タオルケットをもう一度1 感想

雑記
 この前の続き。
 日本人は自分を表現するときに生の自分を曝け出すことを極力避けてきました。
 ニコニコ動画でも初期の頃はMADや動画の下辺りに小さく文章を出したりして、出来るだけ自分を出さずに自分を表現していました。
 ですが最近では「実況」というものがかなり多くなっています。これは以前の動画とは違い、投稿者の生の声が載っています。もちろんこの声を知っている人なら誰であるかを特定することは出来るでしょう。ということは、昔は特定を恥としていたのに対して、今は特定を恥じることなくむしろそれを望んでいるか気にしないということでしょうか?
 私が思うに、昔は特定を嫌がっていたのは(自分はそれほど面白くないという)謙虚さと自信の無さから来ていたのだと思います。そう考えると、今の生の自分を曝け出す人たちを見ると、彼らは自身があり少し傲慢なところがあると思えてしまうのです。ただこれは日本人が変ってきたからしょうがないとも思えるのですが…やっぱり私には慣れません。(まあ、ちゃんと努力していればいいのですが、努力が見られないのはちょっと…って感じです。)
 実況者は実況が嫌いな人たちの気持ちを考えて、明確な住み分けを行う必要があると思います。住み分けの仕方については2chの実況嫌いの人たちのスレがあるので、そこを見れば実況嫌いの人たちの望んでいることが分かると思います。


タオルケットをもう一度1
いきなり酷い 3から始まったタオルケットシリーズも遂に1に到達。もう次のシリーズは出ないんでしょうか?
 3では多少のグロがありましたが何とか許容できるものでした。2は鬱とグロが突き抜けて刺激的なゲームのレベルを超えていました。
 そして1では…2ほどではないですがやっぱりグロ成分はありました。最初は会話のときにキャラの姿が出てきたり、何かを調べるたびにデレデレなことを言われたりしてグロとは程遠いこっぱずかしさを感じたのですが、そのおかげでロボットに脳みそくちゅくちゅされるとこはかなりキましたよ
 やっぱり2のグロを少しは受け継いでいたか…。しかも会話などで結構感情移入させられていましたから、ダメージはでかかったです。
 今回の物語の進行は、時間がかなりぶっとんでいきます。200万年冷蔵庫のなかで冷凍保存され、次は何十億年冷凍保存。年月を重ねることによって状況が変っていくのが面白かったです。
 地球はロボットの世界になりその後は荒廃。宇宙には謎の生物が住んでいたり、脳みそくちゅくちゅされたヒロインたちのその後など、今までのゲームとは違った物語の進行はツボにはまりました。
 
ちゅん 物語の途中で唐突に小鳥の「ちゅん」の話が始まります。家族が殺され自暴自棄のようになっていたちゅんの、壮大な輪廻の話です。
 何万年、何億年、果ては宇宙の終わりまで生き続け、その後にあったのは自分の生の始まり。何回も何回も家族を殺されてきたなかで起こったちゅんの心の変化。それは半永久に生き続けたものがもつ悟りのようなものでした。
 確かにいい話だがなんでこの話が唐突に始まるの?と思っていたらラストの展開に大いに関係がありました。ちゅんが行った輪廻を人工的に行い、始まりまで戻って全てをやり直すというものでした。
 主人公は敵であるロボットがそれを行おうとしたのを止め、そして自分がやり直すことになりました。物語の始まりに戻り、全てを知っていた主人公は悲劇が起こらないようにロボットの活動を停止。そうしてみんな平和に暮らすことができました。
 2に比べればハッピーエンドでした。しかし、これまで一緒に冒険してきた人たちを置いて主人公だけがやり直したのは、少々心にひっかかりが残ります。確かに最後はみんなハッピーでした。だけど偽者とはいえ冒険してきた人たちのことを考えると、少しかわいそうでした…。
 この方法でしかみんなを救われることが無いのはわかってる、だけど…。
めでたし 1ではロボットに人間の心が宿ったり、作られたものでもオリジナル同様のような心を持つなど、本当の心や本質とは一体なんだろうと疑問に思えるようなものだったと思います。まるで手塚治虫作品の火の鳥を見ているような心持もありました。
 そしてそんな物語を演出してくれた音楽は、名曲や童謡は以前よりは少なくなりましたがいい曲がかなり多かったと思います。オルゴール調の音楽が多く、その綺麗な音色は私を感動させるには十分でした。
 壮大な物語の中で終わったタオル1は、3から始まったタオルシリーズの最後を受け持つのに足る作品になっていたと思います。3の成分と2の成分を合わせ、それに独自の成分を合わせることによってシリーズの総括作品みたいだとも思えました


やりこみ記録
・全アイテム入手
パーフェクト!!
タオルケット2 感想
タオルケット3 感想

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Posted by YU