2010年東北旅行 8日目 八甲田山

 2010年の8月13日から29日までの17日間、東北旅行をしました。
 この日は八甲田山登って、本州最北端の大間崎まで。
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16,17日目帰宅&総括


8日目 八甲田山
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 この日は大遭難でおなじみの100名山、八甲田山に登りました。
 月見野森林公園を早朝に出発しワインディングを楽しめる十和田ゴールドラインで、登山口の酢ヶ湯温泉へと向かいます。途中には雪中行軍遭難者銅像への道もありましたし、八甲田山の山容を望むこともできました。
 早朝かつ標高の高い場所だったので、バイクに乗ると少し寒かったです。
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 酸ヶ湯温泉には広い駐車場があり、トイレや登山のための案内板もありました。
 最初はブナ林の中を歩いていきます。岩でゴツゴツした道を緩やかに登っていくと、硫黄臭のする地獄湯ノ沢にたどり着きます。
 この沢の脇を遡っていくのですが、ずっと硫黄臭がするので体がどうにかなってしまわないか少し心配したほどでした。しかしところどころに火山に特有な地形なんかも見えたりするので、飽きることなく登っていけるでしょう。
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 地獄湯の沢を登っていくと周りの木の背丈は小さくなり、八甲田山の山々や最高地の八甲田大岳などを望むことができるようになります。
 八甲田大岳、小岳直下まで登ると仙人岱という湿原が広がり、ここでは木道の上を歩いていきます。
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 仙人岱には湧き水があり、真夏でもかなり冷たくて美味しいです。
 ここからは八甲田大岳までひたすら登っていきます。森林限界を超えるのでかなり展望がよく、登りながらでも多くの山々を見渡すことが出来るでしょう。
 登りを終えると八甲田山の最高地、八甲田大岳山頂(1584.4m)に到着します。
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 山頂は360度の展望です。八甲田山にどれほど火山が多いか、また湿原が多いかを把握するのに最適な場所でしょう。陽がまぶしかったので南東方面を望むことは難しかったですが、反対側の青森湾などは綺麗に見ることが出来ました。
 山頂には一切太陽光を遮る場所が無いので、帽子は必携です。
 ここからは北側の斜面を急降していきます。
 
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 斜面を降りる途中で北東にある上毛無岱などの湿原を眺めることができます。このときは花の季節ではないようでしたので、ただ緑の湿原が広がっているようにしか見えませんでしたが。
 井戸岳と大岳のコルにはかなり立派な大岳避難小屋が建っています。ここからは西側に広がっている湿原を通って酸ヶ湯まで戻っていきます。
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 湿原内ではずっと木道を通っていきます。池塘や多くの草花を見ながら歩いていくことになるので、かなり気持ちがいいです。上毛無岱と下毛無岱は急な階段によって分かれています。その急な階段からは下毛無岱の全容を望むことが出来ます。
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 下毛無岱を通り過ぎるとブナ林に入り、そこからは緩やかに酸ヶ湯まで下っていきます。
登り2時間、下り1時間45分。
累積標高差は約660mでした。

 八甲田山を登った後は、海沿いを走って本州最北端の大間崎を目指します。
 まずは青森市の北東にある夏泊半島を一周しました。渚100選に選ばれた椿山海岸にも寄りました。ここはツバキ自生の北限地だそうです。松林と美しい海が広がっているので海水浴するにはいい場所でしょうね。
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 ひたすら海沿いの国道を走っていきます。下北半島南辺りにある「はまなす」という民宿兼食堂でホタテラーメンを食べました。やはり美味しい!
 むつ市を越えてずっとずっと下北半島青森湾沿いを走っていきます。下北半島は、その「首」辺りはなだらかな平野が広がっていますが、北西の「頭」のほうは結構険しい山地が広がっているようです。特に脇野沢から仏ヶ浦までの道にはほとんど建物が無く、ひたすら山をトラバースするように片道一車線のワインディングが続いていました。
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 仏ヶ浦近くに来るとようやく小さな漁村がちらほらでてきますが、漁村はかなり隔絶されている場所にあるので、こんなところに人が住もうとするのだろうか?と本気で心配するほど立地条件が悪い土地にありました。
 仏ヶ浦は国道沿いから眺めることが出来ますし、降りていって間近で見ることも出来るようですし、船から見ることも出来るようです。仏ヶ浦に下りる場合、車ではなく徒歩で行かなければならないようで、このとき体力が減ってきていたので国道沿いから眺めるだけにしておきました。
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 仏ヶ浦から大間崎まで北上していきますが、段々漁村が大きくなっていろんな店も出てくるようになります。
 大間地区はこの辺りの漁村の盟主と言えるほど、それなりに大きい町になっています。
 まずはライダーなら必ず目指すと言われる大間崎へ目指します。大間崎までは国道が通っていないので少し道に迷う可能性があります。大間崎のすぐ近くの店や家に囲まれた場所に無料のキャンプ場があります。今日はここで泊まります。
 キャンプ場は、炊事場とトイレと東屋がある芝生のサイトです。町中にあるので買出しなどにかなり便利ですが、町中にあるので近所の人に迷惑にならないよう静かにすることが必要です。まあこれはキャンプ場の最低限のマナーなので、言われなくても誰でも静かにしますよね。
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 大間崎は観光客で超賑わっています。「こヽ本州最北端の地」の石碑の写真を撮るのにもタイミングが必要でした。
 大間崎といえばマグロやウニですが、金の節約のためここは我慢して近くのスーパーで食べ物を調達することにしました。買い物の前に、まずは海峡保養センターという立ち寄り温泉に行きました。こんな北端の地で温泉がわいているなんてかなり驚きです。料金は370円で、洗剤・サウナありで、広い休憩所と浴槽がかなり良いです。露天はありません。本州最北端を目指す旅人らしき人がいっぱい入浴していました。
 温泉のあとはスーパーに寄りましたが、大間崎のスーパーはかなりすごい!何がすごいかって言うと、大間崎で取れた新鮮な海産物の種類がかなり多いということです。スーパーでこんなに興奮したのは初めてです。スーパーで魚の切り身(名前は忘れた)と弁当を買い、大間崎で夕陽を見ながら食べました。
IMGP1704.jpg 夕陽を見ながら食事していると、カモメがすぐ近くに寄ってきました。試しに魚の切り身のかけらを放ってやると、すぐに食べました。おそらくこの地域のカモメは人間に餌付けされたりしているようですね。食事を続けていると10羽近くのカモメに囲まれたので少し怖かったですが、飯を奪われたりするようなことはありませんでした。
 キャンプ場は続々と人が集まってテントを張ったりしていて、ミーハーなやつらでうるさくなってしまわないかと心配しましたが、案外みんな静かだったので良かったです。
9日目 大間崎~岩手山麓へ。

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Posted by YU