今までやったアルバイト体験談 前編

思えば私も、色々なアルバイトをしたもんだなあ…。
というわけでちょっと振り返ってみます。
これからどんなアルバイトをしようかとか、実際どんなものなの?ということを考える参考にしていただければ幸いです。
1日だけとか短期バイトもそこそこあります。

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飲食店の皿洗い等雑用
 週1日2年間やりました。これが私の人生で初めての労働です。家業とかは無いような家で育ったもんで。お昼のピーク時には皿洗い→片付けを全力で行い、始業すぐと終業近くには下準備(食材の皮むきとか)や器具の洗浄やゴミ出しなどを行っていましたね。
 皿洗いでは、まず皿の上にある余った料理を水切り網(?)に入れて軽く水で皿を洗い、水を溜めたシンクに入れます。スポンジで軽く皿内部をこすった後にかごに入れ、熱湯食器洗浄機で洗います。洗浄が終わると次のかごを洗浄機に入れ、また洗浄下準備に移ります。洗浄し終わったものは少し冷まして、手を軽く洗い、食器ラックに入れます。食器ラックが食器でいっぱいになると、ラック毎動かして食器を片付けます。基本的にこんな感じ。
 熱湯洗浄機の近くにいますし、水もいっぱいとびかかってくるので、終業時には身体中(特にお腹辺り)がびしょびしょになります。汗なのか水なのかよくわかりません。とりあえず、夏は暑いです。冬は暖かい、でも終業後に濡れっぱなしで帰ると寒いです。
 昼休みは15分のみ。即行でまかない飯を体に入れますが、食べるのにあまり時間のかからないものなので結構食えるもんです。もちろんタダだし、余ったサブ料理も食べ放題です。今でもたまに食べに行くほど、その店の料理は好きです。
 飲食店では大体ホールとキッチンがありますが、私の働いた場所はセルフ式でしたのでほぼ全員がキッチンでした。基本的にキッチンはスピード勝負だと思います。全員が忙しなく動き、他人の邪魔にならないように全力を尽くすことが大事です。
 また、皿洗いと言っても周りの仕事ぶりを見て、今何が必要とされているかを把握しようとすることも大事です。客がいっぱい来て皿が足りなくなってきたら、食器ラックがいっぱいにならずとも運んで、食器の補充を行ったりすることもあります。食材が足りなくなってきたら皿洗いをいったん中断して、食材の下準備にとりかかることもあります。
 週1日でしたし1日で4,5時間ほどしか働けないし時給も平均だったので、きつい割にはそんなに稼げませんでしたが、動作の機敏さや頭の中でのタスクの入れ替え(これをしたら次これしてこれしよう、え!?これもやれって!?しゃーねーな、順番入れ替えるか)などの修行にはなったと思います。
 私個人の、飲食店をバイト先として選ぶ基準としては、まず第一に『そこの料理が好きであること』ですかね。上手い料理をバイトの度に食べられると、モチベーションは維持できます。
スーパーのレジ打ち
 週5日1年間やりました。親のパート先に紹介で入れてもらいました。部活やろうと考えていたけど結局やめて、でも部活しないと暇すぎやべえ、というわけでがっつりやりました。
 仕事はレジ内でのレジ打ちのみ。カゴの整理もやりますが、レジから大きく離れることはほぼ皆無です。たまに「ねえちょっと、この商品の値段違うんじゃない?」という声を聞いて売り場に確認しに行く程度ですね。
 レジ打ちでまず教わるのは、商品のカゴへの詰め方です。重かったり壊れにくいもの(根菜類や豆腐など)を一番下にし、軽かったり壊れやすいもの(卵やスナック菓子など)を上にしていくことが基本です。お客さんによって置く位置に関してのこだわりはそれぞれ違うようで、完璧な正解は案外見つからなかったりします(特に卵)。
