2010年九州旅行 10,11日目 阿蘇山
2010年3月6~20日にかけて行った、登山しながらの九州旅行についての記事です。
10日目はテント内でひきこもり、11日目は阿蘇山登って人吉へ。
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2010年九州 総括
十日目
10日目は雨と風がものすごく強く、テントサイトがペグが刺さりにくい質だったなら、間違いなくテントが吹っ飛ばされていたでしょう。
そういうわけでこの日は朝から晩までずっとテントの中で待機。一度夕方頃に麓でラーメンを食べに行っただけで、他は何もせずにテント内で読書。おかげで持ってきた司馬遼太郎作「義経」のほとんどを読んでしまった…。
十一日目
11日目になると大分風も弱まり雨も止んだので、阿蘇山登山開始。阿蘇山麓から仙酔峡を通って標高を稼ぎ、ロープウェーが近くにある駐車場に駐車。このとき気温が低く標高も高く湿度も高かったためか、バイクが吹き上がらず、登るときは時速10kmほどしか出ませんでした。
百名山にも選ばれるほどの人気の山だからか、駐車場はかなり広く、トイレやルートマップなんかもかなり整備されているようでした。
私はガイドブックに従って、仙酔尾根から登って高岳を通り、ロープウェー火口東駅から自分の足で下っていくというコースにしました。
仙酔尾根は火山岩のごつごつした道で、岩稜地帯なので下りよりも登りに利用したほうがいいでしょう。そのほうが危険が少なそうです。
私が登ったときは阿蘇山西からの風がものすごく強く、その強い風が尾根にぶつかってさらに大きな風になっていたようです。なので一歩踏み出すだけでもバランスが崩れてしまいそうなほど風が強かったため、少し余分に時間を費やしてしまいましたね。ただでさえ火山岩のごつごつした場所で足場が少し不安定なのに、こんなに風があったらたまったもんじゃない。
しかし山頂近くの山肌に近づくにつれて、風が自分の体の横から来るのではなく後ろから来るようになったのでかなり楽になりました。山頂直下まで来ると、後はペンキに従って自由に標高に稼げば稜線に出ることが出来ます。
阿蘇高岳(1592m)が阿蘇山で最も標高の高い場所で、ここからは色んなものが見えます。ちょっと天気が悪かったのですが、そのおかげで雲海の中にある九重山を見ることが出来ました。天気の悪いときはたまにこんなのがあるからいいんだよな。
ちなみに高岳の南側はほぼ無風だというのに、北側は風が強すぎる。面白いんだか、辛いんだか。
高岳からは月見小屋や鷲ヶ峰が見えたりしましたが、西側はガスがあって何も見えませんでした。
山頂から火口東駅まで向かう道は、ガスがかなり濃くて大変苦労しました。眼鏡は曇るし、ペンキを見落としそうになるし、おまけに風も強い。しかし登山道自体には危ない箇所は一切無かったので簡単に歩けます。
中岳を越えて火口東展望台に着いてもガスは全く晴れず、阿蘇山名物の火口は一切見えませんでした…。また九州観光に来たときに寄ってみようかな。
火口東展望台からは舗装路が続きます。ところどころに溶岩避難所が作られてあったりして面白い。舗装路をずうっと進むと仙酔峡の駐車場へ着きます。そして着いたときは、風が強かったためかバイクがこけていた。最悪だ。
登り1時間30分、下り1時間10分でした。
次は市房山に登るため、阿蘇から人吉まで山の中を一気に通っていきました。途中の椎葉から人吉への国道は狭く、カーブがものすごく多いので時間がかかりました。ですので人吉盆地に着いたときはその走りやすさのために感激しました。
今日のキャンプ場は人吉クラフトパーク石野公園ですが、その前にえびす温泉センターに立ち寄りました。この温泉は料金は300円なのに、温泉として必要なものが全て揃っていますし、休憩所もかなり広い。ツーリングマップルにも「九州一の設備を誇る」と書かれていた理由がわかりましたよ。個人的には、今のところこのえびす温泉センターが立ち寄り湯の中で最もコストパフォーマンスがいいです。オススメ。
石野公園は、キャンプ場というよりいろんな遊びが出来る複合施設です。色んな体験施設や公園、展望台に売店などかなり多くの施設が揃っている清潔感溢れる公園です。料金は420円で、売店に行けば受付してくれます。トイレや炊事場完備、フリーサイトのみですが全て芝生で広々としていて大変気持ちの良いサイトです。
温泉とキャンプ場がいいというだけで、この人吉という地区を気に入ってしまいましたよ。
12日目 市房山へ。
阿蘇山 (日本の名山) (1998/01) 串田 孫一、 |