まほらば 総括
One has distress.
Another got hopeless longing.
There,accept such sorrow,
Our precious treasured place
“MAHORABA"
まほらばの舞台から五年後の最終話
彼らはそれぞれの道を進み、それぞれの生活を持っていました。海外に行った者もいれば、そのまま鳴滝荘で住み続ける者もいます。
しかし、彼らは鳴滝荘で再会しました。いろんな人と出会い、いろんなことをした思い出の場、鳴滝荘で。
彼らの心の置き場、鳴滝荘。彼らはここで出会い、そして大切なものを手に入れた。
出会いという幸せ、思い出という財産。そんな優しい物語、まほらば。
苦悩している人がいた。
切望している人もいた。
そのような悲しみを受け入れる
僕たちの貴重で大切な場所
まほらば
終わりに
この物語はアパートメントコメディだ、そう紹介されていました。うむ、確かにこれはそのジャンルだ。でもそれってめぞん一刻じゃないの?
なんて思ったこともあります。だけどそれは勘違いでした。めぞんは恋に重点を置いていましたが、まほらばは出会いと別れ、そして大切な私たちの帰る場所を重点においていると思います。そして梢ちゃんの多重人格にも出会いと再会が表現されていますね。他にも、黒崎家の親子の絆、珠実の世界の見方の変化など、身近にありながら実はとても大事なものに気づかさせられることも多々ありました。
他人にちょっかい出すタイプのキャラも多かったですが、この物語の登場人物は全て美しい心を持っているのだと思います。だからこそ出会いの美しさ、別れの悲しみを表現できたのでないかと勝手に思います。
人は誰でも自分の大切な場所というものがあるのかと思います。例えばそれは自分の家であったり、誰かそのものであったりします。それは自分の心の置き場、すなわち自分の心を素直に出すことが出来て日々の喧騒から癒される場所であったりするのだと思います。それの効果を私には全て言及することが出来ませんが、大きな力を持っているのは確かです。この物語のその場所が鳴滝荘であり、そしてそこを通じて出会った人々もまた、彼らの心の置き場となっているのでしょう。
私のその場所は実家ですが、もっともっといろんな人と出会い、実家とは別の心の置き場を作ることが出来ればいいなあと思います。
では最後に・・・私は願います。
みんな幸せになってくれ!!
・・・なんてね
1~3巻 感想
4~6巻 感想
7~9巻 感想
10~12巻 感想
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