『住めば都のコスモス荘』の感想―出来の良い明るい夏コメディ

住めば都のコスモス荘

「住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー」を視聴しました。

2003年の夏に放映された全12話のアニメです。
現在では「鬼滅の刃」や「Fate」でその能力を示しているufotableが、初めて元請として制作した記念すべき1作。

数ある深夜アニメの中の1本ではありますが、非常に作画も良くまとまりもあり、非常に夏らしい明るいアニメでした。

ユーフォーテーブルのデビュー作

2020年から鑑みれば「あのufotable」が制作したアニメだけあって、この時期から既にその能力の高さにおいて頭角を表しています。
作画が非常に良い!

自分はアニメ批評家じゃないからそこまではっきり言っていいものかは知らないけど、とりあえず私個人は良いと思いました。
バトルアニメじゃないのに戦闘シーンでそんなにぬるぬる動いていいのか!?
と、力の入れ具合が他のアニメと比較して違う感じ。

底抜けに明るく安心して見れるアニメ

また、コメディ×夏だけあって画面が明るく、見ているだけで爽やかな気分。
画面が薄暗いと気分まで暗くなるんですよ。
このアニメは底抜けに明るく、夏のあの開放感、そしてそれがいつかは終わるあの寂しさが、画面全体から感じられた気がします。

パロというか小ネタというか、そういうものも多かったです。
一昔前のパロディを見ると、当時流行っていたものが分かってその様子を少しだけ追体験できて面白い。
シスプリとかおねティとか、まだそういうのに興味も知識も無かったですから。
そう言えば妹萌えブームっていつが最盛期?
やっぱりシスプリの頃デスカ?

ラストでは物語の締めだけあって、正義役悪役が共に一つの敵に立ち向かうという、王道な展開をやってくれました。
シリアスな意味では特に斬新なものは無かったこのアニメですが、やはり正義と悪が同じ屋根の下で、ギスギスともせず不真面目に争うその明るさ。
これが特徴であり魅力だったでしょう。

頭を働かせずに安心して、明るい夏らしいアニメを見たいなら、このアニメはおススメします。
まあ安心とは言えど、ヒヤシンスがいるからお茶の間では見づらいけれどね(笑)

アニメ

Posted by YU