紳士なミーツガール 感想
紳士なミーツガール 作 松林悟
COMICすももで2010年9月から2011年11月にかけて連載されていた松林悟さんの漫画、「紳士なミーツガール」の感想を書いていきます。ロリコンフェニックスもよろしくぅ！
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紳士なミーツガール (アクションコミックス（コミックハイ！）) (2012/03/23) 松林 悟 |
今作もやっぱり作者の変態的発想が如実に表されています。が、変態一直線のキャラはいないので、まだカオスっぷりは少なめなのかもしれない…、いや、まあ、展開自体はやっぱりカオスだわ。
主人公は前田紳士という、あくせくしていない新米社会人である変態紳士。そして彼に対して妙なアプローチをしかける小学生の奈々ちゃんがヒロインとなっています。奈々ちゃんは紳士を落とそうと色々やりますが、妙なことをやりすぎて、全話でパンツを、ほとんどの話で半裸や全裸を紳士に曝け出しています。故意のときもあれば、超展開で服がぶっ飛ぶときもあります。この、小学生女児をどうにかして脱がせようとするアホみたいな展開を作れる作者には、呆れ返った…もとい脱帽せざるを得ません！
そんな奈々ちゃんの恋敵として、紳士の妹である舞と紳士が成り行きで行ったお見合い相手の京子がいます。彼女らもなかなか個性的ですが、私個人としてはお見合い相手の京子のほうに興味を持ちましたよ。興味を持ったのは以下のセリフ、
「私も今年で二十○歳！これを逃せば次はないのです！」
何と言うかね、焦る女って何となくそそられます。アラサーがどうとか言って「私は素晴らしい！」みたいなことばっかりいう女よりかは遥かにこっちのほうが可愛いね！ロリコンの私でも惹かれるほどですからね。「貧乳は彼女自身がそれを恥ずかしがるのがいいんだ！」という属性もあるので、三十路前が年齢を恥ずかしがるのも貧乳萌え属性に似ているところがあるのかもしれません。
後、最近晩婚化が進んで、三十路前になっても焦る女が少なくなっていそうで残念です。なので、少し昔ながらの常識を持った言動をなされたら何となく安心しますよ、個人的に。
今作のストーリーには重厚なものなんて一切無い、だからこそ頭空っぽにして「ﾌﾋﾋﾋﾋｗｗｗﾋ」と楽しめる漫画になっていると思います。キャラの気楽さ、不安の無さとかは、現代人の疲れた心を癒してくれる最良の清涼剤となるのは言いすぎです。
…そうそう！たった一年少しほどの連載ですが、始まりと終わりの話で絵柄が少し違っており、松林さんの漫画力はまだまだ発展していくのではないかと思えましたよ。wikipediaとか見ると結構多作で、現在も連載を持っているので、これからももっと面白くてよい漫画を描き続けていって欲しいなと、私は期待しておくことにします。