていて、周りは鹿の食害を防ぐための柵に囲まれていました。よって、柵を開けて三本杭山頂を目指します。
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 分岐から少し進むと、三本杭山頂(1225.7m)です。山頂は広くなっていて、展望はかなり開けていそうです。が、今回はかなり濃いガスだったので何も見えませんでした…。
 ネットで他の人の山行記録を見てみると、360度に展望開けているそうな!麓の森の国ホテルの雰囲気が良かったから、いつかまた滑床にやってきて森の国ホテルに泊まったときに三本杭登ってみようかなと思いましたよ。
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 これから千畳敷方面に降りて行きますが、この日は西風が強く熊のコルまでの下り道はものすごく寒かった…。熊のコルからは谷沿い右岸を下って行きます。ちなみに山頂への分岐と熊のコルの間に、串が森への道があったとおもいます。
 沢沿いの道の上部はスプーンカットのような雪が積もっていたりして少し進みにくかったですが、下るにつれて雪が減ってきて、新緑が美しい森林に変わっていきました。
 「滑床」の由来となった滑らかな岩盤は、すでにこの沢から出てきます。たまに小さな沢を渡渉する箇所がありますが、岩が滑らかなのでスリップしそうで少し怖かったです…。足の置き場に注意すれば別に大丈夫でしょうが。
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 沢が合流する辺りは奥千畳と言って、滑らかな川床が広がっていています。水量はそこまで多くはないので川床が鮮明に見えて面白いです。滑床渓谷の岩はほとんど花崗岩で出来ているようですが、いろんな花崗岩質の山を登ったのにこういう風景見るのは初めてです。
 この奥千畳辺りからはずっと緩やかに滑床渓谷を下っていくことになります。危険な箇所はかなり少なくなり、登山というよりハイキングレベルのものになってきます。
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 渓谷の景色は美しく、「これ、コンクリートとかで固めたんじゃないの?」と思うほど立派な滑らかな岩盤が目に飛び込んできます。
 たまに登山道が岩で組み上げられた道の上を通っていくことになったり、川岸に大きな石垣のようなものがあったりします。昔、滑床渓谷に人が住んでいたり、通行されていたりしていたのでしょうか?歩きながら滑床の歴史について色々思うところがあったのに、看板などが無いので結局わからずじまい…。
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 渓谷をずうっと歩いていきます。面白いものが多いのでなかなか飽きないのですが、岩の上を歩くことが多いので足底が少し痛くなったかな…。
 歩いていると、「滑床小屋」や「林道」などが現れてきます。そしていったん左岸に渡った後、滑床渓谷の有名な滝である雪輪の滝を望めます。名前の通り、水が白い半円となって滑り落ちています。まさに滑床を代表するものでしょうね。
 
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 雪輪の滝から万年橋は遊歩道として整備されていて、見所なども紹介されることが多くなっています。遊歩道を通りきると、万年橋に到着。これで登山は終了です。
登り2時間25分、下り2時間15分。
累積標高差は約870m。

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 三本杭登山の後は、宇和島→八幡浜と通っていて佐田岬をへ行きます。宇和島から八幡浜の間の国道では、道脇の菜の花と山腹のみかんと遠くに海が見える風景が最高に良かったですよ…!写真は撮れなかったけど。
 佐田岬に来た時は風が強かったですが、天気が良くて気持ちよかったです。道の駅ではじゃこ天とじゃこカツを食べましたが、特にじゃこカツが美味しかった!今でもまた食べたくなっています…。
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 四国最西端の温泉である、亀ヶ池温泉に入りました。料金は600円で、浴室はかなり広くて綺麗で露天風呂もあり、サウナや洗剤も付いています。休憩所も広くて居心地が良く、レストランや土産屋も併設しています。
 日本一長い半島である佐田岬の先端を目指して、国道のメロディーラインを走り抜けます。国道はほぼ稜線上にあるので展望が良く、リアス式海岸と集落や稜線上に立っている風車が特に見ていて心惹かれます。
IMGP2590.jpg 国道の終点である三崎からは道が狭くなります。特に、佐田岬の駐車場近くではかなり道が細くなります。平坦な土地なんて猫の額ほどしかないのに、道脇に家が建ち急斜面で柑橘類を育てているのには驚きです。
 佐田岬の駐車場は広く、トイレと自動販売機があります。ここから佐田岬の灯台までは徒歩で行くことになります。ツーリングマップルではこの辺りにキャンプ場マークがあったのですが、駐車場からキャンプ場まではかなり遠いようでしたので、近くの空き地で野宿することに。壊れかけの空き家の脇でテント張ったのですが、空き家がテントに吹く風を上手く遮ってくれて居心地良かったです。
7日目佐田岬~朝倉ダム湖畔緑水公園に続きます。

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鳥羽一郎

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Posted by YU