不思議の幻想郷TODRのクリア後感想――超ボリュームと質で東方無知勢も大満足
東方Projectシリーズの二次創作品でありながらも正式に商業作品として発売している、ローグライクゲーム、「不思議の幻想郷TODR」をクリアしたので感想を書きます。
東方のことはよく知らず、シレンやトルネコなどの不思議のダンジョン系が好きなので買いました。
結局、東方シリーズの入り口にもなってくれた大変良質な超ボリュームのゲームでした。
やりこみ記録
- 全実績制覇
- 全ダンジョンクリア
- 全アイテム入手・図鑑100%
- 全調合・錬成完遂
- 妖魔図鑑100%
- 会話記録制覇
- 花果子念報（カットイン）制覇
全実績取得は難しいわけではありません。やりこみできる量に比べれば！
順当に難しいもので一番は、「我は天王創魔心キスメ、明日この世界を粛清する。(54687)」かな？
プレイヤーレベルを最も求められるのは、全ダンジョンクリアですかね。
超膨大な数のダンジョンがあり、難易度もピンからキリまで。
特級玉兎養成場と文々。デリバリーが持ち込み不可ダンジョン最難候補。
持ち込み可のダンジョンなら、「自発的に金庫泥棒退治」か。
全ダンジョンクリア以上に時間がかかるのが、全アイテム入手と全調合・錬成。
全アイテム入手にはアキュンガチャで1%で排出されるAR素材が数多く必要
↓
金をカンストレベルに集めてガチャを回せる稗田之書を大量購入する必要がある
↓
金を集めるのに最も効率的なのは、「自発的に金庫泥棒退治」の周回
↓
敵が最強クラスでかつ湧くスピードが尋常でないので、最強の装備が必要
↓
最強装備を作るために大量のニトポや経験値必要
↓
松風水月や挑戦と鍛錬のダンジョンに挑んだり、ニトポ稼ぎを行う必要あり……
と、他のやりこみの段階を踏んでいかないといけません。
図鑑100％にできれば君もふしげんマスターだ‼
最終的に、自分なりにやりこみきるのに、400時間近くかかりました。
おいおい、もしかして私的ゲーム史上、最も長く遊んだゲームなんじゃねえのか？
持ち込み不可ダンジョンの思い出
持ち込み不可ダンジョンではやられる時も多いので思い出は多いです。
その中でいくつか紹介しましょう。
★（黒星）は、そのダンジョンで記憶に残っている敗北結果。
神霊廟の地下井戸
ボス1,2回目が鬼門。
1回目は誘導多段皿ができる程度にP溜めておくのを忘れずに。
2回目はアイテム無いとまず勝てない。自分は何とかスカーレットマーカー入手して。
それまでは持ち込み不可ダンジョンでやられたことなんてほとんどなかったのに、このダンジョンではやられたので思い出に残るものでした。
ニトポは潤沢なので＋1装備でも合成し、小傘でも修正値稼ぎ。
雲山地形もあるので、全体的に修正値はガンガン上がっていく。
でかいエリア辺りで武器防具の修正値はほぼMAX、ラスボスも普通に殴りあって勝てました。
★深層で意図せず泥棒……
ゴールデンハウス（素潜り）
毎フロアでかい系が混ざる百鬼夜行が有るのが特徴のダンジョン。
持ち込み可ですが素潜りだとボーナスあるしやり応えが欲しかったので、素潜り突破。
大ちゃん＆霊夢の、復活無敵コンビに頼りました。
素潜りの場合、特に3Fが鬼門。
空の遠距離攻撃で霊夢が即死する前に、夢想転生が起動するか否かにかかってます！
低層で何度も何度も何度も即死して、3F越えたら一発クリア。
この2人の強さ、反則なんよ～
続・地下室
毎フロアアイテムがシャッフルされる特殊なダンジョン。
次フロアに引き継げるのは、レベルと力とPと識別情報くらい。
なので毎フロア識別を完璧に行うのと、レベリングすることくらいしか稼ぎが出来ません。
何も装備していない階を降りた直後が最も危険なので、Pで危機回避出来るキャラが有用と思われます。
というわけで、時間停止出来る咲夜で攻めました。
300ターンで強制フロア移動なので、深層では行き止まり部屋で引きこもって早苗で回復しながらターン稼ぎして次のフロアに移る、という戦略取りました。
最終フロア、降りた直後にキスメ4体に囲まれた時は、焦りましたわ……
咲夜の世界→早苗置いて逃げる→装備整えて探索、クリア
★視界外からのでかいうどんげの狂化
★水路マップのでかい魔理沙の連続マスパ
プラチナハウス
毎フロア、テーマが決まった百鬼夜行が必ず存在するのが特徴のダンジョン。
持ち込み不可、ニトフュージョン可。
最終フロアは特殊な攻略法が必要とされる（かもしれない）。
