PS1版ファイナルファンタジーⅣ 感想
ファイナルファンジーⅣ
1991年にスーパーファミコンで発売されたものをPS1にほぼ完全移植した、PS1版のファイナルファンタジーⅣの感想です。
FFⅣは他にも、ワンダースワンカラー、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS、PSPでも発売されていますが、(ほぼ)完全移植なのはこのPS1版とwiiでの配信版だけのようですね。それ以外はいろいろリメイクされています。
いろんなVerがありますが、せっかくだから今回はほぼオリジナルのPS1版を選ぶぜ!
ファイナルファンタジーコレクション (1999/03/11) PlayStation |
戦闘ですが、FFⅣで遂に後のFFの名物となる「アクティブタイムバトルシステム(ATB)」が採用されました!これのおかげで、今までターン制ばかりだったRPGにも新風が吹いてきたということを実感できるでしょうね。やはりファミコンからスーパーファミコンへの進化は大きいものでしたね。この臨場感のあるシステムによって、戦闘の面白さや戦略性は増大したかと思われます。
初めてATBが登場した今作ですが、もうバトルスピードを設定できたりコマンド中にも時間が経つかどうかを設定する「アクティブ・ウェイト」設定ができるようになっています。昔初めてプレイしたときは幼かったので、バトルスピード遅め・ウェイト設定でプレイしていましたが、今はもうゲームの腕も上がったので、今回はバトルスピード最速・アクティブ設定でプレイしました。
で、そうすると、敵の攻撃がものすごく速くなります。「先制攻撃だ!」というメッセージが出ても、相手よりもかなりすばやさが無いとコマンド選択中に逆に先制攻撃されます。魔法をじっくり選んでいると、2,3発は攻撃を食らいます。ですので、自分や相手の行動中にコマンドを選択していかないと、まともに戦えません。敵・味方でコマンド待ち状態なんてないのですよ!
しかし、そのおかげで大分スリルのある戦闘ができました。雑魚敵相手にも戦闘不能者が毎回出たり、ボス戦では一人一人の行動をどうするかを決めておかないとすぐにやられてしまったりすることあるし。特に、ボス戦では回復が間に合わず「ヤバイ!」と思うシーンが多々ありますが、基本的にボスはそれほどHPは多くないので、やられる前にやれ!といった感じの白熱した戦いを楽しめましたよ。
ストーリーは、一方通行なのでプレイヤーはシナリオを追っていくだけで自由さはあまり無かったように思えます。いやまあ普通はこんなもんか。
カインの裏切りだとかパロム・ポロムの石化、バブイルの巨人などのような名シーンは多いですし、地上だけでなく地底や月のようなフィールドが存在することでワクワクできるので、単純に面白いと思えるものは結構多かったように思えます。
全体的に見ると、FFⅣって「対」になったものが多いのかなあと私は感じました。
主人公のセシルは、序盤では暗黒騎士でしたが、中盤からは聖騎士(パラディン)となります。地球には地上と地底がありますし、青い星の民と月の民がこの世界にいます。長く争うことになるセシルとゴルベーザ、弟と兄。光と闇、正義と悪。ローザを軸とした、セシルとカインとか。
ラストでは、「光がある場所に闇がある」というような言葉をラスボスが言いますが、セシルたちは対の存在だった地底人や月の民、ゴルベーザやカインたちと力を合わせて戦いました。確かにラスボスを倒したからといってこの世界から争いの全てが無くなるとは限りませんが、頑張って対となるものと力を合わせたりしていけば良い方向に向かうんじゃないでしょうか。
というわけで私は、ファイナルファンタジーⅣとは「対存在の融和」のようなものを描いていたのではないかと、ちょっと思ったのです。
やりこみ記録★
・最終メンバーレベル99
・全アイテム入手
・召喚獣全会得
・アクティブ、戦闘スピード1でクリアー
最も苦労したのは、やはり「全アイテム入手」ですね!約0.1%の確率で敵が落とすアイテムを合計で17個手に入れましたから。隠し召喚獣は、リディアに覚えさせるものとコレクション用として2つずつ手に入れました。
敵からのレアアイテム収集では、「アレイズ技」が使えましたよ。アレイズ技が使えない敵では、「ひたすらアラームで呼び出し&ある程度の回数でリセット」で収集しました。最強の雑魚敵だと言えるフェイズ相手では、全員に裏技で大地のハンマーを装備させると簡単に薙ぎ倒していけました。