 レジ打ちではスピードと丁寧さが求められます。両手で商品を持ってバーコードを読み取った後に、左手で商品をカゴに入れながら右手で次の商品を手に取るようなことが出来れば、スピードに関しては合格かも。お金を扱うので丁寧にお金を数えることも重要です。半分折りの札は過不足の大敵なので、上下裏返しの2回数えが基本です(レジ打ち経験者なら意味分かるかも)。
 一応接客業なので色んなお客さんがいて、面白いこともありました。もちろんぶち切れそうなこともありましたがね。以下、面白い人↓
・学生服を隠して煙草を買おうとしているようだったけど、バレバレな高校生。
・「おー兄ちゃん!アレ無いんか、アレ!」と、ノーヒントで商品の場所を聞いてくるおばあさん。
・幼女
以下、むかついた人↓
・普通とは違う呼び名で煙草を注文し、こちらが「無い」と答えたら「あるだろが!」と横柄な態度で言ってきて、「え?これのことなんですか?」と言うと「なめとんのか!」とむかつく態度をとってきた30代茶髪ロン毛のチンピラ風の男
・一人一つまでの商品のために、大勢でやってくる女中国人。卵は1000円以上お買い上げで100円だというのに、学習しないのかゴリ押ししようとするのか、卵だけレジに持ってきて何度も「卵100円じゃないのですか?」と言ってくる。
 スーパーにやってくる人はやはり女性が多く、働いている人も女性が多いです。そのためネット上の一部では「陰湿な世界」だと思われていたりしますが、私にはそんなことを感じることはありませんでした。私が男だからでしょうかね?むしろ男社会のほうがおべんちゃら使ったり虚勢張ったりだので、陰湿に感じます。
 スーパーのレジ打ちはピーク時は忙しいのですが、ピークを過ぎるとかなり暇です。ですのでレジ台に寄りかかって半分眠っていたりもしました(笑)。花粉症の時期は鼻水出るわ客来るわで、清潔感を失わないように鼻をかむのには苦労しました。まあ基本的に、楽なものでした。時給は平均程度。
家庭教師
 週3日1ヶ月ほど?やりました。受験終わった暇すぎ死ぬ、ということで親の友達のお子さん(中学生)の元で家庭教師の繋ぎとしてやってみることにしました。1回2時間ほど。
 これは個人の素質とか勉強の方法が如実に表れる、と感じましたね。私は基本的に一人で勉強するのが最も集中できるし最も効率が良い方法だと思っていますが、一人で勉強するとサボってしまう、ってな人もいるようです。そんなことすら驚きでした。
 私は塾も行ったことないし、ましてや家庭教師に勉強を見てもらうことなんてこともありませんでした。どうしてもわからなかったら先生に聞く程度はありましたが、年に1回あるかないかくらいです。そんな、教えることも教えられることも苦手な私ですから、生徒との距離を図ることがものすごく難しかったです。
 とりあえず、テキストを一人でやらせて終わったら答え合わせ。わからなかった場所はわかるまで教え、次の日に分からなかった場所を解かせて復習。私は予習なんかよりも復習至上主義ですので、学校で習うことの予習はさせませんでした。そんなカリキュラムとしましたが、これで良かったのかは今でもよくわかりません。
 時給は良いし、良い生徒や家に出会えれば学生にとっては割りの良いバイトなのでしょうが、私のような根暗な孤独野郎には合いませんでした…。まあある意味、自分にとってもかなり勉強になったのでやる価値はありました。
 私が考えるに、家庭教師に向いている人は、「教えることが好き」「子供(年下)と接することが好き」「学校の勉強全般が出来る」「学校の勉強が好き」、そんなところでしょうかね。
 
