林野庁森林管理署インターンシップ体験談 後編

雑記
 朝起きるの辛いけど、いざ外に出ると力が湧いてくる。
 冬はいかにして力の出る状態まで身体を持っていくかがポイントかな。


5日目
IMGP3460.jpgIMGP3463_20121117211925.jpg
IMGP3465_20121117211924.jpgIMGP3468_20121117211924.jpg
 最終日である5日目では、治山係による業務説明を受けました。
 数年前に国有林内でそれなりの規模の土砂崩れが発生し、もろい岩盤が露出したことで雨によってその岩盤が溶けて、河川の道を白濁させているそうな。その岩盤はアルカリ性なので、米の生育には良いんだけど、魚などに少し影響しているようです。
 やっぱり以前の状態に戻さないといけないので、崩壊場所の工事を行うそうです。もちろん金額は数億円レベル…。下流に影響が出るからしょうがないね。工事はもちろん委託。
 
 崩壊場所では地すべり感知機とか集水井とかを見ましたよ。特に集水井の迫力はすごい。底が見えない井戸から、水流の音がしているんだから。おお…。
 大自然の中での工事か…う~ん、こういうのもいいかもしんない。
IMGP3471_20121117211923.jpg
 お次は治山ダム施工現場に行ってきました。最近では間伐材を使おう、という動きが国にあるのですが、ここでは実際に使っていました。
 治山ダムなどのような小さめのダムを作るとき、こうやって間伐材を使うと、安全にかつ簡単に工事ができるそうです。材料費はかかってしまいますが、まあこういう工事は大概公共工事ですので、間伐材使用のために少しくらいなら金がかかってもいいんじゃないかなと思いました。
 これにて治山係の説明終了。いったん管理署に帰ってさらに保安林に関する説明を受けました。その後、インターンシップのスケジュールが全て終わったので、署長による最後の挨拶などがありました。
 最後の挨拶も終えると、職員の皆さんにも軽く挨拶して、帰ることになりました。ああ、そうそう、乗ってきたバイクは宿舎の駐輪場に置かさせて貰っていました。
総括
 インターンシップと言っても、お仕事体験的要素はあまりなく、業務説明がほとんどでした。ですので管理署でのものすごく具体的な業務を知れることは、出来なかったのかな?
 公務員に悪い印象を持っている人もいますが、とりあえずこの管理署の人たちは優しくて融通の効く人ばかりだったと思います。融通の効くといっても、それはもちろん禁止されていることもやっていたというわけではありませんよ。ただのマニュアル人間とかが見られなかっただけです。偉そうな人はおらず、気さくな人が多かったです。うっとうしい人もいませんでしたよ。
 
 最初は、「管理署ってほとんど国有林の管理するだけ?国有林なんて自然を残してほったらかしにしていたら手間とかかからないんじゃないの?」とか思っていましたが、実際国有林の面積や役割はかなり広かったので、少し思い違いをしていたと思います。国有林では公益的機能を発揮するためにちゃんと管理していかないといけないし、怠ると苦情が来てしまいます。境界の管理とかだって、甘く見てたらいつの間にか取られていたりしますからね。私有林での境界の管理が甘い場所では、いざこざが起こったりするようですし。
 大自然の中で働くこと自体はかなり面白そうでした。コンクリートやいろんな化学物質などに囲まれた臭い都会生活なんかよりは、断然こっちのほうが清々しそうです。木材利用を林野庁が推進しているだけあって、管理署も木材をふんだんに使用している雰囲気の良い建物ですし。う~ん、いいなあ!
 
 インターンシップではものすごく突っ込んだこととかまでは知ることができなかったかもしれませんが、やはり本物を自分の目で見れたことや、最初は興味なかったものにも興味が湧いた、ということにおいては有意義な体験でした。
 
前編
中編

雑記

Posted by YU