ファイナルファンタジーⅤ 感想

ファイナルファンタジーⅤ   開発 スクウェア
 1992年にスーパーファミコンで発売されたFF5が、1998年にプレイステーション1に移植されたものについての感想を書いていきます。PS1版とオリジナルのSFC版との違いはムービーの有無くらいで、他はほぼ完璧に同じです。

ファイナルファンタジーV ディア・フレンズ ファイナルファンタジーV ディア・フレンズ
(2004/10/01)
ゲーム・ミュージック

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 まずはFF5のシステム面で最も大きな要素であるジョブシステムですが、これはパーティーメンバー4人のジョブを自由に変えて、色々な装備をしたり色々なアビリティをつけたり身につけたりするようなシステムです。FF5を少しでも知っている人ならもう知っているよね?
 ジョブ数は22、アビリティ数は全部で100!4人をそれぞれどのようなジョブにつけて、どのようなアビリティをつけていくかは完璧にプレイヤーの自由ですので、キャラの育成にはほぼ無限の選択肢があり、やりこみのしがいはものすごくあります。単に全ジョブをマスターするやりこみだけでなく、タイムアタックや低レベルクリアーなどにもこの育成システムを適用しやすく、そのため今でもその育成方法がネット上で語られていたりしています。
 後、どのキャラもジョブによる姿が違っていて面白いですね。単に同じ服を全員に着させるのではなく、キャラごとに個性が出ていますから。
 戦闘は、まずシステムは前作FF4のATBを進化させ、ウェイトゲージが表示されるようになっています。これ以降のFFのATBの基本的完成形となったようですね。
 上記のジョブシステムがあることで、戦略面のやりがいは大幅に面白くなりました。ダンジョンや敵ごとに有用なアビリティは違ってきたりするのですが、無数の選択肢の中から有用なものはどれか?を探す作業は私の研究欲がほどよく刺激されて、やりがいや「なるほど!」というようなものを感じられて気持ちが良かったですよ。
 ボスにも有効な戦略というものが一体一体で違っており、対策を研究するのは面白かったです。大抵のボス敵は、単に強いだけでなく、それぞれに弱点や行動特性がありますから、個性があって飽きませんでしたね。特に、ラスボスやオメガ、しんりゅうなどに関しては、綿密な戦略が必要となってきますので、それらを倒したときは達成感が大きかったですよ。
 全体的な難易度は、普通くらい。あまり雑魚敵から逃げずに普通に進んでいれば、レベル上げやAP溜めはしなくても大丈夫と思います。しんりゅうやオメガは除きますが。
 ストーリーですが、私としては重厚さはあまり感じられず、FFにしては全体的にポップで軽めな雰囲気が漂う明るめのストーリーだったと思います
 特に明るい雰囲気を出していたのは、ギルガメッシュですね。彼は幾たびも主人公たちの前に立ちふさがりますが、しかし最終的には仲間となり、主人公たちを守るために自分の命を犠牲にします。彼の明るい言動は見ていて面白いし、ラストでは男らしいところを見せて格好良さを演出するなど、FF5の良い要素の大きな一つとなっていると思いますよ。
 他のパーティーメンバーとは年が離れているガラフですが、彼は他のメンバーからは敬語などでは話されておらず、ある国の王だとわかっても、その仲間内の扱いは変わらず、同年代のような明るい雰囲気でみんなと接しています。特に男性同士であるバッツとはウマが合うのか、二人ともファリスを見たらドキドキしてしまったり、冗談を言い合ったりして、親友のような関係になっていますね。
 敵役としてエクスデスがいますが、FF5のストーリー全体で見ると、エクスデスは本当にFF5の世界での「敵役」であり、主人公たちにとって生涯を賭けるほどの悪だとは感じられませんでした。エンディングでも、エクスデスのことなんてほとんど語られていませんでしたしね。
 エンディングは大変素晴らしいもので、FF5のストーリーの意義がここで何となくわかるような感じでした。
 エンディングは基本的に、クルルによるエピローグと回想。世界の危機がどうのこうのとかそういう回想ではなく、今までの「旅」を思い出しているようです。そして最後、仲間たちと一緒に再度旅に出ます。
 FF5のOPではバッツがチョコボに乗って旅をしています。そして、EDでも4人で旅をしています。OP、ED、クルルの回想、世界の危機に強く注目しないストーリーから考えて、FF5のテーマは、「旅と仲間」だと私は思うのです。
 年も身分も世界も隔てた5人が、遠慮無く接し、助け合う絆。世界の広さを味わい、「探求」し続ける旅。そのような明るく楽しいものを描いたのが、このファイナルファンタジーⅤだったのではないでしょうか。


やりこみ記録★
・全キャラレベル99
・全キャラジョブマスター
・全青魔法取得
・全召喚獣入手
・全アイテム入手
・宝箱回収率100%
 最も苦労したのが、「全キャラレベル99」です。FF5はある程度までレベルが上がると、なかなか上がらなくなってきますからね。ちなみにレベル上げポイントは、次元城の無の世界へ行く直前の階段のフロア。そこなら最も経験値の高い鉄巨人がよく出現しますので。鉄巨人を倒すときはオーディン、それ以外の敵はリヴァイアサンで倒していきました。
 次に苦労したのが、「全アイテム入手」。特に気をつけるべきアイテムは、パワーアップしていないツインタニアが落とす「ティンカーベル」、次元城ボスのアポカリュープスから低確率で盗む「きょじんのこて」、ギルガメッシュから盗む「源氏シリーズ」、エクスデス城変化前に出現するジェイルベアから盗む「スピア」、フォークタワーのフレアーから盗む「でんげきむち」だと思います。

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Posted by YU