2009年北海道ツーリング 1~3日目 名古屋~襟裳岬

2009年8月20日~9月3日まで続いた私の北海道ツーリングのレポートを書いていきますよ。
1から3日目は、名古屋からフェリーで北海道へ、そして襟裳岬に。
 名古屋から北海道に行くルートはたくさんありまして、まず一つは地上をずっと走って青森まで行きそこから船に乗って函館に行く、敦賀もしくは新潟まで走って日本海フェリーに乗って小樽まで行く、そして名古屋から直接苫小牧まで太平洋フェリーで行く、大きく分けてこの3つでしょう。
 ETCがあれば青森まで走っていくのが金と時間はかかりませんが、私はETCも持っていないし長時間高速乗っても疲れないようなバイクも無いので、優雅にかつ楽に楽しめる太平洋フェリーを選択しました。片道の値段は2万3千弱かかりますし、時間も40時間ほどかかるのですが結果的にはこのプランでよかったです。
関連記事
4,5日目 黄金道路~屈斜路湖
6,7日目 雌阿寒岳~雄冬
8,9日目 小樽~松前
10,11日目 函館~洞爺湖
12,13日目 有珠山~苫小牧
14,15日目&総括


1日目、2日目
出港! 太平洋フェリーは名古屋港から19時に出発します。もちろん乗船時間はもっと早いので、用心深くて小心者の私は16時頃にたどり着いて受付を行いました。
 乗ったのは太平洋フェリーで3種類ある中の「いしかり」です。フェリーの中は、客が長時間乗るためか至る所にソファーのような座る場所やテレビがあったりします。娯楽設備は、テレビ、ゲームセンター、ミニシアター(映画がたまに映される)、ラウンジ(一日一回生演奏が聞ける)、お土産やお菓子が売っているショッピングストア、喫茶店、大浴場、船の外の展望台があります。食事はバイキングになっており、朝昼千円、夜2千円で食べ放題になっています。もちろん夜は割り増しの分メニューが豪華になっています。
見渡す限りの太平洋 1日目は来る前に買ってきたパンがあったので晩飯は食べませんでした。適当に持ってきた小説を読んだり船内をうろつきまわって暇をつぶし、大浴場に入りました。浴場は地上の温泉と同じレベルぐらいであり、サウナやジャグジー、洗面台には綿棒なんかがあって満足する出来でした。
 その後は喫茶店でテノールの男性とピアノ伴奏の女の人による演奏があったのでそれを聴き、シアターで映画「砂時計」を見ました。演奏はイタリア辺りの音楽だったのであまりよくわかりませんでしたが、プロのレベルであったことはわかりました。
苫小牧映画「砂時計」は…理不尽な箇所があって釈然としない出来でした。1日目はこれで就寝。フェリーの「ゴゴゴゴゴ」という音はあまり気にならなかったです。
 2日目は1日ずっと海上でした。朝起きて展望台に行くと、360度全て海!ってな状況でびっくりでした。今日は朝食は抜いて昼食だけで過ごしてみることにしました。ですので起きてから昼までかなり暇。小説もずっと読んでいれば飽きてきますし目も疲れてきます。ですので思い切ってソファーでグースカ寝てみました。
 昼食バイキングでは、やはりメニューはたくさんあり全てのものを食べるのは結構苦労しました。ご飯、パンはもちろんサラダやデザートもあります。デザートは冷凍ものを解凍したっぽいので当たり外れがあったりします。バイキングだ!とはりきって、ばくばく食っていたら腹が痛くなったのは貧乏性の悪いところです…
 昼食後は読書と昼寝の繰り返しで暇をつぶしました。これ以外に何もすることがない、っていう状況はなぜか安心します。ゲームで言うと、取り逃し無くゲームを進めているような感じで。晩飯は食べずに浴場入ってそのまま就寝。
サラブレッドの名産地 3日目
 遂にこの日、8月22日に北海道上陸です!朝の11時に苫小牧港に着き、バイクに乗って出発です。私は今回の北海道ツーリングでは反時計回りに回っていこう、と考えていたので目指すはまず襟裳岬です。
 北海道に来てすぐに思ったのですが、道がとんでもなく広い!あまり都会でもないのに片道4車線ほどあってびっくりでした。しかも路肩も広いのでバイクが止まっても全く邪魔になりません。ですので名古屋でやっていたすりぬけなんか一切しなくてよく、走っていてかなり気が楽でした。
