安平路山 山行記録

 2009年6月13~14日の二日で安平路山に登ってきましたよ。
 林道を車などで走っていけば日帰りは簡単なのですが色んな人の山行記録を見ると、林道はかなりの悪路のこと。私の愛車はオンロード専用ですし、傷つけたくないので林道を歩いていき避難小屋に泊まることにしました。


安平路山
安平路山
 大平から舗装された林道を少し進み、舗装路が終わると少し開けた場所の隅っこのほうに駐車。そこから登り始めました。
 ちなみに麓には大平宿という情緒あふれた素敵な建物と宿屋がある地区があるので、前夜泊をしたりするにはいい場所だと思います。
林道歩き悪路
 林道はなかなか気持ちがよかったです。沢の流れる音、トンネル上になった木々たち、それに車にとっては悪路であるが登山靴にとっては快適な砂利道など、多くの人が車で林道終点まで行きますが林道歩きはそう悪くは無いものだと思います。
 道はやはり悪路でした。絶対にオフロード車でないと無理というわけではありませんでしたが、車で来ると絶対に苦労するだろうなあとは思いました。もしここを自分のバイクで来ていたのなら…おそらくキ○タマをシートに打ちまくっていたでしょう(笑)
 上の写真にあるような窪地が大量にあります。あまりにも車高が低い車なら通過できない場所があるかもしれません。慎重に進みましょう。
 林道が終わると休憩所に着きます。駐車スペースはおそらく6,7台ぐらいかな?それ以上は路肩に停めれば問題は無いでしょう。
 休憩所から本格的な登山道が始まります。
綺麗な水場なんかよくわからんが綺麗な花
 休憩所からは少し急な登りが続きますが、すぐに終わります。それ以降はトラバースしていきます。
 ちなみに登山口から摺古木山頂までは水場が大量にあります。数を数えてみようかなと思いましたが多すぎるのでやめました。摺古木山までしか目指さない人は水入れが必要ないかもしれません。
 摺古木山頂までには西側の道と東側の道があるのですが、西側の道には展望台があり今日は曇りだったので東側の道に進むことにしました。東側の道は直登ですがやはりすぐに終わります。そのまま緩やかに進むとすぐに山頂です。
摺古木山頂シラビソ山頂
 摺古木山頂は天気が曇りだったおかげで展望はありませんでした。晴れていてもそんなに展望は良くないと思います。ちなみにここで休憩しているとかなり蝿がいました。ズボンをパンパン叩いていると勝手に死んでいくほどでした。
 山頂から安平路山へ目指しますが、ここから少しだけ道の雰囲気が変わってきます。笹はちゃんと刈られていたのですが、刈られた笹が道に残っているので少し滑りやすくもなっていました。
 シラビソ山まで小ピークを越えたりしてゆっくり登っていきます。林道歩きがこたえたのか、この辺りから足に疲労を感じるようになりました。
 シラビソ山頂は山頂だと思えないほど緩やかな傾斜の樹林帯の中でした。ですので全く展望もないし山頂の面白さも一切ありません。ただの場所を確認できるだけの場所ですね。
笹薮安平路小屋
 シラビソ山を越えて少し進むと、笹薮が出てきます。道が笹薮で分かりにくなっていたりしますが、基本的に道には笹が生えていないので足元を注意深く見たり笹を手で掻き分けたりするとすぐにわかると思います。まるで隠し通路を進んでいるゲームのキャラクターみたいで楽しかったです。
 笹を掻き分けていくと少し開けた場所に安平路小屋を発見できます。この小屋って安平路山と一緒に見ることが出来るような位置に建てられたのでしょうか?かなり綺麗に小屋と山を一緒に写真に収めることが出来ました。
内部稜線上の水場
 小屋の内部は土間と板間で別れており、両方約6畳ほどの広さだったと思います。2階もありましたが窓が付いていなかったのでかなり暗いです。トイレは付いていませんでした。
 小屋から少し先に進むと水場があります。ほとんど稜線上なのになんでこんな水場があるのか、とかなり不思議に思いましたが、水場の先には小さな雪渓がありました。おそらくこの水場は雪解け水だったのでしょう。それにガイドブックでは「登山適期が5月下旬~6月下旬まで」となっていた理由は、おそらくこの水場が残っている時期からかもしれません。
 ちなみにここの水はかなり冷たくて美味しいです。
安平路山頂今日のお土産
 大きな荷物を小屋に置いて、最小限の荷物で山頂に向かいました。簡単に行けると思ったら以外に急登。足にこたえます。
 安平路山頂(2363m)は展望は無く、あまり面白みの無い山頂でした。さらに北東の方向に伸びる稜線へと続く道もありましたが、ほとんど笹薮で道がどこに伸びているか全く確認できませんでした。
 山頂からさっさと下って小屋に着き、就寝。
 二日目はさっさと起きてさっさと下山するだけでした。笹薮は朝露でぬれていたのでカッパを来ていていきました。
 摺古木山から展望台のほうへと行ってみましたが、ガスで何も見えず。ちゃっちゃと休憩所まで降りてひたすら林道歩いて帰りました。
 ザックはシュラフを入れるので大きめのを持って行きスカスカの状態にしていたのですが、道行く人に「縦走ですか?」とよく聞かれました。安平路山からは難路なのにそんなに縦走する人多いのでしょうか?確かにネット上では踏破記録がいくつかありますが、私はあんな笹薮を行きたいとは思いません。
 
山行時間は
一日目6時間30分
二日目4時間 でした
 ちなみに道の駅きららでクマザサの団子を買ってみましたよ。食ってみると、本当に笹の味がする…いや、もちろん笹を食べたことは無いんですが、笹のにおいと団子の味が一緒でした。
 笹藪が多かった今回の登山ではなかなかふさわしいお土産になりました。

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登山

Posted by YU