百鬼夜行に強いお空と霊夢でクリアしました。
お空のギガフレアは強いですが深層では通用しなくなるので、別のキャラの方が良いかも？
深層ではPが尽きるまで打ち続けて、ギリギリ倒せるくらいですからね……
最終フロアでも霊夢さんがまさかの夢想（無双）してくれました……
あれ、防御無視だったんか？
アイテムが潤沢に手に入るし調合・錬成が出来るので、律儀に分解とかしてたらめちゃめちゃなプレイタイムとなりました。
でもそれほど慎重に行かなくても良いくらいの難易度だったかも。
ルナ・ラビリンス
持ち込み不可、ニトフュージョン不可、パートナー無し、拾えるアイテムが貧弱、が特徴のダンジョン。
持ち込み不可ダンジョン最難関候補。
装備が落ちている可能性自体低いので、拾えるものを大切にしないといけません。
代わりに札ばかり落ちているので、深層は札で攻略していくのが基本となります。
スキマも容量が少なく、保存のスキマ[2]なんてものもよく落ちている。
合成、強化の方法が少ないので、装備は両手武器一択。
何度か挑んでようやくクリアしましたが、最終武器は万能のみでした。
レベルMAXで付与される固有印の「掘削」が最終盤の逃げに使えた。
部屋の隅まで掘って、「解放」効果で敵の攻撃が届かない範囲から攻撃して入室すると、安全に行けました。
はじまりの試練
パートナー有り、ニトフュージョン有り、経験値多い（融合可）、敵キャラ強い、ボス有りの、持ち込み不可ダンジョン総決算のようなダンジョン。
何でも有りで難しそうですが、稼ぎ行為も何でも有り。
小傘での修正値稼ぎに、遺失物稼ぎに、融合で強化でも何でも。
このゲーム全体に慣れれば慣れるほど勝率の上がるダンジョンでしょう。
融合ルートに関しては下記、「月の廃棄物投棄場」で確立したルートとしました。
https://rgp.yurecord.com/console-game/14886/オーソドックスにプレイヤー霊夢としましたが、宝部屋出現確率が高いので諏訪子、屠自古、さとりでも良いかも。
霊夢だとニトポ分解効率の高い「神霊宝珠」のための材料を集めやすいのが利点。
経験値が高いダンジョンなので、後半はガンガン融合出来ます。
つまり、ニトポが不足しがち。
分解効率はあまり良くないので、カッパの類に遺失物稼ぎ、もしくは神霊宝珠分解稼ぎしておかないとなかなか融合で強化出来ない。
でも深層の敵とガチっても勝てるほど強くなればボスにも普通に殴り合いで勝てます。
完璧な強化しなくてもクリアできるダンジョンではある。
文々。デリバリー
不思議な亜空間（持ち込み不可、ニトフュージョンなし、パートナーなし）に近い構成のダンジョンを、90分以内にクリアしないといけない。
持ち込み不可ダンジョン最難関候補。
ほとんどの階段を即降り、稼ぎをしてる暇がほぼ無しなので、強化出来る量が限られる。
しかし全く強化をしないと、終盤のでかいメディスンとヤマメにダメージが一切通らなくて詰みます。
～さまレベルまでは騙し騙し駆け抜けられても、でかい～レベルでは逃げにも限界があります。
なので要所要所の稼ぎや取捨選択も必要。
死ぬときは即死ばかりのこのゲームで、唯一ジリ貧を体感できたダンジョンです。
このダンジョンならではの「慣れ」が必要なので、何度か挑戦するのが不可欠。
とりあえず自分なりの教訓↓
- アイテム整理する時間がもったいない。無駄なアイテムは持たず、数は常に少なめに。
- 二刀流か両手武器で進行。
- 防具は無視するか店に売るために持つか。店の出現確率は高い。
- 未識別スキマは名前付けた札2つ入れて識別。すぐに分からないものは「あ」とか「ああ」とかにして処分。
- 識別のスキマはお守りに使い、厄除け見つけるのを最優先。呪い系の敵だけはフルで出てくる。
- 25～27階に黒髪の河童さん、47～49階に黒髪の河童さま出現。このフロアだけはしっかり巡回して合成する。
- 足踏みは時間がかからない。次フロアに進むのは基本的にHPが8割以上回復してから。おはぎは多く出る。
- フランとキスメが出る97階以降は1ターンのミスも許されないので、この時のみゲームスピードを「標準」に戻す。
★面倒くさがって未識別薬を拾った瞬間飲んだら、猛毒薬
★でかいヤマメから逃げている途中、体力が減って使ったのが命の灯
不思議な亜空間を90分で、となると非常に難しく見えますが、厄介な敵の出現に制限がかかっていたり、アイテムも深層までは種類数に制限があったりするなど、案外配慮が見えます。
