鷲ヶ岳 登山

2010年5月15、16日の二日で岐阜県の鷲ヶ岳と大日が岳に登ってきました。
1日目は鷲ヶ岳です。
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2日目 大日が岳
鷲ヶ岳
岐阜県高山市と郡上市の境にある300名山、鷲ヶ岳に登ってきました。名前の由来は、昔この山に村人を苦しめる大鷲がいて、藤原頼保がその鷲を弓矢で撃ち落したという逸話からだそうです。
名古屋から郡上八幡を通り抜けて、大鷲地区を目指します。高速道路の高鷲ジャンクションの脇の道を通って鷲ヶ岳高原に行き、そのまま桑ヶ谷林道に入って行きます。林道は途中から結構なダートなのでゆっくり行ったほうがいいです。
林道は少々入り組んでいますが、「登山道」の標識がたまにあるので迷うことはあまり無いでしょう。
鷲ヶ岳登山口は車が何台か駐車できるほどのスペースがあります。水場と言えるほどの水場は無いと思います。
登山口からはこの先にある林道まで以前は続いていた、廃林道を進んでいくことになります。最初は林道の面影が残っていますが、途中からはほぼ完璧に普通の登山道になります。最初は樹林帯ですが、登っていくうちに大型の笹が出てきます。その代わり頭上が開けてかなり開放感があります。
さらに進んでいくと樹木がかなり少なくなって笹ばかりになります。しかしそのおかげで展望もよくなります。振り返ると白山が見えたり、前方には目指すべき山頂もしくは稜線が見えてきます。
緩やかに登ったりしていると林道に出てきます。林道にはかなり広い駐車場があり、このときにもいくらか車が停まっていました。顕彰堂という藤原公の偉業を称えた神社(?)があります。
ここを過ぎて少しアップダウンするとまた林道が出てきて、先に進むと林道の終点と鷲ヶ岳山頂への登山道があります。ここから山頂まではずっと登りですが、すぐに登りきることが出来ます。
鷲ヶ岳山頂(1671,6m)に着くと、360度の大大大パノラマが広がっています!白山、北アルプス、御嶽山、中央アルプス、恵那山、伊吹山、能郷白山等々…。中部地方に住んでいる登山家なら誰もが知っているような有名な山々を見渡すことが出来ます。
今日はものすごく天気が良かったし、まさに最高の山頂でしたよ。山頂には方位盤もあるのでどこに何の山があるかわかりやすいし、人もいなかったので、この大展望を一人で楽しみきりました。
山頂の展望を楽しんでから下山します。下山していくとわかりますが、この山の直下まで林道が延びているようです。気軽に展望を楽しめることが出来る山、としてこれから人気が出てくるかと思います。静かな登山を楽しみたい方は今のうちに行っておいたほうが良いかも。
登り1時間10分、下り50分でした。標高差は580mくらい。
この次の日は大日ヶ岳に登るつもりなので、登山口近くで野宿することにします。が、時間がたっぷりあったので暇つぶしをすることに。
まずは湯の平温泉に入りました。料金は500円で、サウナはありませんが休憩室や洗剤などはあります。風呂は中と露天があり、露天は広々として気持ちが良いです。ちょっといろんなものが浮いていたりしていましたが…。
その後は東海一の名瀑と言われている、阿弥陀ヶ滝に行きました。駐車場から少し歩くと滝にたどり着けます。滝は確かに素晴らしいのですが、素晴らしいのはむしろ滝筋ではなくそれを取り囲む岩壁だと思います。滝の周りは半円状の壁で行き止まりになっていて、岩壁からは水が滴り落ちています。その豊富な水によってしだれのように植物が生えているのがかなり美しい。滝よりも滝の領域全体に着目して欲しいですね。
2日目 大日が岳へ続きます。
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鷲は飛び立った (ハヤカワ文庫NV) (1997/04) ジャック ヒギンズ |