クロノクロス 考察 ガッシュ編

雑記
 またフリーゲーム始めようかな~


ガッシュ編
 クロノクロスの黒幕であり、この物語の発案者、ガッシュについてまとめます。
 ガッシュは古代の魔法王国ジールの時代にいた賢人です。彼はその時代でラヴォスの力の暴走でAD2300年に飛ばされます。トリガーではガッシュは時を越えるシルバードという乗り物を発明しています。それほど彼の時間に対する知識は相当のものだったのでしょう。
 クロノクロスの時間軸では、ガッシュは平和な未来のAD2300年にたどり着きます。そこでガッシュはシルバードを発明したり、クロノポリスを設立したり、フェイトを作ったり、凍てついた炎を見つけてタイムクラッシュを起こしたりと、豊富な知識を使って多くのことを成し遂げています。しかしそれらはある一つの目的のために成し遂げられます。
 それは、サラと時を食らうものを解放するということ。
 ガッシュはいつこの計画を発案したのでしょうか?
 物語の最後、ルッカはこう話しています。

 ほんとうのはじまりは、
 古代王国の崩壊の際に、
 次元の渦に落ちたサラ王女が
 あなたの泣き声を聞いた時……。

 ということは最低でもガッシュはサラのあの行為を知った後に計画を作ったことになります。さらに時間軸が、セルジュが存在していた時間軸でなければなりません。そしてセルジュが生まれた場所はエルニド海、つまりフェイトの多島化計画が行われた時間軸ということになります。
 つまりこのことから、最初の未来での凍てついた炎の発見とクロノポリスの設立、そしてそこで起こったタイムクラッシュはガッシュの「クロノクロス」の計画ではなかったのかもしれません。
 ではなぜ最初の未来のガッシュはあのようなことを起こしたのでしょうか?
 憶測ですが、未来には技術も人材も揃っていたので、ほとんど自分の好奇心でガッシュはクロノポリスを設立したのだと思います。そしてエルニド海で異常な重力場と凍てついた炎が発見されていたので、そこにクロノポリスを設立することになります。そこで凍てついた炎についてを用いての時間支配の研究を進めます。そしてそのときにガッシュは凍てついた炎を通じて、時を食らうものの存在を知ることになったのでしょう。ガッシュは発明したシルバードに乗って、タイムクラッシュ後のBC10000年に行きます。
 同じ時代にやってきたディノポリスとの戦闘が終わったあと、ガッシュは未来を変えないようにとフェイトに指示を出します。そしてエルニド海に人を住まわせるために、エルニド海を多島化して職員のクロノポリスに関する記憶を消して原住民として住まわせます。
 最初のタイムクラッシュの時間軸で、サラが世界に干渉し調停者がセルジュに移行します。ガッシュはそのことを知って、ようやく「クロノクロス」の計画を作ったのでしょう。
 時を食らうものを解放するには、「調停者」という強力な存在が「クロノクロス」と「星のエネルギー(エレメント)」を用いることが必要です。ではガッシュがどうやってクロノクロスについて調べたのかというと、おそらくディノポリスとの戦闘で得られた「龍の涙」の効果を調べていくうちに、この物体は生命と星との調和の証であり相手の精神に関わる大きな力を持っていることが分かったのでしょう。ですからこれが生命の憎しみを還元できる可能性を持っていると考えたのでしょう。
 しかし一つの龍の涙では、憎しみを還元できるものを作り出すことは出来ませんでした。そこで二つの相反する龍の涙を組み合わせてみてはどうか、という研究結果を出します。一体どんな研究をしたのかは分かりませんが。
 そしてガッシュは愛と憎しみの涙の破片を作って組み合わせるために、壮大な計画を作ります。サラの干渉により生まれた、時の卵を持っている少女も巻き込んで。
 最初の時間軸ではフェイトがセルジュを殺した後に、何も起こらずに進んでいくことになります。ガッシュはセルジュがサラの干渉によりセルジュが調停者となるチャンスをもう一度繰り返すため、AD2300年までにはエルニド海をもとのエルニド海に戻し、クロノポリスもフェイトも消去します。そしてまた最初の未来のようにクロノポリスを設立し、凍てついた炎を研究してタイムクラッシュを引き起こします。
 そのような面倒くさいことをしたのは、最初の時間軸と全く同じようにするためであり、サラが干渉してくるようにするためです。
 ガッシュは最初の未来と全く同じことをして同じようにタイムクラッシュを引き起こします。
 
 そしてその後ディノポリスとの戦闘、エルニド海の多島化、運命の書など最初の時間軸に沿って全く同じことをしていきます。しかしここで違うのは、エレメントの作成と別次元の世界を作ったこと。これはもちろん時を食らうものを解放するため。生命のメロディーを紡ぐために。
 クロノクロスを作るヒントを与えるため、ガルドーブに龍神の滝についての伝承を残したのもあるかもしれません。
 そして物語の10年前までシルバードで飛び、ホームでセルジュがヤマネコに殺されようとするときに10年後のキッドをその場に呼びます。そうしてセルジュはキッドに助けられ、ホームはホームの世界になっていきます。
 次はアナザーの現代に飛び、ヤマネコにセルジュがアナザーに来ることを知らせます。そしてまたもやキッドを使い、セルジュが異常な重力場であるオパーサの浜にいるときに時の卵を使ってアナ
ザーに呼びます。
 今度はセルジュをヤマネコに接触させるのが目的です。それは龍の涙を憎しみの涙の破片にするため。自身は蛇骨館の図書館に待機し、ヤマネコの目的を達成するための相談などをしていたのかもしれません。
 次に行うのは愛の涙の破片作りです。
 ヤマネコの姿をしたセルジュが元の姿を取り戻すためにはやはり龍の涙を使用します。ヤマネコ編ではガッシュはほとんど出てきませんから、おそらくガッシュが何をしなくても順調にセルジュが元の姿を取り戻そうとしていたので介入する必要が無かったのかもしれません。
 その後も物語に介入しません。また介入し始めるのは星の塔から。
 星の塔でガッシュは歴史をセルジュに教え、時を食らうものの存在について語ります。そして星の未来、人間の未来はセルジュにかかっているとも。そして子供たちはクロノクロスについての説明を加えます。ここでの目的はやはり「調停者」であるセルジュにクロノクロスを使って時を食らうものを解放してほしいと伝えることでしょう。
 しかしそれなら最初から、「時を食らうもの戦で黄、赤、緑、青、黒、白、クロノクロスの順でエレメントを使え」と言えばよかったのですが、なぜ言わなかったのでしょうか?
 これは私の妄想であり願望ですが、おそらくガッシュは人に言われてするよりは自分で考えて時を食らうものとサラを解放して欲しかったのだと思います。「解放」とは生命同士の憎しみの連鎖を止めることですから、やはり建前上の心よりは自分の心の奥底から出る感情で「解放」しないと意味が無いのだと私は思うんですがね。
 最後に無駄知識かもしれませんが、アメリカでは「god」を使わずに「gosh(ガッシュ)」を使うそうです。その理由は、「god」では宗教的すぎるから。ですが両方とも神を表しています。
 クロノクロスには運命の神や自然を統合する神のようなものが出てきますが、彼ら全てがガッシュという神によって操られていたと考えると…少し面白いですね。
クロノクロス 感想
考察 フェイト編 前半
考察 フェイト編 後半
考察 龍とツクヨミ編
考察 ラヴォスと炎編
考察 物語の終わり

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Posted by YU