平山明神山・岩古谷山・鞍掛山など 登山

11月12、13日にかけて奥三河の山々を登ってきました。
2日目は、鹿島山・大鈴山・平山明神山・岩古谷山・鞍掛山です。
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1日目 古戸山・三ツ瀬明神山


鹿島山・大鈴山・平山明神山・岩古谷山・鞍掛山
岩古谷山
鞍掛山
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 「愛知県の山」では4つに記事が分類されているのですが、縦走すれば5つの山を一度で全て登れるようだったので、一気に登ってみました。
 これらの山は設楽町と東栄町の境にある山で、遠くから見ると結構険しい山容をしています。どうして険しいのかというと、これらの山は基本的に火山活動で出来たから。そして火山活動で出来たからこそ、稜線上が切れ落ちていたり険しい場所が多かったりします。
 駐車場はこれらの山の西側にある、和市登山口。ここにはそれなりに広い駐車場があり、「東海自然歩道」の通過点となっているため案内板も置かれています。
 ここからは一旦、「池葉守護神社」を目指します。登山道は駐車場脇にある小沢の左側(右岸)にあり、民家の脇から登っていきます。
 登山道は東海自然歩道として整備されているためかなり歩きやすいし、よく整備された人工林の中を歩いていくため、整然とした森林の面白さがあります。神社直前に水場があります。
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 池葉守護神社はそんなに大きくはない神社ですが、境内にある数本のご神木には目を奪われます。人気はなく広々とした広場があるので、少し寂しい感じもしますが、そのおかげで心地の良い霊気を感じることが出来ましたよ。
 神社から鹿島山への道は東海自然歩道でなくなって、普通の登山道となります。木の階段などはなくなりますが、歩きやすいです。ここらも整然とした人工林が美しい。登っている途中にご来光となりました。
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 人工林の中を登っていくと、鹿島山山頂(912m)です。展望はありませんが稜線上となるので人工林の中よりかは少し開けた感じはします。
 鹿島山から大鈴山までは稜線上を小さくアップダウンしながら進んでいきます。このとき、北西からの寒気による風が吹いてきて、若干寒かった…。まあでもそのおかげで、ほとんど汗をかかないで快適に歩いていくことが出来ました。
 平瀬明神山への分岐を過ぎ、少し進むと大鈴山山頂(1011.5m)です。
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 大鈴山の山頂は今までの稜線上の道とは違って、展望は結構良いです。周りの高木が切られているからか、少し背伸びをするくらいでいろんな方角の景色を見渡す事が出来ました。
 このときはまだ朝早い時間でしたので、奥三河の山間に溜まった霧や雲によって、小さな雲海を見ることができましたよ。そして、今日登る最後の山である鞍掛山方面も。なかなか長い旅路になりそうだぜ。
 山頂から分岐に戻って、今度は平山明神山を目指します。
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大鈴山から平山明神山へ至る間にある峠までは、まあ急傾斜ですが普通の部類にはいる道です。が、峠辺りから平山明神山山頂までの道は結構険しく、たまにロープが出てきたり巨岩を乗り越えたり、人同士ですれ違うことが不可能なほど細い道を通っていくなど、意外な険しさに驚いてしまいます。
 距離にするとかなり短いのですが、ナイフリッジな箇所もあります。北東側に落ちると即死レベルの切れ落ちっぷりなので、結構ヒヤっとします。それを越えると岩古谷山への分岐となり、山頂を目指すことになります。
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 山頂部には、西の覗き・東の覗きという岩場の展望台があり、山頂よりも展望の良い場所があります。覗きの近くに平山明神山山頂(970m)があり、少々狭い場所の展望の無い場所となっています。
 次は岩古谷山を目指して南下していきます。分岐に戻り、急傾斜の道を下ってアップダウンを繰り返していきます。
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 平山明神山から岩古谷山までの道には基本的に赤テープや踏み跡やロープなどは付いていますが、一箇所ほど踏み跡も赤テープも無い場所がありました。しかもその場所は急傾斜な広い尾根となっており、ますますどの方向へ進めばいいのかわかりにくくなっています。
 無理やり小高いピークを登っていくと頂にテープを発見しましたが、そのテープの近くに次のテープを見つけられなかった…。適当に北側に進んでいると稜線上っぽいものを発見できたので、何とか正規ルートに戻ることができました。
 稜線上をさらに進んでいくと、道がかなり険しくなってきます。急勾配・ロープのある岩場・狭いなど。ここらでかなり体力使わされました…。
 険路を越えると東海自然歩道に合流する地点である堤石峠にたどり着きます。ここから岩古谷山までは整備された道となります。後、ここから山頂までは人がよく通る人気の道となっています。
 
