2015年石鎚山脈縦走 1日目 筏津~東赤石山~銅山峰

東赤石山~石鎚山縦走
2015年9月19日から22日のシルバーウィークで、四国にある200名山の東赤石山から100名山の石鎚山を縦走しました。
晴れの5連休なんていうものがあったから山に行こう!と思って各地の縦走コースを調べてみたら、このコースが日程的にも気候的にも良さそうだということで選びました。
例年では9月後半でも標高低いと残暑が厳しいときが多いですが、2015年は比較的すぐに涼しくなったので、快適な登山になりました。
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4日目 瓶ヶ森~石鎚山~下山
1日目
縦走なので、行き帰りの交通機関を考えねばなりません。
登山口は筏津とすることにしました。
ここなら伊予三島駅や新居浜駅から出発するバスで帰ってこられるし、キャンプが出来る銅山峰ヒュッテまでは調度よい歩行時間だし、筏津山荘の駐車場に車が置けます。
夜明け前に家を出発して、筏津には朝に到着。車は筏津山荘の駐車場の隅に置いて、登山を開始です。
1日目は東赤石山から銅山峰ヒュッテまで。
登山口にはバス停と小さな休憩小屋とトイレと水場があります。
東赤石山の直下までは沢沿いを歩いて行くので、あまり水の心配は無いと思いますが。
東赤石山登山口としてはメジャーなものだからか、看板などもあります。
登山道は綺麗で、かなり歩きやすいです。
基本的に人工林が多いので、ちょっと単調かもしれませんが。
ちなみに少し登ると集落跡らしきものがあります。昔の人はすごいところに住んだものですね。
綺麗な登山道をひたすら登っていきます。
そんなに傾斜も無いので、あまり疲れません。
地形的・地質的特徴からか、登山道沿いにはかなり多くの水場はあります。
蛇紋岩の山の特徴なのかよくわかりませんが、この辺りの水はちょっと鉄くさい気がしました。
標高を上げるにつれて人工林が天然林になってきます。
もう9月の後半だというのに、何だか5月の新緑のような色合いの山林ですね。
ちなみにかなり山の上のほうにきた感じがあるのに、水が途切れません。
地質が少し違うとこんなにも水の量が違うものなのでしょうかね。
山頂直下の分かれ道まで来ると、周りの木の樹高も低くなったりして、植生にも特徴が出てくるのが感じられます。
稜線上に出ると岩が多くなってきます。
少し岩場を超えると、あまり広くない東赤石山頂(1706.6m)に到着。
この付近の山で最も標高が高い山なので、かなり広い範囲を一望できます。
しかしこうやって瀬戸内海が間近に見えてしまうと、何だかあまり山奥にいる感じが無いですね。標高差は確かにあるはずなのに…。
個人的に、最近なかなか綺麗に晴れた日に登山が出来ていなかったので、久しぶりにこんなに晴れて大変気持が良いです。
こういう爽快が無いと、登山も続けられないっすよ。
西の方に目を向けると、稜線上の八巻山などが見られますが、ものすごい岩のゴツゴツ感に少し不安を覚えるレベルです。
一回稜線に出れば、もう体力を使うことはあまり無い、そう思っていたのは甘かった!
東赤石山から稜線上の道は、今までの道と比べると整備も完璧とは言えず、少々面倒な登山道となっています。
樹林帯のところでは道が狭いし、岩場ではペンキなどの目印がかなり薄くなっているため、少しルードファインディングが必要です。
距離の割には結構時間を食います。
時間の節約を行いたい場合は、赤石山荘経由のほうが良いでしょうね。
縦走路上の八巻山を超えても岩場は続きます。
ルートファインディングを怠ると崖のようなところを降りざるを得なくなるので、慎重になったほうが良いと思います。
ていうか、ペンキで印くらい付けてくれ!
一箇所、藪でかなり見つけづらい登山道があるので要注意です。
藪の無いほうにそのまま進むと小さな崩壊地上を北の方に向かって降りてしまう危険があります。
岩場を終わる頃にはガスが出てきて、少し前の晴れが嘘のようになってきました。
岩場が終わると登山道も元の綺麗なものになります。
アップダウンの少ない樹林帯を進むので疲れませんが、ガスが濃くなったのでメリハリもほとんど無くなりました。
西赤石山でもガスが濃くて、展望を楽しむことが出来ません。
そのまま通過。
シルバーウィークだというのに、あまり人に会わず、ただ淡々と進みます。
銅山越の手前に、今日の宿泊地である銅山峰ヒュッテへの近道があったので通ってみました。
眼下には日本のマチュピチュと誰かが言った東平の観光施設が見えてきます。
やっぱり海とか町とかが近くに見えてると、あまり山に来た感じがしないなあ…。
降りきると鉄道跡の道に出てきます。
この辺りから観光地らしくなってきます。銅採掘の遺構が数多く存在し、登山抜きでも中々面白い場所です。
銅山峰ヒュッテ近くには古びた水道から水が湧いています。
この水が冷たくてかなり美味しい!
キャンプ場からもかなり近いので、利用しやすいです。
本日のキャンプ地である、銅山峰ヒュッテに到着。
何とここでは受付をする必要があるだけで、料金は無料。
トイレも水場もあるんだからちょっとくらい料金とっても良いのに…とドケチの自分でも思ってしまいます。
新居浜市とかが整備しているからなんだろうか?理由はよくわかりません。
下界のほうは晴れていたので、夜は眼下に街の灯が見えました。
ここに住んでいた人たちも、こういうのを体験していたんだろうか…。
行動時間:8時間20分(休憩含む)
累計標高差:登り約1350m、下り約900m
2日目 銅山峰ヒュッテ~笹ヶ峰に続く。