大無間山 登山

 2010年7月に静岡県井川にある200名山、大無間山に一泊二日で登ってきました。
 6月から1ヶ月以上梅雨だったので、久しぶりの登山です。しかもテント泊登山は10ヶ月ぶりです。
 体力的に不安でしたが、頑張って登りました。
 静岡県井川に行くだけでも一苦労なほど、山深い場所が登山口です。
 私は名古屋に住んでいるので、静岡県から南アルプス公園線を通らず、大井川を遡って接阻峡から井川に抜けました。
 大井川を遡っていく道は川と町と山の対比により、景色が素晴らしかったです。


大無間山
大無間山1大無間山2
行動地図です。
ピストンしてます。
 1日目
大無間山ガイド諏訪の霊水
 駐車場は井川オートキャンプ場傍にある、びしゃもんての里というところです。ここには大無間山へのガイドマップと、トイレがあります。登山口には駐車場が無いので、ここに停めましょう。
 駐車場から登山口の諏訪神社に歩いていくと、鳥居近くに諏訪の霊水という水場があります。大無間山へは水場が一切無いので、ここで忘れずに補給しておきましょう。一泊二日なので余分に汲んでおいたほうが良いでしょう。
 この水はかなり綺麗で水量もあります。説明文によると、最も綺麗な水のランクに位置づけされているそうです。
大無間山登山口大無間山登山道
 登山口からはしばらく植林帯の道です。この日はかなり暑くて湿度も高かったので、ものすごく汗をかきました。行動時の水は一日1Lくらいだと見積もっていたのですが、おそらく夏では足りないと思いました。
 小無間小屋まではひたすら登りです。特筆すべきなのはほとんどないですが、小無間小屋近くなどにある急傾斜な道は気をつけましょう。
小無間小屋鋸歯から
 小無間小屋は特に水場もない、質素な感じの小屋です。大人数で泊まることは出来ないですが、大無間山を登る人自体少ないので人が一杯で泊まることは出来ないことは無いでしょう。
 小無間小屋からは鋸歯という、ピークがいくつかあるやせ尾根が続きます。ロープを使わざるを得ないような箇所もあるので慎重に歩いていきます。このときスリップして尾てい骨を強く打ってしまって、尻を地面につける度に痛くなってしまいました…。
 鋸歯は確かに危険ですが、最も危険かつ急傾斜なのはP1鞍部から小無間山山頂までの道です。ここは倒木が多く、大きなザックを背負っているのでよく引っかかってしまいます。すぐ近くには崩壊地があったりするのでスリップなんて出来ません。もしザックが引っかかって転んでしまえば、かなり危ないことになるでしょう。
 
小無間山山頂小無限山のテン場
 小無間山山頂に着いたときはかなりヘトヘトでした…。もうこれ以上歩きたくないので、ここでキャンプすることにしました。
 ガイドマップに小無間山頂にキャンプが出来るというマークがあったのですが、テン場はかなり狭く、平坦なところはほとんどありませんでした。多人数で来るとテントを張れないと言う状況に陥ってしまう危険があると思います。
 2日目
朝日と大無間山朝焼けと雲海
 早朝にテントを片付けキャンプ用具をブルーシートに包んで、水などの必需品だけザックに入れて山頂へ出発です。この日はかなり暑くなる予定でしたが、山上かつ早朝なのでかなり涼しくて気持ちが良かったです。
 小無間山から少し歩くと、唐松谷ノ頭という少し展望の広がる場所に来ます。ここからは大無間山山頂と寸又峡方面の美しい渓谷を望むことが出来ます。
ブナやシラビソの道が続く大無間山近くの展望所から大無間山の南アルプスらしい景色山の向こうに平野
 小無間山から大無間山までは緩やかで歩きやすい稜線上を歩くことになります。昨日よりもザックが軽かったので、なおさら歩きやすかったです。途中には二重稜線のかなり広い稜線もあったりするので、倒木に道を惑わされないように、赤テープにしたがって歩いていたほうが良いです。
 大無間山山頂近くには展望所があります。南アルプスの光岳や聖岳などの100名山も美しく見ることが出来ます。このときは周辺の地図を持っていなかったので、あまり山の同定をしませんでしたが。
大無間山山頂大無間山山頂のテン場
 展望所から少し歩くと、大無間山山頂(2329.3m)に到着です。樹林帯の中で展望はありません。山頂は広々としていて、テントを何張りも出来そうです。一応水場への標識がありましたが、かなり頼りない感じなのであまり当てにしないほうが良いでしょう。
 山頂で休憩して、小無間山まで戻り、パッキングして下山です。
緑に包まれて 小無間山から下山していると、かなり急傾斜な道を登ってきたのがよくわかります。荷物が少し重たいので、下るときはかなり膝に負担がかかり、登山口近くではかなり痛くなっていました。夏の縦走に備えて、ダブルストックを買おうと決めました。
 下山した後は登山口の諏訪の霊水をガブ飲みしました。冷たくて最高に美味しかった…!!
 今回出会ったのは私と同じ小無間山にキャンプした二人組みと、二日目に日帰りで大無間山を目指していた体力のある二人組みとテント泊をしようとしていた単独行だけでした。晴れの休日にしては、人はかなり少なかったと思います。
一日目登山口から小無間山まで、5時間50分。
二日目小無間山から大無間山まで、1時間35分。大無間山から登山口まで5時間10分。 
合計行動時間、12時間35分(休憩含む)でした。
標高差合計、2259mです。
 

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(1999/10)
児玉 幸多

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Posted by YU