ファイナルファンタジーⅢ(Steam版)の感想―バランスの良い冒険ゲーム

1990年にファミコンソフトとして初めて発売された、スクウェア制作の「ファイナルファンタジーⅢ」の感想を書いていきます。
2006年にリメイク版がDS、2012年にPSP、2020年にsteamで発売されており、今回プレイしたのはsteam版です。
原作とDS以降のリメイク版では大きく異なりますが、基本的にリメイク版のほうがプレイしやすくグラフィックが向上しています。
Steam版ではDS版と違ってオープニングムービー、オートバトル、ギャラリーモード、実績などが実装されています。
PCスペック
Steamのストアページによると、プレイに使うパソコンには以下のスペックは最低必要なようです。
- OS: Windows Vista, 7, 8
- プロセッサー: Pentium 4, 2.4 GHz
- メモリー: 2 GB RAM
- ストレージ: 800 MB 利用可能
一応自分のパソコンのスペック(性能)を以下に載せておきますね。
以下のスペックでも、快適にプレイ出来ました。
中古で2万円で購入したノートパソコンです。
Steam版FF3では、あまりハイスペックなパソコンは必要無いようですね。
- OS: Windows 10 Home
- プロセッサー: Intel Core i5-4210M 2.60GHz
- メモリー: 8.00 GB RAM
実績記録
Steam版では以下の18個の実績があります。
自分は全ての実績を解除しました。
これに加えて、「全員レベル99」「全員HP9999」「全アイテム入手」「素手熟練度99」も達成。
風と共に冒険へ | 「ジン」を撃破し「風のクリスタル」の力を得た。 |
熱く滾る炎の意思 | 「サラマンダー」を撃破し「火のクリスタル」の力を得た。 |
清浄なる水の世界 | 「クラーケン」を撃破し「水のクリスタル」の力を得た。 |
大地の安定 | 「ティターン」を撃破し「土のクリスタル」の力を得た。 |
光の戦士たち | 「暗闇の雲」を撃破した。 |
欲張りさん | 禁断の地エウレカで全ての武器を入手した。 |
貯金箱がいっぱい | 所持ギルが50,000を超えた。 |
金庫がいっぱい | 所持ギルが500,000を超えた。 |
はじめての召喚獣 | 召喚獣をひとつ入手した。 |
召喚獣だいすき! | 全ての召喚獣を入手した。 |
お宝を探す嗅覚 | 宝箱回収率が50%になった |
全身全霊でお宝を感じる | 宝箱回収率が100%になった。 |
モンスターマスター | モンスター収集率が50%になった。 |
モンスタープロフェッサー | モンスター収集率が100%になった。 |
これがあれば勝てる | 伝説の鍛冶屋から「アルテマウェポン」を入手した。 |
真の勇者 | 「鉄巨人」を撃破した。 |
よくがんばった! | どれか一つのジョブの熟練度が99まで到達した。 |
King of FFⅢ | (4人全員の)全てのジョブの熟練度が99まで到達した。 |
FF3にはクリアすると二度と入れないダンジョン、出会えないモンスターがいます。
なので実績解除したいなら、攻略サイトでどのダンジョンとモンスターに気をつけて進行すればいいかを調べてからプレイしたほうが良いです。

最も時間がかかるのが、「King of FFⅢ」です。
熟練度上げは非常に時間がかかり、最終的な総プレイ時間は119時間となりました。
単にクリアするだけなら22時間程度だったのに…
基本的に、モンスターが1匹もしくは2匹しか出ない一番最初のダンジョンのゴブリン相手に、規定回数「防御」して、熟練度が上がる回数行動したら攻撃してバトル終了。
その繰り返しで1戦闘で熟練度1ずつ上げて、23種の全ジョブの熟練度を99に。
「学者」「シーフ」ではミニマム状態で弱い武器を両手に装備して攻撃。
「狩人」のみだれうちで素手熟練度上げやすいので、両手にブーメラン(弱くてモーション早い武器)を装備してミニマム状態でみだれうち。
規定回数の行動はオートバトルなら同じ時間で終わるので、戦闘開始時にアラームセット→アラーム鳴ったら戦闘終わらせる、という流れで作業の効率化を図りました。
ひじょ~~~~に時間がかかるので、自分はdアニメストアでアニメ見ながらプレイしてました。
視聴履歴見てみると、FF3の熟練度上げ中に、30分アニメを130話見てた…
まあこんな機会でないと、52話の「装甲騎兵ボトムズ」全部見ようとか思わんもんね。