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 岩古谷山自体はかなり険しい山なのですが、鉄階段・木道が完璧に整備されているので、かなり登りやすく歩きやすくなっています。傾斜はそれなりにありますが…。やせ尾根ばかりなので展望も良く、気持ちの良い登山ができます。
 快適に登山道を歩いていくと、岩古谷山山頂(799m)ここにはベンチ・案内板があり、休憩に適した場所となっています。さらにその先には独立した巨岩があり、そこに登ると360度の大展望が待っているようでした。人が多かったので私は行きませんでしたが…。
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 次は鞍掛山を目指して、ひたすら南下していきます。岩古谷山南側は一応東海自然歩道ですが、北側の道と比べるとひとけはほとんどなくなり、静かな山行を楽しめます。
 ところどころ地形的に険しい箇所がありますが、そういう場所はちゃんと鉄階段や梯子がかけられているのでやはり危なげなく歩いていくことができます。基本的に緩いアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。ところどころにベンチがあったりして、休憩はしやすいです。
 展望は基本的にありません。鉄塔のある場所は刈り払いが行われて空が広くなっていますが、水平方向には展望はありません。
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 ずっと進んでいくと、巨大な岩壁を持つ御殿岩があります。この岩の頂へは、「危険なので登らないでください」という標識がありますが、私は登ってみました。ほんの少しだし、自己責任で。
 御殿岩の頂からはかなりの展望を楽しめます。ただ、ものすごい屹立っぷりですので、高所恐怖症の方は行かないほうが良いです。這いつくばっていれば落ちる危険性はほぼ無いのですが、絶対「怖い」と思いますよ。私も少し写真撮ってすぐ降りましたからね!
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 御殿岩から下り気味に進むと、トイレのあるびわくぼ峠です。ここから鞍掛山山頂までは登りが続きますが、あまり長くはありません。
 鞍掛山山頂(882.6m)は樹林帯の中で展望はありません。が、ベンチやあずまやが整備されており、休憩するのに適した広々とした場所となっています。
 ここからは東海自然歩道を通り、山頂西側にあるかしやげ峠を目指します。鞍掛山西側には少しなだらかな地形があるのですが、ここにもかなり美しい広大な人工林があり、なんだか興奮してしまいましたよ。
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 かしやげ峠の近くには千枚田という観光名所があるようなので、ちょっと寄ってみることにしました。かしやげ峠から千枚田への道も東海自然歩道となっているので、歩きやすいです。
 千枚田展望地は駐車場・トイレがあり、比較的シンプルな場所となっています。ここからは斜面上に作られた多くの田を見ることができます。斜面上にあるので、作業は基本的に手作業となっていました。何年も、何代もかけて、子孫のためにこの多くの田を作ってきたのかなあ…、と考えていたら何だか切ないような感動のような、しんみりした気持ちが湧き上がってきました。
 かしやげ峠に戻り、北側のトラバース道を通って林道に出ます。林道を通って町道に出て、ひたすら道路を歩いて登山口に戻りました。途中、多くの民家の脇に柿がなっていたりして、ものすごく腹が減ってきた…。後、どの家も広くて大きく、こんな場所では買い物に少しは不便するだろうけど、それ以外はかなり居心地のよさそうな土地だと思いましたよ。やっぱり、自分は都会よりも田舎で暮らすべきだ、うん。
和市登山口→平瀬明神山:2時間25分
平瀬明神山→岩古谷山:1時間50分
岩古谷山→鞍掛山:2時間5分
鞍掛山→千枚田→和市登山口:3時間15分
合計歩行時間:9時間35分
累積標高差:1765m

 登山に行くのが2ヶ月ぶり&長丁場だったので、かなり疲れた…。でも、もうこれ以上疲れる山行は奥三河で残っていません。それを考えると、疲れはしましたがいい思い出ともなりました。
 次に奥三河登山にやってきたときが、「愛知県の山」に載った山を全て登る時になるのか…。

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Posted by YU