knight night 感想
雑記
人気バンド・ガゼット「ボカロ曲を作品と扱っている奴は正気の沙汰とは思えない」発言で炎上
ボカロ曲=ほとんど同人作品前提で書きます。
同人作品というのは、基本的に自由に作品を発表できる、からこそ「売れる」ことそっちのけで作者の斬新さやブラックジョークやパロディなどを表現できるという魅力があるのだと思います。本気で自分の作品を売りたいなんて思う人は、プロになるべきです。同人というものは売れることよりも、自分と他人の自由を尊重しあって楽しい場を作るべきなものだと思います。まあどうして同人活動するのかは人によって違いますが。製作者側でも、良い曲を作って発表したいけどプロになるのは難しい、だけど、同人なら自由に出来るという利点があります。
自由だからこそ魅力がある同人界だというのに、上記の記事のように、ほぼ同人作品のボカロ曲を愛する人が、他人の思想に自由を与えないというのはいかがなものかと思います。この発言をした人は犯罪を告白したわけではなく、ただの一個人の考えを発表したに過ぎません。他人に自分の考えを強制しようしているとも見えないし。
どうして信者ってすぐカッカするんだろう。別に他人に何と言われようがいいじゃないか。自分が好きなんだからいいじゃないか。信者たちは自分達の領域が侵されない限りは怒るべきじゃないだろう。
というか、サブカル趣味の人間はいろんな意味で自分達の身の程を知っておくべきだろう…、謙虚という意味で…。サブカルは基本的に、多くの人間には受け入れられないものですんで。
knight night
せっかくだから俺はknightnight(以下KN)の感想を書くぜ!まそっぷ!
KNは、太郎2さん製作のRPGツクール2000製のRPGです。絵は小梅さんと言う、ホームページで自作小説を公開されている方が担当しているようですね。
ゲーム性は、正直言うとあまりありません…。戦闘の難易度は低く、メンバーがそろってちゃんと装備を購入したりしていると、オート戦闘だけで大抵のボスが倒せてしまいます。
グラフィックは、絵師がいるだけあってなかなか良い感じですね。キャラクターデザインは、少々絵師さんの女らしさが出ていると言うか、あまり男らしいキャラクターはいません。魔王キーファはなよっちすぎますが、まあ作者から「裏ヒロイン」だなんて言われるようなキャラクターだから、そんなもんか!
後、このゲームにはものすごい量のパロディが含まれています。私にも大抵わかってしまう辺り、そこまでどマイナーなネタは出てきてないと思いますが、量に驚かされます。自分の持てる知識をあそこまで遠慮なく曝け出していったりするのは、作っていて楽しかっただろうなあ…、と勝手に思ったり。後、雑魚敵の名前がほぼ全てふざけた名前だと言うのも、ある意味新鮮。大抵の場合RPGで敵を作るとき、作者は格好いい名前を敵につけたがるものだと私は思っていましたからね。
音楽は、それぞれのシーンに合った曲が選ばれていて、そのシーンと音楽の良さの相乗効果でかなりそのときの雰囲気にのめりこむことが出来ましたよ。ちなみにお気に入りの曲は、ドリュー一行のテーマソング。さわやかでノリの良い曲に弱いですの、わたくし。
さて、ストーリーですが、このゲームの魅力はストーリーにあると言っても良いでしょう。変な世界を魔王に憑かれた無個性っぽい変な主人公が、適当な理由でちゃらんぽらんな王から「魔王を倒せ!」と言われて魔王を倒すために旅に出ます。
序盤は、普通のRPGをパロったような軽い雰囲気ですが、物語が進行しているうちにシリアスになってきます。B.Bライダーのような感じか?このゲームの他のサイトの感想でもよく言われていますが。
後半からはこの世界の成り立ち、原因を知ることが出来ます。結構伏線が多いので、なかなか練りこまれているように思えます。特に、この世界にある町がどれも変わっているのにも理由があったのが良いですね。ガネットが魔王アドニスを作るために、真っ当な人間をいなくしてアドニスが世界を守りたくならないようにさせたようです。ただ、魔王キーファをアドニスに入れたのもガネットの計画のうちですが、どうせならもうちょい人間の醜さを悟った魔王のほうがよかったんじゃないか…。キーファはただのいじられ担当じゃないか!まあ、だがそれがいい、みたいな。( ̄ー ̄)ニヤリ
物語の中で最も良かったのが、勇者アドニスから魔王アドニスが作られたシーン。勇者から魔王になるのは、最近のRPGではそんなに珍しくないものですが、魔王アドニスの感情の描写と遷移が丁寧に描かれていたのはかなり良かったです。
アドニスは(多分)初めて愛した人間である仲間達を魔王との戦いで失い、城に帰ると、魔王を倒したのは他国との競争力を強化するためで、仲間が命を懸けて望んだ平和ではなかった…。その後アドニスは、自暴自棄になり、仲間と築こうとした平和を壊し、魔王となる。
ただ、魔王アドニスもやはり人間。破壊を続けているうちに思ったのでしょう。「何をやっているのか…」と。優秀な魔女であるガネットを仲間に引き入れ、彼は願います。「俺を、殺してくれ――」と。
魔王アドニスの怒り、絶望、そして仲間との約束を破った贖罪。彼と言う一個の心優しい人間が、ここまで運命に翻弄され、苦しんでしまったこの結果に、胸が痛くなりそうな気持ちになってしまいましたよ…。
魔王アドニスも、ガネットも、世界中のみんなもハッピーエンドを望んでいたのに、どうしてこんなにも争いと憎しみの連鎖が終わらないというのか。
騎士団長アドニスは、物語の理不尽さに立ち向かい、世界中の想いを受け取り、そして勝利します。
結局のところ、みんなハッピーエンドを迎えられたのかな。ハッピーエンドに向かうために贖罪を行っていそうな人もいますね。
キーファも無事に元鞘(アドニス)に戻って男同士の友情の中で良い雰囲気で終わりましたが、ただ、絶対いつか後悔するだろ…、と思うのは私だけじゃないはず!だよね?そりゃまああの二人の仲はよさそうですが、ずっと頭の中で声が聞こえてお互いプライバシーが無い生活を送ると思うと…、なんて考えるのは野暮なもん?ていうか雰囲気ぶち壊し?
まあとにかく、運命に翻弄されながらもハッピーエンドを迎えられて良かった!
後、クリア後の開発室が超充実していますが、まあ、なんかいかにも高校生らしいなあ~って感じがしました。作者の作品への愛が溢れすぎているところとか。
やりこみ記録
・レベルMAX(50)
・全アイテム入手
パーフェクト!!