アニメ映画 パプリカ 感想
これからは映画やアニメのほうにも手を伸ばしてみたいと思います。
というわけでその第一弾となったのはアニメ映画の「パプリカ」
一番最初がジブリなどの国民的アニメで無いところが自分でも変だと思いますが。
パプリカ
監督は今敏という方で、原作は筒井康孝さんです。
私は映画・アニメ初心者ですので今敏さんのことは全く知らないのですが、「千年女優」や「パーフェクトブルー」で結構有名になった方だそうです。
筒井さんのことは私でも流石に知っています。行ったことが多すぎるのでここでは書ききれませんがね。
では本編の感想に移ります。
まず第一印象として、メインテーマが最高にイカしている。
メインテーマ「白虎の娘」はオープニングでは歌無し、エンディングでは歌有りで流れます。作曲作詞編曲は平沢進さん。
この曲は電子的なメロディーを使ったポップな曲であり、民族的な雰囲気も合わさることによって大変魅力的で聞いていて心地よく感じます。平沢さんのことなんてこれまで全く知らなかったのですが、この曲をきっかけにファンになりそうです。
映像化不可能、と言われていた夢の中を舞台にした小説を映像化しただけに、この映画にはかなり奇妙なものが数多く出てきます。フリーゲームの「ゆめにっき」みたいに完璧に意味の分からないものが出てくるということは無いのですが、ものとものの繋がりの中に意味不明さがあります。三角定規のの肝臓とか、正直狂った人が言っていた妙にリズム感のある狂った言葉は聴いていて少し気持ちが悪くなりそうになりました。
アニメ映画、とだけあってどのシーンもおかしな作画になることも無く大変安定して進行していたと思います。映像技法のことは正直素人なので分からないのですが、個人的には全部のシーンが映像的に分かりやすいものとなっていたと思います。
ストーリーはというと、パプリカではメインストーリーの「DCミニを盗んだものを探す」こととサブストーリーの「粉川刑事の悪夢の正体を暴く」というのが平行して進んでいたことで、一方だけがずっと進んで飽きるなんてことは無かったです。
サブストーリーの粉川刑事の夢を見抜くというエピソードはかなり綺麗にまとまっていたと思います。映画好きの少年二人が17歳のとき自主映画を作り、ラストシーンは完成させずに終わってしまった。だがその結末は少年の一人、粉川刑事が夢の中で自分が結末を作り上げる…そして刑事になったのは映画を未完成にさせてしまったことからだったと、ラストシーンで語られる。正直、この設定だけでも小説一本作れそうな感じですね。大変素晴らしいし見ていて清々しい。
もちろんメインストーリーも素晴らしい。「夢」というものに焦点を当てたストーリーであり、夢を共有したり取り出すことが出来たら…という願望と仮定が含まれたストーリーになっています。そして悪役となって出てくるのは、最も人間的な領域である夢を守ろうとする人たちです。
ストーリーの図式自体は分かりやすい。ですが、超デブ、キモいホモ、年老いたホモ、身体を売る男、という風に変なやつらばっかりなのは解せないです。しかもラストに綺麗なお姉さんが超デブとくっつくしよー…正直夢のことよりも出てくる人間たちの気持ちのほうが理解できなかったです。
まあいろいろ理解しがたいことが多かったですが、粉川さんのことを思い出したらかなり清々しいハッピーエンドになっていたと思います。トラウマになっていた映画を、しかも「夢見る子供たち」というまるで過去の自分を表しているような映画を見ようとするところで終わり。粉川さんの心情の変化がわかりやすくて大変良かったです。
というわけで初めて映画の感想を書いたのですが、これからも書いていくと思います。でも素人なので結構有名な方の映画だけになると思いますが。
パプリカ [DVD] (2007/05/23) 林原めぐみ古谷徹 |