基本的に時間制限系はあまり好きではない自分ですが、このダンジョンは強化と時間の配分のバランスが良くて、意外に面白かったです。
持ち込み不可の中で、最後にクリアしたダンジョン。
最強装備への道
基本的にwikiで紹介されてますが、自分なりの進行方法を以下に記録しときましょう。
融合の手間を省くためにも、成長率I、レベル上限99の装備（I99）を能力カンスト値になるまで融合するのがおススメ。
具体的に言うと、本榊と天狼「椛」で。
量産しやすく、基礎攻撃力高いので。
育成の順番について
- 様々な持ち込み不可ダンジョンに挑む
様々なダンジョン内で強化された武具を合成して修正値上げや印の取捨選択。融合出来るほど経験値があれば融合を何回か行う。 - 時の異次元空間（持ち込み不可）もしくはC Re:mains（持ち込み可）で青印の「装備経験値アップ」を集める。
時の異次元空間なら最大+250％、C Re:mainなら最大+230%。武器防具用に+200%以上のものが2つ欲しい。 - メインの武器・防具・お守りに「装備経験値アップ」を付けて、融合しながら「松風水月」20階ずつ進めていく。
プレイヤーは融合済みを装備、パートナーは融合素材を装備。パートナーは常に弱い装備なので、プレイヤーはいつでも復活できる大妖精。パートナーは天子の地震で倒されない屠自古がおススメ。（以降ずっと） - 松風水月をクリア、もしくはクリア寸前まで進んだら、挑戦と鍛錬1～7を進める。
この辺でレベルカンスト+固有印を厳選した「ぼくのかんがえた最強の武具」を作ることが出来る。 - ほか、青印を厳選するならば様々なダンジョンを周回する。
※融合用のニトポが不足する場合
旧都の「自発的に金庫掃除」で容量9のスキマと金を集め、旧都の高級酒類を購入してスキマに詰め、「血は生命なり」内で分解。
最終的には挑戦と鍛錬⑺が最も効率良いが、一番不足するタイミングが松風水月挑んでいる最中なので、血は生命なりにお世話になることが多い。
酒購入はキーでまとめて選択出来る、神社に帰って再度飛んで来たら品ぞろえが更新されることも覚えておこう。
自分なりの最強装備
最終的に以下のようになりました。
追加印に空きが見受けられますが、こんなのでも最強の敵たちは薙ぎ払っていけるのです。
武器は固有印に優れているものが多いので、選ぶのちょっと考えました。
緋想、掘削、広範囲、射程延長、治癒辺りは定番か。
様々なイレギュラーな状況になることもあるだろう、ということを加味して、再誕ブーストを保険で入れてるのがミソ。
追加印では適当に色々入れてますが、多段攻撃は追加印の+3程度で十分。
多段攻撃は非常に汎用性が高く簡単に攻撃力を高められますが、1回の攻撃に時間がかかってテンポ悪くなります。
最終的に2撃以上しないといけないのなんて最強ダンジョンの最深層くらいだから、それ以外の場所のこと考えるとテンポを重視したほうが良い、と思う。
なお多段+15を付けたい場合は多段共鳴印がある武器にベースを変えれば良いだけ、という余地を残してます。
防具の固有印は非緋想と様々な祟りと「喰」とか「浮」とか。
「食べる」があると食料の心配が必要なくなります。自発的に金庫泥棒退治ではかなり活躍。
「浮遊ブースト」は階段即降り中に便利。水路マップなら縦横無尽に移動して最短で階段見つけたり出来るので時短。
防具では最高性能が固有印ではなく追加印の青印に多くあるので、ダンジョン探索中に良いもの見つければどんどん合成すべし。
お守りはレベル999まで上げる必要性はあまりありませんが、ほぼ趣味で融合を繰り返してみる。
特筆すべきこと？
あまりないな！
持ち込み可最高峰のダンジョンについて
挑戦と鍛錬～漆～
ニトフュージョン可能。挑戦と鍛錬で最終のダンジョン。
かなり多くの経験値が得られますが、効率が最も良い敵を狩るには深層まで潜っていかないといけない手間があるので、最終的には以下2つのダンジョンばかり利用してました。
このダンジョンは酒分解のニトポ稼ぎに利用するのみ。
C Re：mains（2周目以降）
ニトフュージョン可能。経験値2倍。
カンスト装備だと1階層から雑魚のレベルが1万越え。
低層でレベル上げが出来るので、高レベルが必要なレア錬成装備を作るのにおススメ。
深層ではレア装備が大量に出てくるので、持ち帰れるだけ持ち帰ろう。
