2014年中央アルプス縦走 4日目 越百山、下山

 2014年9月11日から14日の4日間で、中央アルプスを縦走してきました!
 4日目は、摺鉢窪避難小屋から下山まで。
 中央アルプス縦走、と言っても安平路山までは行っていません。玄人向けの藪漕ぎ登山は、暇でしょうがなかったらやろうかな…大して面白く無さそうなのがネックだけど。
 今回の登山では驚くくらい飯が余ってしまいました。もうちょい軽く出来たか…。
 まあ、体力切れてバテバテになるようなものではなかったので、良い運動になりましたよ。筋肉痛も心地良い位だし。
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今日の行動地図。
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 高山、夜の快晴、風無しの条件が揃ったことで、まだ9月なのにかなり寒い朝となりました。
 下界ではようやくクーラー無しで眠れるようになった頃ですが、山では下界の冬装備をしないといけないくらいでした。寝ている時には寒くて何度も起きて服を着なおしたりしないといけませんでした。
 日本アルプスの避難小屋だからか、そこに泊まる登山者もなかなか登山者らしく、夜明け前起床をする人が多かったです。
 外に出てみると、霜で真っ白になった草花が!!どんだけ寒かったんだよ…。
 しかしその代わりに空気はものすごく澄んでおり、呼吸するだけで健康になっていくような気がしました。
 この日の最初は南駒ヶ岳に登っていきます。空木岳のような岩稜に見えますが、やはり歩きやすいように整備されています。
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 心地よい体力の消費を行い、着いた場所は天上の楽園、南駒ヶ岳(2841m)

 雲一つ無く、何か荘厳な感じのするかすかな音しか無い環境、最高です。私はまさしくこういうものを体感したいがために登山を続けていると言って良いでしょう。
 南駒ヶ岳からは、空木岳、その裏にある木曽駒ケ岳、越百山、安平路山などを一望できます。もちろん、遠くにある御嶽山や北アルプス、南アルプスなども。 
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 超快晴の中を歩いていきます。南駒ヶ岳以南は少し険しくなっており、段差の無いザラザラ斜面や鎖場などがいくつかあります。
 単に3点支持するだけでなく、ふくらはぎの筋肉を使うような場面も多かったです。崩壊地っぽいところもありましたし。天気が悪いときはちょっと面倒くさいですね。
 まあ、宝剣岳越えがずっと続く、というわけではないので、普通の登山レベルですが。
 仙涯嶺は独立峰の山頂のようなものではないのですが、遠くから見たらものすごく険しそうな岩稜に見えます。その象徴のようなものでしょうか。
 仙涯嶺を越えると、一気になだらかな道になってきます。 
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 仙涯嶺から越百山までは、まさに天上の遊歩道!
 傾斜はかなり緩く、ハイマツがちょっとうざいときもありますがかなり歩きやすいです。
 体力の心配をせずに、快晴の空の下、美しい高山植物を見ながら歩く…今回の中央アルプス縦走で、最も気に入った場所となりました。
 
 この辺りから多くの人とすれ違うようになりました。晴れの連休ですからね。
 まだ朝の時間帯を脱していませんでしたから、この大勢の人たちは越百小屋に泊まっていたということでしょうかね。
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 小さな丘を越えていくと、越百山(2613.2m)に到着!
 あまり独立峰的な山頂ではないので、遠目ではちょっとその場所がわかりづらいほどですが、登山道と周りの景色の魅力から、名山の一つに選ばれるのもよく理解できます。
 ただ、このときは前日と同じように東側から雲がせりあがってきていましたので、文字通り雲行きが怪しくなっていました。雨が降る危険は全く感じられなかったのですが。
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 越百山からも木曽駒ケ岳らしきものは見えます。「自分はあんなところから来たのか…ここが終点、後は降りるだけか」という風に、しばし感慨に浸っていました。
 目で見える範囲は、自分の足で歩ける範囲よりも遥かに広いものだと思っていましたが、案外足で行ける範囲って広いな、と感じました。
 下山を開始します。少し降りていくと、ハイマツ帯からすぐにカンバ類が繁る樹林帯となってきます。
 順調に降りていくと、越百小屋が見えました。真っ赤でかなり目立ちます。稜線上からもよく見えていたものです。
 
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 小屋を越えても、ずっと、ひたすら下りが続きます。登山道は歩きやすく、傾斜も一定ですのでリズムよく下っていけます。
 よく言えば不安要素無く集中して下っていける、悪く言えば単調な下り、でしょうか。
 7~8合目辺りに水場があります。水量は豊富なようです。
 さらに下っていくと、有名な木曽ヒノキが林立しています。かなり太くてご立派ですが、こんなどでかくて深山の中にあるものを、どうやって運び出すんだろう…。
 もっと下っていくと尾根から外れ、トラバース道となります。その辺りにも水場があります。どこでもそうですが、冷やっこくて美味しい。
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 林道到着!遂に下山!と、思いきや、未舗装林道歩きがこれからも続く…。でもまあ、とりあえずは一安心です。
 山上は青と白土の世界でしたが、下界は緑の世界ですな。達成感を感じながら、ゆっくりのんびり歩いて帰ります。
 車は通行止めですので、車通りは一切ありませんでした。でも道はかなり整備されており、崩壊しているようなところは皆無でした。
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 駐車場に到着。晴れの連休だからか、ものすごく多くの車がありました。駐車場は2ヵ所あり、広いですが、林道脇にも車が停まっていました。
 家に帰るときはちょっと苦労しました…。何故かと言うと、人出がものすごくてどの交通機関もいっぱいでしたから。
 これにて、今回の中央アルプス縦走は終了!ほぼ毎年恒例になっている縦走、2014年も無事に出来て満足です。
 来年は、北アルプス?大峰山脈?
 
累積標高差:登り約650m、下り約2150m
行動時間:7時間

でした!

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(2014/06/27)
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Posted by YU