コンビニ
 週3,4日4ヶ月ほどやりました。大学と自分の住所の間にあり、通勤が簡単だということでやってみました。元々コンビニバイトはアルバイトの王道だと思っていたので、興味はあったのです。
 さて、「コンビニバイトは底辺のすることだ」というような声がネット上にあったりしますが、コンビニバイトは意外に難しいです。覚えることはものすごく多いし、やるべきことが多いために客が来なくとも忙しいです。私は夕勤だったからか客も多く、ある時間にやるべき仕事がなかなかできず、結局1,2時間後にやることになってしまった、なんてこともしょっちゅうでした。
 コンビニバイトは小売店のバイトが行うあらゆることを、自分一人でやれるようにならなくてはありません。分業、というのが無いんですね。普通のレジ作業はもちろん、袋詰め、ほとんどの商品の品出し、掃除、コンビニ発送のための荷物の測尺、ファストフードの製作等…。スーパーのレジ打ちなんて3日やれば大体一人で出来るようになりますが、コンビニバイトで一人前になるのにはかなり時間がかかりそうでした。
 また、覚えることが多い割に客層が悪い。チンピラみたいな土方とかそういうのがよくやってきます。彼らは大して金を使わないのにすぐに怒鳴ったりするから嫌いです。スーパーでは人間性が底辺な人らはほとんどやってきませんでしたが、コンビニではかなりやってきます。もちろん愛想の良いお客様もそれなりにいますが。
 上に書いたようになかなか辛い仕事の割に、時給が最低レベルです。どの地域でも最低賃金に近い時給でアルバイトを募集しています。私もそこそこ各地のコンビニを利用していますが(主にトイレ目的で)、アルバイト募集張り紙を見て「おっ?時給高いな!」なんてことを思ったことは一度もありません。
 コンビニで出来ること、コンビニに求められることはどんどん増加しています。そのためコンビニの果たす役割は、社会的にもかなり大きなものとなってきていると思います。コンビニバイトの覚えるべきことが増えるのも、まあ無理も無いことかもしれません。
 しかし、時給が安いのは全くもって頂けない。時給が高ければ小売業の良い修行+金儲けとなるのですが、今のままでは小売業の悪いところだけを抜き取ったようなもんです。
 というわけで、コンビニバイトはあまりオススメしません。バイトを募集しているコンビニによく知人がやってくるとか、近い場所に働けるところが無いとか、そういうことが無いのなら別のアルバイトをしたほうが良いでしょう。もちろんコンビニという存在が好きだ、というのなら別ですが。
百貨店などのイベント設営
 週1,2日3ヶ月ほどやりました。先輩に誘われてやってみました。時給は高めでした。
 自分で労働条件とか調べなかったし、まともな面接も無かったので、「一体自分は何をやらされる、やらされているんだろう?」という疑問を持ちながら働いていました。とりあえず先輩に連れられて勤務地に行き、指示されたことをやっていました。アレを運べや片付けろやら、設置しろやら何のかんのを聞いて。
 一緒に指図を受けて働いている人たちも、「彼らは一体どういう人たちなんだろう?」という疑問を持ちながら、何となく彼らと協力して働いていました。バイト後半になってようやくわかったことですが、先輩たちが指図していた彼らは1日派遣労働者で、先輩たちはちゃんと期間雇用されたアルバイト、という違いがあったようです(間違っているかもしれんが)。
 労働内容は比較的肉体労働系ですが、身体をムキムキに出来る、っていうようなもんじゃなかったです。中途半端でした。指示する・されるってのが多かったので精神的に面倒くさいことが多かったです。
 私はやはりある程度独立して働くほうが好きだし、そういうほうが責任とモチベーションを持って働けるので、時給はそこそこ良かったですがすぐにやめました。それに、自慢話しかしない(しかもその内容がありきたりでつまらないチンピラみたい)超うざい小太りの先輩がいたしね。やっぱ人間関係って重要ですわ
セルフのガソリンスタンド
 週5日1年間やりました。バイクを持っているし将来車を持つはずだから、車両全般の勉強になるかもしれないなと思っていましたし、セルフスタンドは楽そう、だということで始めました。時給はちょっと高め
 で、仕事内容としては、室内でカメラ映像を見ながら給油許可のボタンを押すことと、洗車と、給油中のお客さんに点検やタイヤの空気入れをオススメしてやってくれと言われたらやる、などそういうことをやっていました。タイヤ交換とかエンジンオイルの交換とかの作業は、社員さんの役目でした。他には、ゴミ出しとか掃除とか使用済みタオルの洗濯とかの雑用をやっていました。
 給油許可のボタン押しはほとんどコツとか必要ないので一瞬で教育は終わりました。その次には点検や洗車のオススメ方法を教育されました。その後は洗車や点検の方法を微妙に教えられました。洗車に関しては、中々一から教えてくれませんでした。覚えろと言われれば覚えるのに…。手伝えと言われて手伝ってみれば、「あっ、ここ洗い足りない」と言われたりしました。おかげで自分は洗車が出来る人物なのかそうでないのか、自他共によくわからないことになりました。
 客層は、微妙です。道行く車の中に重低音を響かせて走る馬鹿そうな男がいたりしますが、そういう人らもやってきます。また、オンボロすぎる車に乗った、悪い意味で貧乏人的心の貧しさを持ったやつもやってきます。給油中にエンジンかけっぱなしとか、爆発して死にてえのか、アホめ。
 上記のような人らにはあまり営業したくないので、オススメ情報とかは教えませんでした。女性の方とか、改造や完璧な洗車はしていない普通の人(車にこだわりすぎていない人)には営業していました。営業と言っても、タイヤの空気入れや点検などの無料サービスが主ですがね。接しやすいお客さんってのは、店員から良いサービスをしてくれるからお得だと思いますよ。
 私の働いている1年間に、マネージャーとサブマネージャーが2回代わりました。最初の数ヶ月の人たちと最後の1ヶ月の人たちは優しい自動車整備士、ってな感じで好きでしたが、その中間半年以上の人らは嫌いなタイプでした…。虚勢張ったりサボったりするようなやつらってな感じです。「ボタン押しは俺がやるから、お前は外に出て営業しとけ」と言われてやっていたら、休憩部屋でゲームやってやがんの。お客さんから「ガソリンが出ない」と言われて、すぐに給油許可のボタンを押すために走って店内に行ったりしました。後、車の整備を望むお客さんにいくつかのプランを示すのですが、お客さんから「オススメは?」と聞かれれば、「お客様が決めてください。私らは責任持てません」みたいなこと言いまくりやがるし。おかげで固定客減ったじゃねえか!ちゃんと仕事やれや!
 
 というわけで、ガソリンスタンドは車好きには中々良いし時給もちょっと高めな職場ですが、客層と社員のガラがちょっと悪いときがあります。男ばかりの職場は基本こんなものなのかな…。客商売やると女性をますます好きになるよね、人間的意味で。
後編に続く!

雑記

Posted by YU