金を集めず装備経験値だけ欲しいなら、このダンジョンの深層で最強武具装備したパートナー放置して足踏みするのが最も効率良い。
自発的に金庫泥棒退治
ニトフュージョン不可。金以外にろくなアイテム出ない。
ニトフュージョンが出来ないので融合しながら進んでいくには向かないダンジョン。
金稼ぎと、融合を終えた装備のレベル上げに向いてます。（桎梏の少女とか）
深層（91F以降）はレベル10万近くの最強キャラが、最小ターン数で湧きまくる。
防御力も非常に高く、1体倒すのに何ターンもかかっているとにっちもさっちもいかなくなります。
即死や狂化印が役立つ。
このダンジョンを苦労なく突破出来たら、装備の育成が終わったと安堵しましょう。
ああ……あとは、AR素材入手のためにこのダンジョンを何回も周遊するのみよ。
全般感想
「一通り触るか」
で、１００時間。
２００時間で少し飽きてきて、３００時間超えるともはや日課である。
本当、ボリュームがすごかったです。
東方については「存在は知っていた」、くらいの知識でこのゲームを始めました。
シレン等の不思議なダンジョン系のローグライクゲームが好きなので、その関連でおススメされたのが、購入のきっかけ。
最初は見慣れないアイテムや敵キャラと、キャラ達のやりとりから、
「それなりによくできた同人キャラゲーか？」
と思えてそんなに良く思えませんでした。
キャラと能力の関連性も全然分からなかったし、「新たに覚えていくの、面倒だな」とも思えた。
しかし、新たなシステムや個性のあるダンジョンを挑んでいると、虜になっていってしまった！
収集癖を刺激する調合・錬成に、装備の成長システムに。
プレイヤー・パートナーのキャラ数の多さとそれぞれの弾幕の特徴と。
初見殺しが多いボス戦では、やられると悔しいからすぐに再戦を挑んでしまって辞め時がわからず、私生活で疲労を被るほどで！
ていうかこのゲーム、緊急回避用アイテムで逃げて、尽きたら終わり、ではなく即死が多い。
シレンの復活草的なアイテムは装備品だし、再誕効果のあるものはそのフロアだけでしか効果発揮しないし。
また、緊急回避用アイテムも案外少なめで、アイテムが潤沢かと思いきやよくよくみたら装備の強化用素材ばかりで一切緊急用アイテムがない、なんて事態も多く。（お前が下手なだけや）
敵も「～さま」レベルではなかなか苦境に陥りませんが、「でかい～」レベルになると途端に鬼畜能力を持つ敵ばかりになるなど、メリハリというか初見殺しというか。
やられるときは「……えっ？？？？？？？？」と、困惑すること多数😧
でも「何だこのクソゲー！」と思えないのが不思議です。
持ち込み可ダンジョンでもペナルティが少ないからだろうか❓
なんて言うと思ったか！クソ淫売がよ！！シャレになってないよ
東方のほぼ全てのキャラと性格を知らなかったので、このゲームが入り口になったというか学ばせてもらいました。
原作ではそこまで登場しないけど、このゲームでは第二の主人公みたいになっている布都ちゃんがお気に入り。
おい！すぐに放火しようとするな！でもお声がすっごく可愛いね💛虐め尽くしてえ
同人ゲームなのにフルボイスってのもよくやってますわ。
しかも結構知っている声優さん出てるし……
二次創作でこれほどまでの作りこみ、ボリューム……専業のゲームメーカーですか？兼業同人作家なんですか？
Steamでも発売してくれているからおかげでこうやってプレイできてる。
でも東方同人には歴史あり、最早ダウンロードもできないものも多数。
現在進行形でも東方原作と同人は続いているし、今から入ったらその沼の深さで俺が俺でなくなる……っ！！気がして、ちょっと躊躇もある。
とは言え初見殺し特化のサグメさまにやられてからそのキャラを調べ、紺珠伝を知り、原作の奥深さに興味を持ち始めたのです。
クラピの恰好、発表当初は変則的すぎるように思えたけど、今はもう慣れて「ｴｯｯｯｯｯｯ!!!」としか思えぬ。
金髪ロリタイツ！！？！？！！？
原作の音楽、すげえ良いですね。その良さから数多くのアレンジ同人もあったりと。
だからこのTODRをプレイしていた数か月間はずっと東方尽くしでしたわ。
Youtubeやニコ動でMMD紙芝居やルナティックノーミスノーボム動画を見たり、Pixivで同人漫画を読んだり。
これにて原作未プレイにわか東方勢の完成や！
少し脱線もしましたが不思議の幻想郷TODR、良いゲームでした。
東方系のゲームも今後はもう少しやっていこうかな。