2016年常念山脈縦走 6日目 餓鬼岳~信濃常盤駅
2016年8月20日から25日にかけて、北アルプスの常念山脈を縦走してきました!
上高地から常念岳、餓鬼岳を経由し、信濃常盤駅に下山しました。
常念山脈縦走最終日である6日目は、餓鬼岳から信濃常盤駅までです。
まあゆっくり起きてゆっくり帰ってもいいのですが、信濃常盤駅から家まで何時間かかるか碌に調べていなかったので、いつもどおり朝5時ごろに出発しました。
白沢登山口から駅までは車道となっていますのでタクシーを呼ぶ人も多いのですが、お金の節約のために歩きました。
体力が残っていれば歩いて帰る方が良いでしょう。基本的に下りですからあまり疲れませんし。
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6日目
今日の行動地図。
最初は餓鬼岳山頂にもう一度登って朝焼けを眺めることにしました。
生憎日の出の方向に雲があったので綺麗なご来光は見られなかったのですが、快晴だったため裏銀座の山々や昨日泊まった大天井岳からここまでの道のりを見事に眺めることが出来ました。
今までずっとガスが少し残っている状態ばかりだったのですが、最終日は本当に綺麗に晴れました。
まさに天空の楽園です。来てよかった…。
では下山を開始します。
昨晩は風のない快晴でしたので、夜露が降りていてテントや道中の笹がかなり濡れていました。
カッパを着るのを面倒がってしまったので、最初の百曲がりの辺りでズボンが濡れまくりました。
まあ乾くだろ、と思っていましたが生乾きの状態で電車に乗ると迷惑だろうか…と不安になりました。
早朝に眼下にあった雲海の中に入っていきます。
百曲がりを越え、尾根上を少し下っていく大凪山です。
ここは山というよりただのポイントですが、ここで尾根が終わって白沢の谷になっていきます。
下りばかりなので足がちょっと震えてきました…。
最終水場は水量豊富な休憩ポイントです。
登りの時はここで水を補給することになるでしょう。
下りの時はここから水場が多くなってくるので、水に困ることは無くなります。
ただしここから沢沿いを下っていくし簡単な渡渉もありますので、雨の時は不安な道です…。
一応沢沿いにある木道が腐りかけでも残っていたりしていますから、流されるほどの急流になることは無いのでしょうが。
とにかくこの辺りは濡れた岩と心配になる木道が多くなってきますので、やはり慎重になるべきでしょう。
手すりの無い木製梯子で沢を渡るのはドキドキしました、落ちそうで。
思いのほか鎖や階段が多い道です。
東沢乗越からの道もそれなりのものでしたので、餓鬼岳登山は標高は低いのにちょっと油断できないものなのでしょう。
よくぞこんなに手間をかけて登山道を整備したものだと感心します。その割には人気少なそうな気もするけど。
多くの鎖やロープを使って下っていくと、傾斜は緩やかになってきます。
河床が広くなって歩きやすくなると登山口はもうすぐです。
そして遂に白沢登山口に到着!
どうにかこうにかやってこれたぜ…。
ここから舗装路を歩いていきますが、最初に沢で臭くなったシャツと靴下を脱いで身体を軽く洗い、新しいものに着なおしました。
渡渉で靴も濡れきっていたので、この際だからということで沢でジャブジャブ洗ってやりました。
泥が多くついていたので一瞬沢水が茶色に濁ってしまいましたよw
稜線上はずっと節水しなければなならなかったので、まともに身体を洗えていなかったのです。べたべたが取れてかなりさっぱりしました。
信濃常盤駅までの標識は無いので、スマホのGPSで道順を調べて進みました。
まあ一か所左折するところだけ間違えなければ良いだけなのですがね。
山上では雲海が見えていましたが、そのためか下界からだと餓鬼岳山頂を眺めることが出来ませんでした。
何だか普通には行けない特殊ステージのような、怪しい雰囲気ですw
結局、登山口から1時間40分ほどで駅にたどり着けたので、タクシーを使わずとも歩いていくことは出来なくはない距離でした。
とりあえずスマホでどうやったら効率よく家に帰れるかを調べたら、信濃常盤駅からは松本まで電車で行き、松本のバスターミナルから大阪に行くのが早くて安いという結論になりました。
大阪までのバスを待つ間にソースカツ丼を食べて腹ごしらえしました。
累積標高差:登り約120m、下り約2040m
行動時間(休憩含む):6時間40分
というわけでこれで2016年常念山脈縦走は終了です。
「今回は結構早いペースで歩けたぜ!」と思っていましたが、ヤマレコで同じようなルートの記録を見たら、同じテント泊なのに自分の1.5倍くらい早い人がゴロゴロいて自信を失いました…。
まあ、自分の体力を理解して事故を起こさないのが第一なんですけどね。
さてさて今年の夏の旅行はこれで終わりです。
来年の夏は何をやっているんだろう…。もしかしたら北海道でアルバイトしているかも?w