クロノクロス 考察 物語の終わり
これで長かったクロノクロスの考察は終わりです。
最後なんで、時を食らうものの解放後「元通り」になった時間軸について考察します。
考察記事はこれで終わりですが、考察コメントは募集していますのでそこんとこよろしく!
元通りになった時間
セルジュが時を食らうものを解放後、それの中で憎しみにとらわれていたサラも解放されることになります。キッドをこの時代に生んだ彼女はキッドとまた一つになり、そして彼女は彼女の明日を生きるようになります。
セルジュはというと、ホームのワームホールを通る前に戻り、そして何も無かったかのようにセルジュもそこで生きていこうとしています。
その後はサラ・キッド・ジールの手記が映し出されて、彼女がセルジュを探そうとしているところでスタッフロール。これで物語は終わりを迎えます。
さて、では「元通り」になり、「分かたれたとき今一度一つに」なった時間軸の歴史はどうなったのでしょうか?
まず時を食らうものとサラを解放したのですから、全ての時間軸からその二つの存在は消えます。彼らは高次元存在ですからどの時間にも存在し、しかし一つずつだけです。ですので歴史に彼らが出てくることは消え、彼らの行った行動は全て無かったことになります。
そうなるとまず第一にガッシュが計画を作ることはなくなります。
しかし、思い出してください。エルニド諸島はタイムクラッシュで過去に飛んだフェイトが作りました。ということはタイムクラッシュが起こらなければセルジュも存在できないので、元通りになった時間軸でもタイムクラッシュは起こったのかもしれません。
おそらく、元通りになった時間軸にシルバードでやってきたガッシュが、これまで自分の計画とフェイトにいいように扱われてきたセルジュを無かったことにしてやりたくなかったので、もう一度タイムクラッシュを引き起こしてクロノポリスをBC10000年に飛ばすことにしたのだと思います。
しかし元通りになった時間軸では、運命に操られることは無くこれから先人間は自分の力でやっていかなければならないことになっています。ということはBC10000年に飛んだフェイトは、エルニド諸島を作って研究員をそこで暮らせましたが、運命の書で彼らを操作することなくただ普通に見守っていた
ことになります。おそらくそうしたのは、ガッシュがそういう風に指示をしたからもしれません。いや、もしかしたらもうその時点でフェイトはいなくなっていた、という可能性もありますが。
そしてこのときに飛んでくる予定だったディノポリスは、時を食らうものを解放することにより星も憎しみにとらわれることは無いので、ディノポリスはこの時代にやってくることもなくなるでしょう。それはつまり龍がこの時間軸に現れることは無くなり、6龍たちも龍の涙もこの時間軸に姿を見せることはなくなります。
サラの介入が無くなったことで、クロノポリスにセルジュがたどり着くことも無くなり炎に接触することもなくなります。ですのでエルニドの人々には何も起こらずに暮らしていたのでしょう。そりゃもちろんパレポリの脅威はそのままなので、少しは緊張感を持っていたのでしょうが。
ヤマネコもいないので、ルッカの孤児院が襲われることは無くなりやはり彼女らも平和に暮らすことになるのでしょう。しかしキッドは別です。キッドはサラの介入により生まれたのですから、キッドが元通りになった時間軸にキッドはいなくなるのかも。
しかしただあのときのキッドは存在しなくなるだけで、キッド自体は存在しています。そう、サラ・キッド・ジールがいます。彼女は高次元存在だったので普通に生まれてくるのとは違い、解放後はどこかの時間のどこかの場所にあの姿でやってくるのだと思います。しかしそこがセルジュがいる時間軸かどうかは分かりません。彼女は持っている時の卵でセルジュを探す旅に出ます。
後ついでに、新たな宇宙が生まれたことについても考察しておきます。
このゲームではDNAの塩基配列、ATGCによって様々な生物が作られることを、一つ一つのメロディーによって作られる音楽に例えています。時を喰らうもの戦で行ったエレメントの統合は、星に流れるメロディーの一つ一つを統合して音楽を作ることでもあり、そして生命の中にある塩基配列をも統合することだったのです。
何十億年もの昔から生き続け、進化し続ける生命たち。彼らは互いに食い食われ、利用し合い傷つけあいながらも進化してきました。
このゲームでは、生命はいつか星と結ばれさらに上の次元へと進化するために数多くの生命に進化してきたそうです。
つまりラスボス戦での「統合」は、これまでの生命たちの総決算、とでも言えばいいのでしょうか。バラバラだったメロディーを一つの音楽にすることにより、一つ一つのメロディーをあわせただけよりも遥かに魅力があり新たな世界が作られる。クロノクロスでの生命たちの統合はそのような意味があったような気がします。
これで考察は終わりです。
考察してきた感想を言わせてもらうと、正直推測が妄想の域まで達したことが多々あり、今でもこれが正解だと確信を持つことが一ミリも持てません・・・
ですがまあ、わからないことをわからないで済ませることは個人的に好きじゃないので、自分なりに良く考えて最後までやり通したことに関しては誇りを持っています。
でもまたこういう考察やってみたいです。かなり頭を働かせることにはなりますが、それはそれで楽しいし、辻褄が合ったときの快感はひとしおです。クロノクロスみたいなゲーム、どこかに転がってないかな~
クロノクロス 感想
考察 フェイト編 前半
考察 フェイト編 後半
考察 龍とツクヨミ編
考察 ラヴォスと炎編
考察 ガッシュ編