四国遍路 34日目66番~69番札所
34日目
朝食はにぎり天とご飯。今日は行程の関係から、夜明け前出発。
真っ暗な中、県境方面を目指して歩いていきます。夜明け前だから車通りは無く、超静か…。道中のバス停に私以外の歩き遍路が寝ていたりする横を歩いていきました。
66番への道は3種類ありますが、私は旧遍路道である曼陀峠越えコースを使用しました。旧遍路道でも、道自体は林道みたいなもの。特に困難な場所はありませんでした。
遂に菩提の道場・伊予の国から離れるときです。結構長かったな…でも伊予はちょうど歩き旅に慣れた頃合だったので、かなり苦労したということは無かったと思います。まあそれでも思い出はたくさんですけどね。
山中にもコスモスが生えていました。秋の遍路はコスモスと共に歩いていくことになりましたよ。
徳島と愛媛の県境である境目峠に着きました。ベンチなどがあるだけです。愛媛と徳島の県境が曼陀峠と言う模様。
曼陀峠からは舗装道路を通って尾根上をひたすら登ります。どんどん標高上がって、景色も変わってくるのが面白い…。植生も変わって、背丈の低い植物が多い場所が結構あったりして、見晴らしいいです。
徳島の山々、愛媛の山々、そしてこれから行く讃岐平野。遍路旅も遂にここまで来たか。
66番札所雲辺寺は最も標高の高い場所にあるわりに、かなり立派な境内でした。どれも最近改装したような綺麗なものばかりです。こんな場所にも水はあり、お大師様が掘ったとされる井戸もあります。
さて、出発!これから涅槃の道場・讃岐の国だ!と、気合を入れたものの、寺近くにあった大量の羅漢像にビビル。よくもまあこんなに作ったものだ。元ネタはどこから入手してきたんだろう?
雲辺寺からはひたすら下り。標高900mから一気に下っていきますので、結構体力使いました。階段ばかりだし段差も大きい場所が多いので、少々うんざりしましたよ…。傾斜きついから階段をつけざるを得ないか?
下りで体力を消耗した状態で平地を歩く。平地は、まあ楽だ。67番札所大興寺到着。ふう、疲れた…。
香川はやはり平野が多く、平地を歩いていても遠くを見渡せるのがなかなか個性的です。雲辺寺方面の山々も見渡せます。なだらかだけど大きな山です。
町中をずっと歩いていって、68番札所神恵院・69番札所観音寺到着。ここは札所が二つありますが、本堂と大師堂はちゃんと二つずつあります。どうして二つ固まっているのかは、近くの琴弾八幡宮が関わっている模様。
野宿地は琴弾公園です。晩御飯は魚と豆腐とえのきの味噌煮込み。野宿地の近くにスーパーがあったから、食材を大量に買い込んだりお菓子を買ったりしてみました。やっぱり食は人生の楽しみになるね!
歩行距離:約34km
観音寺いりこ かえりいりこ 各50g (計100g () 乾物の里 |