かいけつ!猫足乙女ちゃん 感想
かいけつ!猫足乙女ちゃん 作 かなしみホッチキス
タオル6の次の作品であるタオルケットシリーズのフリーゲーム、かいけつ!猫足乙女ちゃんの感想を書いていきます。
この作品から、かなしみホッチキスさん制作のゲームに「タオルケットをもう一度」という言葉はつかなくなるようですね。ですがプレイしてみると、やはりタオルシリーズであったりします。共通キャラも多いしね。
物語は幼子のようにしか見えない猫足乙女がにゃんこ特殊部隊という、アメリカ映画に出てくるような厳しい雰囲気(?)の軍隊に入隊志願するところから始まります。
タイトルにもある猫足乙女が主人公かと思いきや、猫舌という侍も主人公となっています。ゲーム中では基本的にこの二人を動かしていきます。前半は猫足乙女、後半は猫舌を動かすほうが多いかな?
今作はいろんな映画やドラマなどのパロディが豊富にあります。冒頭のあごちゅ司令官とかは「フルメタルジャケット」っぽいし、「さあ!懺悔の時間だよ!」とかはそういうドラマあったしね、自分は見てないけど。ちなみにゲーム中の軍隊的雰囲気は超ゆるく、ポンたちのやるきの無さとか「一体てめえら何歳児だよ!?」と叫びたくなるような要求をしてきたりするため、全く厳しいように見えません。
中盤辺りから見られる「漫才」は、作者の年齢が特定できるくらい、ある年代直球なネタばっかりでしたよ。ミニ四駆とか「ほねっこたぁべぇてぇ~」のCMとか、忘れかけていた記憶が甦ってくる不思議な感覚を味わってしまったよ!
いつものように変態成分はあちこちに散らばっているのですが、シリアスなシーンは多かったように思えます。猫足乙女のこととかお婿のほんのほんの一部のシーンとか。
猫足乙女の成長が遅いというシーンは確かに切なくなったけど、出てくるキャラがアレなやつらばかりなので、この世界の中では問題だなんて全く実感出来ませんでしたわww
全裸マントの猫舌侍が侍に対して思うことと師匠とのお話は、かなりシリアスだしかなり良く「出来た」話だったので、今までの変態扱いされていた猫舌とのギャップも加味して、かなり印象に残るものでした。師匠との話ではやはり、筏を作った4人が筏を捨てた話と、母を思い出すことで泣き止むことが出来た幼き日の猫舌の話がかなり良かったと思います。そのときに流れる和風BGMもかなり良かったし。
侍が侍である目的とは何か、その信念を貫こうとしながら猫舌侍は乙女爆弾たちと戦っていきます。殺したくないけど殺してしまったり、倒さなければ仲間が殺されると考えたり…、悩みながらもただひたすらに猫足乙女を守ろうとするのには、強く「侍」を感じられました。そして自己犠牲的に頑張ってきた当然の代償として、死んでしまうということにも…。
とまあ、こんな感じだった「かいけつ!猫足乙女ちゃん」。この作品だけで物語完結しているという意味では、かなりまとまっているほうでした。変則的なものもあるにせよ、基本的な流れは王道でわかりやすかったしね。
やりこみ記録★
・全アイテム入手
・全マンザイ入手
・全員レベル25以上(技全部取得?)