立ち止まる もちろん土地もかなり広い!苫小牧なんて平野で有名と言われてないのに、本土よりだだっ広い感じがありますしね。しかしその分風を遮るものがないせいか、北海道は全体的に風が強かったです
 襟裳岬方面に進んでいくと車線は少なくなり片道1車線になりましたが、信号がほとんどないせいかかなりすいすい走れました。時速60kmで走ると本当に1時間に60km進めます。丘が多くなり緩やかに上ったり下ったりしながら車についていったりついていかれたりしながら進みます。途中他のライダーとすれ違うことも多く、すれ違うときは片手を挙げて挨拶されたりしました。そんな風習知らなかったので最初は戸惑いましたが、私もやってみることにしました。
海沿い走るよどこまでも 走っていてわかりましたが、苫小牧はサラブレッドの名産地らしく、馬の牧場がいっぱいありました。競馬はやらないのでいまいちピンと来ませんでしたが、馬を見られて面白かったです。たまに白馬がいるんですが他の普通の毛色の馬と大抵はぐれていたりしていたので少し寂しい感じもしました。
 昼飯は道の駅で食べた「ホッキ丼」。なぜか物議をかもしたホッケではなく、貝のホッキです。苫小牧にもっと有名なホッキ丼の店がありますが、それはまた帰ってくるときに…。
 そういや町の中を走っているとき、住宅はいっぱいあっても人の気配が少ないのが印象的でした。本土で言うとまるで別荘地のような感じで、人口密度が少ないんだということが実感できました。
本土ではあまり見ない植物たち 襟裳岬にたどり着くと、これまでも結構風の強い道がもっと風が強くなってきました。ほとんど台風一歩手前レベルの強さだったと思います。それでも片手挙げて挨拶してくるライダーすげえ!
 襟裳岬は風が強いせいか木がほとんど育っておらず、草原がずっと広がっていました。まあこれまでの道も草原が広がっていましたが。そんな中でもたくましく生きる植物たちを見てみると、ほとんど私が見たことが無いような植物ばかりでした。気候と土地が違うとこんなにも生態系が違うのかと驚きです。
最初の岬、襟裳岬 やはり特徴的な岬であるためか、観光客や店が多かったです。襟裳岬は風が強いことで有名らしく、風速何mを体験できるコーナーなんかもあったりします。店にはカニやらホッキやらの海鮮物が多く、これから先の観光地も同じように海鮮物が多かったです。さすが北海道だぜ。
 岬の全体的な印象は、夏なのにいかにも北海道らしい少し寒々とした寂しい感じが哀愁漂って素敵でした。演歌とかで歌われたりする理由が少しわかったような気がします。冬になったらもっと雰囲気変わるんだろうな~。行ってみたい気もするけど冬の北海道は人を殺しそうで怖いし…
海と草原の百人浜 今日の寝床の百人浜までは、海のほうを見れば草原と海が、陸のほうを見れば松が広がっている風景でした。わかってはいましたが、やっぱり民家や店が少ないです。
 しかしこんなのは予測していたので襟裳岬に着くまでのスーパーで食材をちゃんと買っていました。北海道ならではの食材を探していると、イクラがつながりまくった筋子や刺身用の生ホタテなんかがありました。筋子は一つが大きく高いので、ホタテを買いました。羊肉もありましたが1kgほどの冷凍物ばかりでしたのでライダーが調理するには不可能な代物でした…
百人浜キャンプ場 百人浜キャンプ場は車の入れるオートキャンプ場と車が入れないが適当な場所でテントを張るフリーサイトの2ヶ所に分かれていました。フリーサイトの料金は大人一人300円。私以外にも人はいましたがこんなのでどうやって管理人生活していくんだろう…と心配するほどの低料金でした。まあ北海道だから土地の整備はあまりしなくてよく、キャンプ場の整備費用があまりかかっていないのでこんなものなんでしょうかね。
 晩飯はホタテの炊き込みご飯を作ろうとしました、が、米をたくとき醤油が鍋にこびりついてなんとも焦げ臭い感じに…。少し失敗でしたがホタテ自体が旨かったので満足の行く出来になりました。
4,5日目 黄金道路~屈斜路湖につづく

ツーリングマップル 北海道 ツーリングマップル 北海道
(2009/03)
不明

商品詳細を見る

旅行記

Posted by YU