「全アイテム入手」は実績解除しようとするだけでは達成できません。
モンスタードロップ限定の消費アイテムとかがあるので、レベル上げついでにやっても良いでしょう。
時間かかるレアアイテム落とすのは、バハムートの洞窟とクリスタルタワー1Fのモンスター。
「全員HP9999」は、レベル50前後(大体クリアレベルくらい)から「空手家」でレベルを上げていかないといけません。
自分はアイテム入手と並行に、バハムートの洞窟→クリスタルタワー→???のドラゴン狩り、でレベル上げしました。
ある程度レベル上がったらドラゴン狩りが最も効率良いと思います。
オニオンセットも溜まるし。
隠しボスの「鉄巨人」ですが、流石に全員レベル99+熟練度99なら1回で倒せました。
しかしジョブ編成と魔法セットが適当だったので意外に苦戦しました…
レベル99、オニオン装備(二刀流)でも薙ぎ払いや集中攻撃では結構なダメージ食らいますからね…
嫌なタイミングで回復役が倒れると途端にピンチになり、危うく全滅しそうになる時もありました。
回復役として導師を加えてみましたが、レベル8までの白魔法も使えて防御力の高いたまねぎ剣士のほうがやっぱり良いかも。
レベル99でないなら、バイキングは必須かな?
まあそれくらい、今作の裏ボスはゲーム中において強力無比な存在でした。
鉄巨人が倒せたらラスボスなんて裸で一人で倒せるレベル。
感想
ここから全体的なゲームの感想を。
まず、戦闘バランスは良いと思います。
特にレベル上げ、金集め、熟練度上げに集中せずに進み、雑魚からはあまり逃げない通常プレイにおいては、大抵のボス戦はギリギリ倒せるくらい。
ただ、最序盤の風のクリスタル直前が意外にきつく、「これ、本当に正常ルートなの?」と疑問に思って攻略サイト見ちゃった!
結局まともにレベル上げしてから進めば良いだけのことだった…
FFⅢの思い出としてよく挙がるように、やはり「ガルーダ戦」では苦労して何度も全滅しました。
ゲーム中でしつこく「竜騎士を使え」と奨められているのですが、全員分の装備を整えなければ攻撃力不足でやられてました。
金集めて、槍買って、ジャンプでぶっ刺しまくって倒してやりましたよ!
これまたよく話題に挙がる「ラストダンジョンの長さ」ですが、リメイク版においてはそこまできつくは感じませんでした。
まあ原作に比べるとかなり逃げやすくなっているためでしょうか。
この辺からはHP9999目指すためにモンスターから逃げまくってレベルアップの抑制もやってましたから、スイスイ進めました。
それに原作のラスボスは初見殺しみたいな戦法取るから、セーブポイント無いのが心に強く残っていたんじゃないかな。
原作はファミコン末期のソフトですが、初期と比べてカセットロムの容量も上がって512KB。
参考に、DQ1は64KB、FF1は256KB、FF4は1MB(1024KB)
容量が上がって表現力も高めることが出来たようで、FCソフトなのに「浮遊大陸」「地上」「海底」の3つもの世界を冒険できたのは凄い発想と表現ですよ。
リメイク版だけやればあまり深くは考えないでしょうが、しかしあの当時を思えば、よくやったもんだと思います。
ミニマム状態やカエル状態で無いと入れないダンジョンなんかも複数あり、出来るだけ「冒険感」を演出しようとしているのも分かります。
ジョブが自由に変えられるので戦闘面においては4人のキャラに個性はありませんが、だからこそジョブを自由に変えて適した戦法を取る、という戦略性もありましたね。
でも、熟練度の上げにくさに比較して、ジョブの数はちょっと多すぎる気も…FFⅤも同じですが。
最初から最後まで「戦士」で通したキャラでも、通常プレイのクリアでは熟練度MAXにはなりませんからね。
ストーリーは、まあ普通かな。
困りごとが起きて、ダンジョンに行って解決する、の繰り返し。
世界とクリスタルと冒険と、という点ではFF1やFF5系統の、真っ当なファイナルファンタジーです。