漫画『ラブやん』感想―ドン引きするかしないかのギリギリを極めたギャグ漫画

アフタヌーンで2000年から2015年にかけて、田丸浩史によって連載された全22巻の漫画、「ラブやん」。
2021年になってようやく読破したので感想を書きます。

…高校生だった2007年前後に始めて読み始めたんだよな。
バイト中、暇なときに思い出して、一人でクスクス笑っていた思い出があります。

下ネタ好きにオススメ…なのか?

「ああっ女神さま」と「ドラえもん」がパロディのようですが、実際は全然違う!
女性ならほぼ確実に、オタクじゃない男もドン引きしそうなヒドイネタばかりです(褒め言葉)

小さい女の子が好きだけならまだしも、泌尿器の匂いとかホールとかをネタにするか普通?
それに男の乳首が伸びたり縮んだりする絵柄なんて、絶対これ地上波に載らんわ!
そりゃ「全メディア黙殺!」ってなるって!

連載は2000年から。
今と当時では世相も変わっているでしょうが、やはりその当時のロリオタプーは今よりも蔑まれていたと思います。
そんな時にそんな男を主人公にして、カッコいいシーンもほとんど無いだなんて…
すげえよ田丸先生…(褒め言葉)

また、あまり漫画ではないことですが、(ほぼ)リアルタイムで登場人物たちの年もとっていきます。
25歳のロリオタプーならまだしも、最終的には33歳(だっけ?)のロリオタプーですからね。
ラブやんにも言われてましたが、年々逃げ場が無くなってきている感があって…
まあ痛々しいしまともに考えたら絶望的なのかもだけど、何だかんだで上手くいっとるんだよな!

純愛漫画ではないが、進展はする

愛のキューピッドのラブやんがカズフサに彼女を作ろうとあの手この手で力を尽くしますが、全く上手く行かず。
でもカズフサ、よくよく考えたら甲斐性さえあれば結構モテる要素あったのだろうか?ある意味社交的だし。
ああ、自分も天使長狙いたいぜ…羨ましい。

ラブやんとのわかりやすい進展は、全22巻の内の8巻から。
中盤辺りから「夫婦」とか「奥さん」とか言われてるように、傍から見れば2人は性格お似合いすぎだ。
ミノッチが「情」について諭してましたが、恋愛ってのは性癖だけでなくてもっと広い愛もあるのだよな。
異性愛だなんて性欲が起源だ、と言うのに否定しないけど。

全巻揃え、感想を書くにあたって一気読みしました。
序盤から同じような流れだから中盤はちょっとダレるというかマンネリを感じさせましたが、ギャグ漫画だけど最終回に向かってちゃんと進展させていったのは良かったですね。
同じような漫画は、そうそう無いでしょう。

漫画

Posted by YU